このコラムは筆者の実際の資産運用の推移です。2006年4月から始めた想定ですので、2年3ヶ月目となります。実際はもっと前からやっていますが、この時期に運用を始めた資金があるのでその推移をご案内しています。筆者の失敗や成功から、何か運用のヒントを感じてもらえれば幸いです。
なお、前号をご覧になっている方は間を飛ばして<4.運用実績>からご覧ください。
■前号:http://www.ginkou.info/modules/xfsection/article.php?articleid=258
<1.運用方針>
1.毎日、資産運用するヒマはないし、かけた時間だけの「あがり」は期待できないので、見直しは月1回のみとします。
2.投資対象は分散したいので、投資信託を中心とします。
3.目標利回りは年5%。割合、低めです(笑)。リスクは積極的に取りますが、安全性も重視します。
4.投資方針としては、「逆張り=下がったら買い」を目指していましたが、今や全額投資状態になっていますのでポートフォリオ重視になりました。どちらかというと「上がったら売り」ですかね。
5.投資比率は、リスクが低めの債券を少なくとも1/3くらいは維持しようと思います。
<2.計算方法>
1.筆者の実際の運用結果に基づき利回りを算出しますが、あまり元本が少ないのも迫力がありませんし、あまり元本が多いのも真実味がない、ということで元本を大体500万円くらいに換算して計算します。したがって目標利回り年5%ですから年間25万円くらいの利益を目指すことになります。
2.2006年4月からスタートしたことにします。よく考えれば2006年5月の暴落前の最悪のタイミングから始めたことになります。
3.手数料なども加味します。したがって、運用開始時はいきなりマイナス3%など、手数料分だけマイナスから始まります。
4.計算が面倒なので、お給料などの追加資金は含めません。
<3.現在の運用割合>
普通預金もほぼ0となり、全額投資=フルインベストメントに到達しています。今後は必要があればリバランスを中心に資産を組み替えていこうと思います。ただ、全体のバランスとしてはほぼ申し分ないかなぁと思いますので、今のところ積極的に何かを変更する気はありません。
商品別の投資方針ですが、ある程度の安全性を確保する観点から債券ものは一定の割合を維持しようと考えています。
株ものについては、日本株は高配当株と新興市場株に投資しています。日本株についてはそれほど強気ではないものの、長期的には日本債券よりはましなパフォーマンスを期待できることから、現状17%くらいのシェアで保有しています。今のところ、その期待は裏切られていますが・・・。
海外株は中国(香港)、アジア、ロシア・東欧などの新興国を中心に投資してきました。新興国の株価の上昇に合わせて結構なシェアとなりましたので、一部売却してきましたが、株価も下がり(?)大体いい感じに収まってきましたね。現状、新興国は約27%くらいです。
ちなみにインドは投資のタイミングを逸しましたので投資先には加えておりません。
また海外株の方でも高配当株を加えています。新興国に偏っているポートフォリオを調整するのが狙いです。こちらは積極的に投資したいと思います。・・・って、資金はありませんけれど。何かを売却したら追加購入したいと思います。
それ以外には、REIT(不動産投信)を加えています。インフレに強い資産のはず、です。今のところサブプライム問題に弱い資産になっていますが・・・。
<4.運用実績>
まずは運用実績の、前月との比較です。
今月はリバウンドのリバウンドとでも言うのですかね。先月に比べて全体としては19万円以上下落してしまいました。残念!
