ふとしたこと

日々に気づいたことを書きます

混沌の町で

2016年07月17日 07時14分10秒 | 日記

 

「金継ぎ」って存外難しいなぁと思いました。

ウルシの扱いとかその性質の面妖さに戸惑うのであります。

一般的に筆で書くものって外部の湿度が低いほど乾きやすいぢゃないですか?

ところがウルシというシロモノは外部が湿潤でないと乾燥しないんですね。

湿気を吸い込んで変質しながら乾燥していく。

な~んだか判りにくい性格してやがんなぁ~というのが第一印象。

そして皮膚に触れるとカブれる!

結構酷いことになるようで、顔が倍ほどに腫れるとか

とんでもないところが腫れあがるとか。

恐ろしい物質でもあるわけで、おっかなびっくりお相手をしてもらう・・・

みたいな厭な性質も備えてるんですね。

陶磁器の欠落した部分を埋めて

その上にウルシに金属粉を混ぜた塗料を面相筆で塗る。

ムロで乾燥させたら軽く表面を研いで

再びウルシを塗って乾燥させる。

この工程を3回やってから

三度目の半乾き状態になったら純金粉を掛ける。

これで完了となり、工程は簡単です。

昨日は3回目に塗ったウルシが厚すぎて中まで乾燥せず

色乗りが悪いとのことで再度挑戦となりました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

やれやれと一段落して町に出ました。

なんとかいう催し物があって射的だとかヨーヨー掬い、輪投げなどをやってました。

コルクの弾を空気銃みたいなのに詰めて的を撃つ。

オイラもやってみたが当たりませんでした。

ちっちゃい子はヨーヨー掬い。

なかなかうまく掬えないようでしたが

1個はもらえるようでメデタシ。

良い色の玉が出るとジェット機の模型がもらえるらしく

腕に期待を込めてガラガラポン!!

残念でしたぁ!

オヤジの肩に乗っかった子供の持つヨーヨーの青さに夏が透けて見える。

みんな

それぞれの夏を楽しむ姿がありました。

ふと

片隅に目をやるとおしゃれなテーブルがあります。

特注したテーブルだとかで

スケートボードに使ってた板材を象嵌したもの。

良いぢゃ無いですか?ねぇ?

見上げればあんまり芸術的とも思えない瀬戸芸の広告大暖簾が

風も無く垂れております。

町を歩く人の数だけ

生活があり

それぞれの夏がある。

どれが良い悪いと言えたものではなく

ひとそれぞれに精一杯の夏である。

 

なんだかだと言っても

この町は平和であるし

平和な日本の一部でもあります。

殺伐とした世界のニュースに接するたびに

そう思う銀次郎であります。

・・・魚釣りの合間に・・・


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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
梅雨明け (花三)
2016-07-19 00:36:11
こないだは、有難う御座いました。
全然取り込めていません。
今回は少し時間がかかりそううです。

クソ蒸し暑い季節からクソ暑い季節に成りましたね。
生ビールはゴクゴク、口元に入り、嬉しい季節ですが・・・・。

花も季節がないと美しさも際立ちません。
その季節を人工的に作る事も出来る時代ですが、(太陽光をLEDに、季節を空調システムに、自動冠水に、肥料も、予防も、データー管理で、其の挙げ句、バイオに人工交配、)
私は、お金も無いのでネットの情報、本の情報、人と話したり見たりした情報を屈して何とかクソ暑い季節を乗り越え様としています。
立ち向かう敵は大きいです。
子育ても大変ですが、植物もかなり大変です。
何ヵ月かしたら、寒さ対策に励みますが、その前に、一番楽しみな開花と言う一大イベントが有ります。
一年の内の集大成が待ってます。
その節は、ご覧に成ってお楽しみ下さい。
今年は咲くかなぁ~。
咲けば良いのに。

金継ぎに漆器も、漆の扱いは難しいですよねぇ。
人間にも器にも大変ですが、楽しんで頑張って下さい。
安い中国漆は駄目だとか、多分、ginjiroさんはお詳しと思いますが。

又、長く成りました。失礼します。
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RE:梅雨明け (ginjiro)
2016-07-21 08:06:35
確かに!クソ暑いからこそビアが本当に旨いですね。

取り込みはゆっくりとやって下さい。慌てる必要は全くありませんので。

庭の木々や草花には日に二回水をやってます。今は朝顔が咲くのを楽しみに待ってます。

ウルシって日本製は中国製の10倍するそうですが、なんでも、
使う地域の温度や湿度に合わせて調合が必要だそうです。

問題はその地域に合わせた調合を誰がやってくれるのか?だそうで、安い中国製のウルシでも
キチンと調合してくれる人がいれば十分使いやすい漆になると言います。

人間国宝級の漆芸家は自分で漆を調合出来ないと日本製の漆は扱えないのだとか。

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混沌と言えば。 (ぽんちゃん)
2016-07-21 14:31:48
”洟をたらした神”の著作で知られる「吉野せい」の夫、「三野混沌」を思い出しました。
思い出したといっても「混沌」は読んだことがありません。
「吉野せい」も、もう30年は読んでないでしょうか。

