世界各国の主要株式市場の株価収益率(PER)一覧を更新しました。
<1.株価収益率(PER)とは?>
株価収益率(PER)って何?という人にご説明しておきますと、株価が、その会社の利益の何倍くらいになっているか、という株価の割高・割安を示す尺度です。ある会社の一株あたりの利益が1万円として株価が20万円なら、20万円÷1万円=20倍、というわけですね。言い換えれば、「株価は利益の何年分か」を表していると言えます。株価収益率が20倍なら「利益の20年分の株価」ということですね。
で、なぜこれが大事かというと、株価が割高か割安か、全てこれだけで説明できてしまうような万能のモノサシだからです。歴史上、たくさんのバブルがありましたが、多くは株価収益率が40倍とか60倍とか80倍という、利益額から見れば気の遠くなるような株価になったんですね。
もちろん当時は、その「高い株価収益率」を正当化するもっともな理屈がたくさんあったのでしょうけれど、結果的にはどんなバブルもはじけ、高い株価収益率は「重力」に負けて低下し(時には破滅的なスピードで)、概ね15倍前後に落ち着いています。株価収益率は、特に株価が割高になっていないかどうか、目安としては「20倍を超えていないかどうか」チェックすればいいと思います。
一方で例えば15倍未満の株価収益率は相対的に割安といえますが、割安には割安な理由があるので、飛びつくのはオススメしません。あくまで「割高」のチェックに用いると良いでしょう。
<2.今月の株価収益率>
2月の世界の株価収益率はこんな感じです。
今月はすっかり下がりましたねぇ。株価の下落と共に株価収益率も大きく下落しました。ほとんどの株式市場が青色、つまり割安の水準ということですね。何かこうやって割安の水準をじっと待って投資をし、割高になると売却するだけで随分儲かりそうな気がしてきますね。実際にはなかなか難しいのでしょうけれど。
先月も記載しましたが、投資家が投資資金をどう回収するかと言うと、企業の収益から回収していくわけですね。一部は配当として現金で回収できますし、一部は内部留保されますが、その分、理論上は株価上昇につながります。従って、企業が収益を稼ぎ出せば、配当+株価上昇の両面から投資資金を回収できることになります。
そういう意味では、投資家にとって何より大事なのは企業の収益なわけです。企業の収益が犬で、株価が尻尾だとすると、尻尾はパタパタするかもしれませんが、犬自体は4つの足でデーンと立っているわけですね。なので我々投資家も尻尾に気をとられて犬そのものを見ることを忘れないようにしないといけないわけです。犬自体はパタパタすることはないのですから。
ひるがえってこの株価収益率で見ると、収益はそれほど下がっていないのに株価が大きく下がっているわけですね。だからこそ株価収益率が下がっているのです。もちろん株価は収益の先行指標の面がありますので、ある程度、今後収益が減っていくのを織り込んでいるという部分はあると思いますが、とは言っても株価だけがどんどん下がっていくというのはやはりちょっとおかしい。そうするとやはり一歩引いて、冷静に観察した方がいいでしょうね。
さて個別に見ていくと、最も高いのは相変わらず中国本土ですね。株価収益率は約40%です。少し下がりましたが、やはりバブルですね。中国本土の株には直接投資することはほとんどないと思いますが、気をつけましょう。
中国本土以外の「株価収益率20倍」を超える割高市場はぐっと少なくなって、アメリカのナスダック市場のみとなりました。
割安でも割高でもない「株価収益率15倍~20倍」の間に収まるのが、インドおよび日本の各市場ですね。インドはついにこのカテゴリーに落ちてきました。
割安である「株価収益率15倍未満」の市場はたくさん増えましたね。香港やアメリカのNYダウ、ドイツ、イギリスなどのヨーロッパ市場の他、中国H株、ロシア、ブラジル、南アフリカ、トルコなどの新興国です。
<3.読者アンケート>
前回の「2007年1月、投資したい株式市場は?」では以下のような結果となりました。
http://www.ginkou.info/modules/xoopspoll/pollresults.php?poll_id=343
1位:中国/香港市場 14%
2位:日本/大型株 11%
〃:世界市場全体に分散投資 11%
4位:インド 8%
〃:ロシア 8%
〃:アジア全般 8%
7位:中国/本土市場 5%
〃:ブラジル 5%
〃:トルコ 5%
〃:南アフリカ 5%
〃:ベトナム 5%
今回は分散しましたね!1位の中国/香港市場でも得票率は14%という低水準です。まぁどれも割安なのでどれを買ってもいいということはあるのでしょうけれど。
今月分のアンケートも回答をお願いします。3月13日まで。
■2008年2月、あなたが投資したい株式市場は?(3月13日まで)■
http://www.ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=352
※参考:世界各国主要株式市場の株価収益率(PER)
http://www.ginkou.info/modules/per/
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