背景としては原油を中心とした資源高に基づくインフレ懸念と、それに先立ち金利も上昇してきていますので企業収益の悪化懸念が台頭してきた、というところでしょうか。
まぁ、毎月毎月、心配事が絶えないのが株式相場というものですね(笑)。
個別に見てみると海外債券については先月比、若干円安になったこともあり上昇する一方で、REIT、国内株式、ロシアを除く海外株式が総じて下落しました。
まずREITから行くと、REITは借入がありますので、金利が上昇すると収益が悪化して値段が下がってしまいます。なので金利上昇局面での短期的な調整は仕方ないと思いますが、ただ金利が上昇するときというのは、概ねインフレが進んでいるときであり、インフレが進むということはモノの値段が上がるということですので、不動産に投資しているREITの価格も上がると考えた方が素直だと思います。したがって、一喜一憂する必要はないと思います。
次に国内株式と海外株式の下落ですが、これはストレートに金利上昇に伴う企業収益の悪化懸念ですね。そもそも世界的な景気後退懸念がある中で、インフレの傾向が強まってきましたので各国が金利を上げる準備を整えつつある。そうすると、もうWパンチになりますね、企業収益としては。
ただ、インフレを放っておくと社会不安に直結しますし、そうなると企業も収益どころではなく、まともな経済活動すら怪しくなってきます。したがって、この調整はやむをえないコストの側面があります。
また、そもそもインフレが進むということは、モノの値段が上がって、お金の価値が下がることなので、モノを生み出す企業を買う株式投資はインフレに強い投資であると言われています。本来、インフレは好景気の時に進むので、今回のような景気後退が懸念されている中でのインフレは想定外ですが、まぁ、仕方ないですね。インフレは退治せざるを得ません。それ以外の選択肢はありませんからね。
いつも書いていますが、景気が再浮上するまでに半年から1年程度はかかるのではないですかね。その間、まだまだ一波乱・二波乱あると考えておいた方がいいと思います。
通算成績ではこのような感じです。相変わらずの風景ですね(笑)。
中国(香港)株、アジア株、ロシア・東欧株が黒字を維持しています。また先進国債券も黒字を維持しています。
そして損益推移。上述の通り、今月はリバウンドのリバウンドということで下落しましたので、通算損益も約31万円の赤字になっています。
なかなか上昇しませんが、運用成績は上がるか下がるかしかないわけですし、景気後退が織り込まれている中で、「いつ景気が回復するか」を読みあっている中では容易に上がったり下がったりするわけで、これもまぁ仕方ないところですね。
本来であれば、下がると買う絶好のチャンスなのであって、読者のみなさんも毎月投資しているものと思います。もちろん筆者だって毎月一定額投資しています。そういう意味では、下がるとうれしい面もあるのですが、この運用資金では追加資金を加味していません。ウーン、残念!みなさんはしっかり投資を続けてくださいね。
いずれにせよ、筆者としては来年4月までに75万円の黒字を目指していきます。
<5.今月の追加投資/売却>
一旦、全額投資は完了したので、今後はリバランスを中心にゆったり調整していこうと思います。バランスとしては概ねいい感じになってきたと思いますので、今月も特に売却はありません。売却がないと、もう普通預金は残っていませんので、購入もありません。
<6.他ファンドとの比較>
筆者の運用スタイルはハイリスク・ハイリターンというよりはミドルリスク・ミドルリターンですので、以下2つのファンドと比較しています。
・3分法ファンド(内外の株式・不動産・債券に分散して投資)
・グローバル・ソブリン・オープン(先進国の債券に投資)
そうするとこんな感じですね。3分法ファンドが緑、グロソブがピンクです。
筆者のポートフォリオの方が株式のシェアが高いので期待される収益率は高いわけですが、リスクも大きいということで、今月も引き続き最下位となっております・・・。とは言いつつ仕方ないですね。じっくり行きましょう。
では次回も来月のこの頃に更新予定です。黒字復活にご期待ください・・・
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なお、前号をご覧になっている方は間を飛ばして<4.運用実績>からご覧ください。
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<1.運用方針>
1.毎日、資産運用するヒマはないし、かけた時間だけの「あがり」は期待できないので、見直しは月1回のみとします。
2.投資対象は分散したいので、投資信託を中心とします。
3.目標利回りは年5%。割合、低めです(笑)。リスクは積極的に取りますが、安全性も重視します。
4.投資方針としては、「逆張り=下がったら買い」を目指していましたが、今や全額投資状態になっていますのでポートフォリオ重視になりました。どちらかというと「上がったら売り」ですかね。
5.投資比率は、リスクが低めの債券を少なくとも1/3くらいは維持しようと思います。
<2.計算方法>
1.筆者の実際の運用結果に基づき利回りを算出しますが、あまり元本が少ないのも迫力がありませんし、あまり元本が多いのも真実味がない、ということで元本を大体500万円くらいに換算して計算します。したがって目標利回り年5%ですから年間25万円くらいの利益を目指すことになります。
2.2006年4月からスタートしたことにします。よく考えれば2006年5月の暴落前の最悪のタイミングから始めたことになります。
3.手数料なども加味します。したがって、運用開始時はいきなりマイナス3%など、手数料分だけマイナスから始まります。
4.計算が面倒なので、お給料などの追加資金は含めません。
<3.現在の運用割合>
普通預金もほぼ0となり、全額投資=フルインベストメントに到達しています。今後は必要があればリバランスを中心に資産を組み替えていこうと思います。ただ、全体のバランスとしてはほぼ申し分ないかなぁと思いますので、今のところ積極的に何かを変更する気はありません。
商品別の投資方針ですが、ある程度の安全性を確保する観点から債券ものは一定の割合を維持しようと考えています。
株ものについては、日本株は高配当株と新興市場株に投資しています。日本株についてはそれほど強気ではないものの、長期的には日本債券よりはましなパフォーマンスを期待できることから、現状17%くらいのシェアで保有しています。今のところ、その期待は裏切られていますが・・・。
海外株は中国(香港)、アジア、ロシア・東欧などの新興国を中心に投資してきました。新興国の株価の上昇に合わせて結構なシェアとなりましたので、一部売却してきましたが、株価も下がり(?)大体いい感じに収まってきましたね。現状、新興国は約27%くらいです。
ちなみにインドは投資のタイミングを逸しましたので投資先には加えておりません。
また海外株の方でも高配当株を加えています。新興国に偏っているポートフォリオを調整するのが狙いです。こちらは積極的に投資したいと思います。・・・って、資金はありませんけれど。何かを売却したら追加購入したいと思います。
それ以外には、REIT(不動産投信)を加えています。インフレに強い資産のはず、です。今のところサブプライム問題に弱い資産になっていますが・・・。
<4.運用実績>
まずは運用実績の、前月との比較です。
今月はリバウンドのリバウンドとでも言うのですかね。先月に比べて全体としては19万円以上下落してしまいました。残念!
