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神様のメモ帳 最終話

2011年09月26日 02時39分44秒 | アニメ全般
探偵ものやミステリーとは無縁の話だった。

誰にでも理解出来る「いい話」の短編集みたいなアニメ。


分かり易さを重視しているためか、謎解きはシンプルである。

謎解きのロジックを楽しむ話ではなく、人間ドラマを楽しむ話だ。

しかし、謎解きへのアプローチの仕方や、謎を解くという意味について語りがあったりと、

独特な作風を持っていて、ただの人間ドラマで終わるような作品ではなかった。


謎解きへのアプローチは、ニート探偵を名乗るだけあって異質なものだ。

探偵は基本的に部屋から出ずに事件を解決する「安楽椅子探偵」タイプ。

ネットワーク端末から情報を得たり、主人公や仲間たちの行動力からヒントを得て真実を導き出す。


度々口にされる「死者の代弁」という言葉は、

真実を暴く必要性や、暴かれた真実を知ることの意味を考えさせてくれる、ちょっとした哲学のように語られている。


最終話でアリスは「自己満足」と言っていたが、明らかに鳴海の心は救われていた。

知ってしまうと辛い真実でも、知る覚悟を持たなければ優しい真実に辿り着くことは出来ないんだよ、と。

ツンデレっぽく遠回しに教えてくれたのだろうか。

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