実家の本棚から引っ張り出して、久しぶりに読んでみようか。
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漆について (花三)
2016-07-21 22:00:52
国内産漆と中国産漆の違いに付いて。
成分分析をすると全く違うそうです。
主成分のかぶれる元のウルシ〇〇〇ー〇だったでしょうか?。名前までは、はっきりわかりません。
すいません。
三倍位だったでしょうか。二倍。
これも、不確か?。明らかに違うそうです。
漆を、科学分析をすると明らかだそうです。趣味者には無縁ですが。(私は、高校はバケ学科でした。)

建造物の外観に漆を沢山使っています。
神社、仏閣には。
中国の漆を使うとひび割れて下の木材を傷めるし外観も早く失います。
東照宮だったかなんか、今、ピンチらしいです。有名な仏閣も。
金が無い施設は殆どが中国漆です。(自治体も)
使った年月では、明らかに違うそうです。
修復にも、時間が掛かるそうです。

高価なのは、
まず、採取者が少ない。
まして、木が少ない。
此も又、古い木からは漆は取れない。(量が少ない。)
だから、根元から切り飛ばして育てる。
30年位で更新、漆を採るまでに15年まで懸かります。
手間隙が懸かる上、担い手が無いので高価になります。
香川県でも、自前の漆器家もいて、木を今育てて居るそうです。現在。

高価だから、建設会社は安くて、大量に有る漆を使うしかない無いみたいです。
漆の確保も出来ないので悪循環を招いて、建物に悪い影響を与えている現状です。

漆を扱って居る業者じゃ無いですので、詳しく解りません。
博学で解る方は、突こんで下さい。
私の、糧にしますので宜しくお願い致します。

失礼します。


                  花 三
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水やり (花三)
2016-07-22 07:39:52
水やりの話をしとこうと思って漆の話で終わりました。
夏場は日中には、やらない方が良いです。
気温と共に鉢内の温度も上昇して、根を湯の中に入れるのと同じ状態に成ります。
特に鉢物は気を付けて上げて下さい。
庭木、路地植えには当てはまらない事でしょうけど。
夏場は、夜、冠水が基本的に成ります。
逆に、冬場は、暖かく成った9時、10時過ぎが基本に成ります。
氷らさない様に。
冠水に、減り張りを付けてやる事も、大変重要だと思います。
人、それぞれの作り方が有るので一概にも決め付けられません。
同じ環境化で、育って居ませんので。
同じハウスの中でも、場所、場所で随分ちがいます。
鉢物は、水やり、肥料やり、10年とよく言います。
良いもの作るには、植物と対話し良く見て挙げる事だとつくづく思います。

失礼します。
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混沌 (ginjiro)
2016-07-22 08:05:49
吉野せい・・・初めて知りました。有難うございます。

なんでも力強い文章だそうですね。機会があれば読んで見たいですね。

勉強になります。
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 (ginjiro)
2016-07-22 08:08:01
花三さん!漆については大変な博学ですね!!

びっくりしました。オイラは漆については何も知らなかったですよ。

神社仏閣まで中国漆の被害にあっていようとは?!

また、色々と教えてね。
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花の水遣りについて (ginjiro)
2016-07-22 08:11:09
オイラも水を遣るのは、朝晩とも涼しい時期にしています。夕方、大方の熱が取れてから。朝は7時頃です。

確かに同じ植物でも鉢ごとに様子が違います。
それぞれを良く見てやることが大事だと思ってます。

頑張ります!!
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香川漆芸展 (花三)
2016-07-24 23:22:23
高松市番町の香川文化会館で10月23日まで、漆器の展示会をしています。
展示物は、10点程だとおもいますが。
作る工程、なんかも展示してるみたいです。
無料かどうかは、解りません。

説明して下さる方が、入れば良い話が聞けますが、展示だけみたいです。
彫漆、蒟醤、存清。
Ginjiro さんが、好きなぐい飲みも展示しているみたいです。

3つの技法がどんな物なのか、解りませんが、
多分ショウケースの中に飾られた、一度は私は、見た事が有る物と、私は、思うのですが。
詳しく解りません。
興味がなければ、素通りですが。

一度はじっくりと見たい物だと思います。
香川県人として。

情報までに。書きました。  

では、失礼します。
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漆器の展示会 (ginjiro)
2016-07-25 09:37:56
情報有難うございます。

漆の作品拝見しに参ります。

ありがとね☆
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