オーディオハート 11.2Channel Chair Style Speaker VRS-1

戯休「今日はオーディオハートの11.2チャンネルスピーカーシステム『11.2Channel Chair Style Speaker VRS-1』のお話をしましょう。」
芸術家「これ、傍目には椅子さ？」
戯休「そこが出オチに感じる人が多いのか、結構各所で話題にはなってるみたいよ。」
修道女「出オチってことは、そんなに好意的ではない意味合いで、ということでしょうか。」
戯休「ま、ネタモノ扱いはされてるよね。　見た目もだし、価格も100万円近かったりするし。」
芸術家「ううん♪　ネタモノだけで終わらすには勿体無い感じはするさ？」
戯休「だよね。　個人的にはとても理に適ってる感じがして良いと思うんだけど。」
修道女「少なくとも、各スピーカーへの距離感は適切ですよね。」
戯休「前にさ、デスクチェアにアームを付けてスピーカーを配置してる商品を見て想像したことはあるんだよ。　四方八方にアームを付ければ、サラウンドは完璧じゃね？と。」
芸術家「色々落ち着かなそうさ？」
戯休「視覚的にも音的にも、有線インコムでオールレンジ攻撃食らってるみたいなもんだしね・・。　ファンネルじゃないのが惜しいけど。」
修道女「それを視覚的にもとてもマイルドにしたと言えますよね。」
戯休「そうそう。　今言ったのはまだ好意的な見方。　下手すりゃ何の洗脳器具だよって思われそうだし。　そう考えりゃ本当にこれは物凄く真っ当。」
芸術家「こういう感じの包まれる椅子というのも、見たことないわけじゃないし、問題は無さそうさ？」
戯休「多チャンネルであれば小型スピーカーのほうがむしろ望ましいと思う持論からすれば、その意味でも適してると思う。　それに、囲まれてる事による遮音効果もあるそうな。」
修道女「あ、それは嬉しい話かもです。　どうしたって大きめな音になっちゃいますし。」
戯休「ヘッドフォンだと基本バーチャルサラウンドだし、そもそもヘッドフォンが苦手な人もいる。　そうなると・・・個人部屋もだけど、まさかの一人暮らしに最適なスピーカーとさえ思う。」
芸術家「判る気もするさ？　1DKのアパートとかなんて壁が薄いし、一軒家よりも騒音対策は大事になるさ？」
戯休「どうしようもない欠点としては、どう足掻いても一人でしか遊べないことがある。　逆算すれば、一人だからこそ許されるアイテムとも言えるんじゃなかろうか。」
修道女「二人以上で使いたいのであれば、普通のサラウンドを組みますもんね。」
戯休「ディスプレイは別に用意しなきゃならんけど、ここまで来ると高品位なHMDでもあると、めっさ没入出来そうではあるよね。」
芸術家「ううん♪　でも、どうしたって高画質という点では一歩及ばない印象もあるし、複雑さ？」
戯休「そうなると、だ・・・。　この製品がヒットをもししたのならば、次は是非フロントハッチを付けて、4K/24型ディスプレイも内蔵してもらえると、漢心が昂ぶりまくるんですけど！」
修道女「・・・・正直、言うと思ってました・・・。」
戯休「だってそうすれば、フロントもセンターもきちんと正面に設置できるぜ？　流石に足元まで入れる必要はないけど。」
芸術家「確かに正面が何となく弱そうな気はするし、より良くなりそうではあるさ？」
戯休「というか、何とかこう形状を工夫して、ハンドルコントローラーとかそういうのを使えるようにまでしてくれれば、ゲーマー感涙やでぇ・・・。」
修道女「そうなるともう完全にゲームセンターのゲーム機です・・・。」
戯休「と、まあ・・・・妄想が捗り過ぎて困っちまうわな。　それだけ素敵で、オーディオに興味がない人からしてバカグッズ扱いされることだけは阻止していきたいものですわ。」
芸術家「そうさ？　マイ電柱とか散々馬鹿にされるけど、趣味の世界は好きこそ知れる深みがあるものなのさ？」
戯休「おお、おお、嘆かわしい・・・。　人の煩悩を超え、獣の本能を超え、機械の限界を超え、今、神の視点でこれを見よ！　そこに在るはネタモノか、バカグッズか？！　否！　断じて否！！」
修道女「・・あ、何となく新型のパーマ機にも見えてきました・・。」
戯休「どちくしょうがぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ！！！！」