背景としては原油を中心とした資源高に基づくインフレ懸念と、それに先立ち金利も上昇してきていますので企業収益の悪化懸念が台頭してきた、というところでしょうか。
まぁ、毎月毎月、心配事が絶えないのが株式相場というものですね(笑)。
個別に見てみると海外債券については先月比、若干円安になったこともあり上昇する一方で、REIT、国内株式、ロシアを除く海外株式が総じて下落しました。
まずREITから行くと、REITは借入がありますので、金利が上昇すると収益が悪化して値段が下がってしまいます。なので金利上昇局面での短期的な調整は仕方ないと思いますが、ただ金利が上昇するときというのは、概ねインフレが進んでいるときであり、インフレが進むということはモノの値段が上がるということですので、不動産に投資しているREITの価格も上がると考えた方が素直だと思います。したがって、一喜一憂する必要はないと思います。
次に国内株式と海外株式の下落ですが、これはストレートに金利上昇に伴う企業収益の悪化懸念ですね。そもそも世界的な景気後退懸念がある中で、インフレの傾向が強まってきましたので各国が金利を上げる準備を整えつつある。そうすると、もうWパンチになりますね、企業収益としては。
ただ、インフレを放っておくと社会不安に直結しますし、そうなると企業も収益どころではなく、まともな経済活動すら怪しくなってきます。したがって、この調整はやむをえないコストの側面があります。
また、そもそもインフレが進むということは、モノの値段が上がって、お金の価値が下がることなので、モノを生み出す企業を買う株式投資はインフレに強い投資であると言われています。本来、インフレは好景気の時に進むので、今回のような景気後退が懸念されている中でのインフレは想定外ですが、まぁ、仕方ないですね。インフレは退治せざるを得ません。それ以外の選択肢はありませんからね。
いつも書いていますが、景気が再浮上するまでに半年から1年程度はかかるのではないですかね。その間、まだまだ一波乱・二波乱あると考えておいた方がいいと思います。
通算成績ではこのような感じです。相変わらずの風景ですね(笑)。
中国(香港)株、アジア株、ロシア・東欧株が黒字を維持しています。また先進国債券も黒字を維持しています。
そして損益推移。上述の通り、今月はリバウンドのリバウンドということで下落しましたので、通算損益も約31万円の赤字になっています。
なかなか上昇しませんが、運用成績は上がるか下がるかしかないわけですし、景気後退が織り込まれている中で、「いつ景気が回復するか」を読みあっている中では容易に上がったり下がったりするわけで、これもまぁ仕方ないところですね。
本来であれば、下がると買う絶好のチャンスなのであって、読者のみなさんも毎月投資しているものと思います。もちろん筆者だって毎月一定額投資しています。そういう意味では、下がるとうれしい面もあるのですが、この運用資金では追加資金を加味していません。ウーン、残念!みなさんはしっかり投資を続けてくださいね。
いずれにせよ、筆者としては来年4月までに75万円の黒字を目指していきます。
<5.今月の追加投資/売却>
一旦、全額投資は完了したので、今後はリバランスを中心にゆったり調整していこうと思います。バランスとしては概ねいい感じになってきたと思いますので、今月も特に売却はありません。売却がないと、もう普通預金は残っていませんので、購入もありません。
<6.他ファンドとの比較>
筆者の運用スタイルはハイリスク・ハイリターンというよりはミドルリスク・ミドルリターンですので、以下2つのファンドと比較しています。
・3分法ファンド(内外の株式・不動産・債券に分散して投資)
・グローバル・ソブリン・オープン(先進国の債券に投資)
そうするとこんな感じですね。3分法ファンドが緑、グロソブがピンクです。
筆者のポートフォリオの方が株式のシェアが高いので期待される収益率は高いわけですが、リスクも大きいということで、今月も引き続き最下位となっております・・・。とは言いつつ仕方ないですね。じっくり行きましょう。
では次回も来月のこの頃に更新予定です。黒字復活にご期待ください・・・
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