ふとしたこと

日々に気づいたことを書きます

お江戸の散策

2017年11月15日 16時39分52秒 | 旅行

 

年に一回くらいは孫どもの顔を眺めに上京するが

夜は一昔前の友人と一献傾けるのが何よりの楽しみ。

昼間はまったくの自由時間なもんで以前は

東急ハンズの彫金コーナーで研磨用のルーター・ビットやら

紙やすりなんかを買い込むことと

新宿中村屋のインド・カリー(カレーとは言わない)を食べること。

場合によっちゃ、青梅方面へ遠出して奥多摩の風情を眺めるくらい。

最近は中央線の荻窪にあるクラフト社で革工芸の材料を見たり

面白い展覧会なんかがあれば上野界隈をぶらつく。

あるいは新宿紀伊国屋の横っちょにある自然石なんか売ってる店を覗いたりしてる。

彫金材料は東急ハンズよりも大阪南船場界隈の職人街の方が充実してるし

カタログを見て電話で注文出来るようになった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ある日、夜は新橋で集合計画があったので比較的早くホテルを出た。

とりあえず銀座での写真展を見に行く。

「狼煙」というタイトルは熊野から信号を発するというような意味らしい。

紀伊半島の古くからのありようをおどろおどろしい写真で表現してる。

作者の心に深く刻まれた熊野の記憶。

そこで育った人ならではの視点で切り取られた習慣や風景人々の暮らし

こういうのをテーマに写すとなれば10年単位の日月を要するのかもしれない。

銀座はなんといっても華やかな街。

それでも色んな人が仕事をするために歩いてる。

銀座四丁目の角後ろは服部時計店(古臭い言い方)、和光だ。

東銀座の方を向いて写真を撮ってる人がいたので慌てて盗み撮りする。

次は六本木だ。

地下に潜れば日比谷線でちょこっと行ける。

昔は防衛庁の建物があったあたりは再開発されて

東京ミッドタウンだなんて言って大きな展覧会が開催出来る建物や

サントリー美術館、ホテルなんかがギッシリと建ち並んでた。

ここへ来た目的は、ブラジルで長らく住んだ日本人写真家の展覧会だ。

この写真は六本木駅から地上に出る通路に飾られてたのでパチリした。

なんともおおらかなブラジルの景色なんだけど

開拓民として日本から渡った家族の途轍もない苦労や挫折

その集積の上に構築された成功物語。

それを恬淡と写し切った写真家って凄いなぁと感嘆。

もう~ほんとにカメラなんざ、なんでもいいと思う。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

余韻を味わいながら新宿中村屋のカレーを食べに行こう!!

ミッドタウンなる地域の角っこに地下鉄大江戸線の入り口を発見した。

たしか、この地下鉄は麻布十番方面からやってきて六本木と新宿を結んでたはず。

しかし・・・

東京で何番目の地下鉄になるのか知りませんが

地上から電車へ乗るためのホームまでの深さが半端じゃない。

50m?いやもっと深いだろう。

後発の地下鉄は先輩地下鉄の下を通らなきゃいけないから

ドンドンと深い所へ路線が潜り込むアリの巣状態だ。

こんなところで地震や火事になったら恐ろしい。

それでもテコテコと電車は走ってやがて新宿と名付けられた駅に到着。

これがまた・・・オイラが知ってる新宿ぢゃないのだ!

なんてのかなぁ。

雰囲気的に言うと「新宿」の南西部ってのかな? 

そんな場所の地下深い所に到着してくれるんだから厄介だ。

中村屋は新宿の北東部に近い。

しかも地下を南西から北東に抜けるトンネルなんてのが無いのだ。

従って、いったん西口へ出るか南口へ出るしか東口へ行くルートが無い。

まぁ~歩け、歩けの新宿タウンです。

中村屋へ着いたら昼の1時半を過ぎていて

腹が減って震えが出る有様。

こんなところで行き倒れたら末代までの恥だ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

カレーを食べて一段落したらアンヨの疲れから眠気が襲うではないか?

ちょっと山の手ホテルで寝てやろうかと思ってJR山手線に乗り込んだ。

まだ集合時間にはかなりあるからな。

で、山手線に乗っかって、ちょこっと昼寝をしたら新橋に着いた。

頭がスッキリしたところで碁会所へ潜り込む。

数日後には静岡で昔の碁敵と一戦交えることになってるからだ。

ちょこっと腕ならしをしておかないとな。

あんた、今頃碁なんか打ってて良いのかい?

みたいなサラリーマンと2局打った。

戦闘性の高い碁打ちでやたらと攻めてくる。

後で聞いたら宮城県の出身だそうだ。

宮城県の人ってやたらと戦うのが好きなんですか?って聞いたら

どうも、その人だけらしくて、ちょっと安心した。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

二局打ってその方とはサヨナラしたんだがまだ時間がある。

とりあえず新橋界隈でも写真撮っておこうか。

集合場所はいつものSL前だ。

今日はどうした訳か駅前に古本屋が30軒ほど店を出してたよ。

オイラも30軒のうちのいくつかを回って1冊だけ本を買いました。

本屋には色んな人が来て仕事帰りなんでしょうね。

本をまじめに物色してます。

やがてのことに時刻が6時半に迫ってきたので友人を探しにSL前へ行って見ると

まぁ~待ち人たちがギッシリとSLに張り付いてるぢゃないの?

それにしてもどうしてこうも・・・

み~んな同じカッコしてスマホのようなものをいじってる。

なんだか恥ずかしいなぁと思いましたね。

この画一性にはホント参ります。

不気味ですらありました。

一献が二献、三献に及んだのは言うまでもありません。

 

 


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ご無沙汰です。 (たか)
2017-11-16 00:05:49
なんだか久々の銀次郎さんらしい記事やなって思ったのは僕だけですかね?生き生きしたものを感じます。
返信する
RE: (ginjiro)
2017-11-16 10:04:33
こちらこそご無沙汰です。

旅って奴は、日常生活をリセットしてくれるんでありがたいですね。それで生き返ったのかもしれませんねぇ。

同じ場所でじっとしてると、滓(オリ)が溜まって気持ちがくすんで来るんかもしれんですね。
返信する

コメントを投稿