チラシの裏

当ブログでは、主観を重視した文章がエターナル。 裏と表が合わさり最強に見える。

UN-GO 第6話「あまりにも簡単な暗号」

2011年11月19日 03時31分00秒 | アニメ全般
やっぱり面白いぞこのアニメ。

俺の一時的な幻想などではなかった。


本作を「気に入らない」と言う人は、ミステリーの定義に固執している人だろう。

フェアかアンフェアかで議論するのはとても楽しいことだが、

フェアかアンフェアかの共通の定義が決まらないまま、作品の妥当な評価が出来ずに議論を終えてしまうのは勿体無い。

もっと作品の本質を楽しんであげよう、と思ってしまうのが意欲的なファンだ。

いっそ定義付けを無視した「推理可能な作品」として開き直ってしまったほうが、より深く楽しめるのではないか?

「新本格」と呼ばれるジャンルも、そういった挑戦の意味を含んでいるはず。


「気に入らない」人は、古典的な完成された美しいものを変に歪めてほしくないと思っているんだろうね。

それを否定することは出来ないが、新しいものに挑戦することで楽しみの幅を拡げられるということを忘れてはならない。

もちろん、斬新なだけで世に認めてもらえるほど甘くは無い。

眼の肥えたファンを納得させるような「決着」をいかに斬新に演出して導いて行くか。

そこが大切だと言える。

これを、UN-GOに重ねて考えてみよう。

本作は、超能力やオーバーテクノロジーが存在する設定の推理ものだ。

このようなチート解決がありならば、推理ものとして見ることが出来ないと言われてしまっても仕方が無い。

仕方が無いのは分かるが、それだけで本作の魅力を評価せずに終わってしまうのは、視聴者側の意欲が足りない。

「斬新な推理もの」として許容出来れば、本作の楽しみ方を理解出来るはず。

そんなに意欲的に見るアニメじゃないよ。

という人は、そもそも大人向けの雰囲気アニメが性に合わない。

無理して視聴する必要は無い。


もっともらしい理屈を冗長に書いてみたが、実はもっと単純に楽しめるアニメなんだけどね。


・因果と風守を今までに無いタイプの助手キャラだと理解する。

 答えが用意されている作品である以上、ヒントさえあれば推理は可能。

 因果と風守は、視聴者にヒントを与えてくれる助手キャラ。

 チート能力に注目しすぎると、せっかくのヒントを見失ってしまうぞ。


・助手がどうとか以前に風守かわいい。

 それも一つの楽しみ方だ。

 しかし、俺は因果のほうがかわいいと思うぞ。


・人の在り方を哲学する。

 更に正義を説法する。

 謎解きに注目しなければ、こんなアニメ。

 決め台詞に「そげぶ!」と言わないだけで評価を低く見積もるのはナンセンスだぞ。


大雑把にこの3点だけでも十分楽しめるアニメだと理解出来るじゃないか。

そして俺が気に入る作品は大体こんな感じだよな、というのが丸分かりという。




今回の第6話では、海勝麟六の人間性を覆すオチに驚かされた。

更に「小説家」を名乗る新キャラが「探偵」を否定して来てメタ的な怖さを感じた。

背後にアンチ因果?みたいな女の子が居たし、形容し難い雰囲気だった。

シナリオ展開もかなり上手くないか?

続きが気になるのは良作の証拠だね。