勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

Gikoohの弘法大師伝(1)

2020-06-02 22:15:05 | Weblog
◇不空三蔵
先ず、『密教大事典』を参照しながら画像の解説から。お大師様の伝記に入る前に、この和尚様は、真言宗付法の6祖・不空三蔵(705~774)という。この尊像は繍仏で制作されており、昨年、檀家様より寄進された真言八祖の御1人。
不空三蔵は西域生まれ。(中国の玉門関・陽関から西の地域の総称で、主として今の新疆省地方)。父君は北印度バラモン出身、母君は康居人(中央アジアの古代の遊牧民族或いはその国家)。幼少期に父君を亡くし、10歳の時に伯母に連れられて長安に入る。そこで真言宗付法5祖・金剛智三蔵に24年間随従し、常に師の側において密教を学ぶ。金剛智の滅後、天竺(印度)へ行き、真言宗付法4祖・龍智菩薩に師事。金剛頂系の秘法を授かり、梵本(サンスクリット)500部もの密典と共に帰朝。
帰朝後の不空三蔵は、専ら翻訳と修法宣布に力を注ぎ、請雨止雨法、国家の安寧祈祷を修せるなど功績も多く、玄宗・粛宗・代宗3代の国師として信頼も厚かった。翻訳した経典は非常に多く、中国において密教を大成させた。羅什、真諦、玄奘(般若心経を天竺より持ち帰った高僧)と共に四大翻訳家と称せられている。

真言宗は、中国密教の系統を引いてお大師様が始めて組織化した独立宗派だ。その歴史を説く上において、「付法の八祖」と「伝持の八祖」を知る必要がある。付法の八祖は法流の正系統を示す。教主・大日如来の説法を金剛薩埵が聞いて教法が起こり、各祖師に伝えられた系譜を指し、伝持の八祖は実際に密教を伝えた祖師をいう。付法の八祖は、実在しない大日如来、金剛薩埵は除き、2人の祖師を加えたもの。真言八祖とも称される。

今夜はここまで。真言八祖のスーパースター・不空三蔵のお名前を第1回目は知って頂ければ有難い
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