おもい出し日記

伊藤工設計代表 伊藤 博範の日記。家づくりのお役立ち情報を発信。

お金は大事、中身も大事、全体のバランスが大事

2019-08-11 16:11:51 | 地域型住宅
暑い日が続きます。
仕事が終わって帰宅すると家の中がすごい熱気!

例年ですと窓を全開し換気をすると、ぎりぎり過ごすことが出来ます…。
今年はエアコンを稼働させました。
そういえば家にもエアコンがあったのです。

1階の和室に1台あり、LDK+和室(計24帖)を冷房し、過ごしています。
2階はいつものように窓全開と変わりません。

8帖用のエアコン(たぶん)ですが十分冷房が効きます。
お気に入りのテーブルと椅子とコーヒーで休日を愉しむことができます。


その落ち着いた空間で、みなさんの家づくりについていろいろ心配事が出てきました…。

1.家づくりの基準は知っているのだろうか?
2.価格の設定と仕様は把握しているのだろうか?
3.助成金には予算とタイミングがあり、必ずもらえるものではない。

まだまだ伝えていないことがあるのでは…と。


家づくりの基準をどう考えるか?
例えばUA値というものがあります。
これは外皮で考えた熱損失係数です。
平成25年に改正され、日本列島を8ブロックに分け、数値が設定されています。
この数値が小さいほど省エネ性能がある!ととらえていいと思いますが…。

しかし、平成25年改正と言いましたが平成11年の基準となんら変わっていない低いレベルの数値なのです。

大手住宅会社は関東地域で多くの受注をしているので北海道基準以上の省エネレベルは考えていないこと。

鉄骨系の住宅は気密がとりにくいこと。

そこから比べると地元工務店でつくる家の方が…断熱・気密性能はいいです。
でも、空間や見せ方がわるいのです。


同じ家でも断熱気密性能が違うし、価格も違うし、いろいろなところに伺うと…。
「あいまいな基準」になり、基準が分からなくなってくるのです。


価格と仕様について、どう考えるか?
住宅会社によって価格が変わります。
同じ面積、同じ仕様でも価格は変わります…。

大きく分けてですが、
坪単価80万円~グループと40万円(29.8万円)~グループは同じ家には見えません。
仕上げや仕様、断熱材も違います。

しかし、40万円~グループだけでみると…。
仕上げや断熱材、気密方法はほぼ同じではないでしょうか。

断熱材は吹付で気密も一緒に確保?して…。
どうしてでしょうか…。

価格帯が同じであれば同じものを選択するしかないのです。

構造材は地域材を利用しているでしょうか?
土台に桧材を利用すれば、外材に薬液を注入して防腐防蟻処理しなくてもいいのですが…。
価格帯を大きく4つに分けることが出来ます。33坪前後の建物と仮定します。

①1,500万円~1,800万円(建売住宅系)
②1,800万円~2,300万円(地場工務店)
③2,600万円~3,200万円(大手住宅会社系)
④3,500万円~4,000万円(有名建築家系)

①は所得的な問題で、どうしても建売系の住宅を建てざるを得ない方もいます。もう少しがんばってもらえれば②でも可能ですが…。その他にも車のローンがたくさんあったり、高額な賃貸住宅に住んでいて預金がない方は…①を選択するしかありません。寝に帰る為だけの家と割り切れるでしょうか?

②は世帯収入400万円を下回っても建てられるようになっていますが土地の価格にもよります。
①との差額は300万円~500万円ですが、①を仮に次世代省エネ基準の住宅とし、30年間の光熱費を計算すると差額で350~450万円になります。
断熱気密工事は後からすると大変です。初期投資と思って最初にしっかり工事をしておいた方がいいと思います。

地場工務店は大きく分けて3つに分けられます。
高気密高断熱に特化した工務店。
自然素材に特化し、何でも自然がいい、断熱気密は考えなくてもいいという工務店。
大手住宅会社仕様で価格はそこよりも低く設定した工務店。

③は大量に家をつくっているので各材料の仕入れも当然安く仕入れることが出来ます。それゆえ利益率も我々の2倍以上はあるでしょう。総合展示場の経費や人件費もかかりますがかなりの利益率です。材料・仕様的には特別なものを利用しているわけでもなく、断熱気密性能も先ほど述べたように関東を中心に設定されているので次世代省エネ基準よりは良い数値というぐらいです。
もっと良くてもと思うのですが…。それでは何が魅力的かと言えば…見せ方がうまいのです。

④いい家をつくります。空間、仕上げ、見せ方、すばらしいです。でも高額で誰もが建てられる家ではありません…。どちらかというと工務店のモデルハウスをつくり、集客が目的の家と言えます。
建築家の方も最近は高気密高断熱仕様の家に移ってきましたが数値的にはもうすこしです。ギザギザの家のような変わった家をつくるのが建築家ではありません。シンプルで同じような手法を繰り返すことで研ぎ澄まされていく設計は共感するところです。


助成金利用について
宮城県産材利用エコ住宅普及促進事業と国交省地域型住宅グリーン化事業があります。

宮城県の助成金は最大で50万円でみやぎ材を利用する割合にもよります。
主要構造材に宮城県産木材を60%以上かつ優良みやぎ材を40%以上利用することが条件となっていて、誰でも利用することができますが全体の予算がありますので無くなったら助成金を受けることができません。例年ですと1月頃予算がなくなるのが多いと思います。
利用する方は契約を済ませ、確認申請をし、確認済証の写しを添付して申請、受け付けていただければ一安心というところでしょうか。

国交省地域型住宅グリーン化事業は約100万円(先着優先で地域材加算20万円等あり)と大きな助成金額ですが誰でも受けられるものではありません。

国交省に地域のグループ工務店としてどんな住宅を提供するのか、地域材はどのぐらい利用するのか、どんな活動等を行なうのか等申請をしなければいけなく、国より採択を受けたグループに対してだけ予算がつくのです。

今回は新築で850万円の予算が付きましたが、こちらも予算がなくなり次第終了となります。
第2回目の予算がいつつくのか?あるのか?わかりかねますが方向性を早く決め、予約で予算を確保することも打ち合わせ内容によってはできると思います。

二つ合わせると約150万円以上。大きな金額です。
ぜひ、利用していただければと思います。


家づくりは暑い夏が過ぎ、涼しくなってから本格的に家づくりを考えよう!という方が多いのではないでしょうか?

暑くて考えられない!!

まず、今年中に工務店を決定して、来年から打ち合わせし、家をつくっていこう!

それまでにモデルハウス見学やセミナー等に参加し、家づくりの基準を勉強して…。

いろんなところに行くとそれぞれの基準があり、「あいまいな基準」が独り歩きすることがあります。
注意をもって臨んでいただければと思います。

できれば、家づくりの「あいまいな基準?」を知っていただいてから、弊社のモデルハウスに来ていただければいいのかな?とも思っています。


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