ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

閉店数は、開店数の7倍以上に

2023年04月18日 | 時事ネタ関連

昔、「ガソリンスタンドでは、主力商品のガソリン薄利多売で、オイル交換や修理、洗車等、他の“商品”の販売で利益を出している。」という話を聞いた事が在る。セルフ・サーヴィス型の給油システムが無かった時代、給油に行ったら、スタッフから矢鱈と商品の売り込みをされたっけ。

16年前の記事「ガソリンがあちこちで漏れている!?」で、「老朽化した地下タンクから、ガソリンが漏れ出していたガソリンスタンド。」のニュースを取り上げた。石油連盟にによると、全国のガソリンスタンドはモータリゼーションが急速に進んだ1960年代後半から1970年代に掛けて一気に増加したのだけれど、当時埋設されたタンクの大半スチール製で、時間が経てば腐食する可能性が高い。というのが理由。

此の記事が書かれた3年後、即ち2010年6月、消防法改正
により、ガソリンスタンドの地下に埋められているガソリンや灯油等を保管するタンク(地下タンク等)の規制が大幅に強化され、埋設後40~50年を超えたタンクは油漏れを防ぐに、内面を繊維強化プラスチック(FRP)で加工するか、地下に電極を埋め込み、電流を流す事で腐食を防止する等の対策が義務付けられる事となった。「地下タンクを取り替える場合には、交換の為の工事期間中は営業が出来ない上、交換費用は1千万以上掛かる。」という話も在り、「莫大な費用を捻出出来ない。」という理由から、閉店を決めたガソリンスタンドが少なからず在ったと言う。自分の周りでも、閉店したガソリンスタンドが結構在ったし。

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「ガソリンスタンドの閉店、開店数7倍以上・・・ゴーゴーラボ調べ 2022年度」(4月15日、レスポンス

ガソリンスタンド情報共有サイトgogo.gs」は4月14日、2022年度、サイトに開店・閉店登録されたガソリンスタンド数を発表した。

全国のガソリンスタンド数は、1994年度の約6万店をピークに減少を始め、現在のガソリンスタンド数は2万7,013店舗。2022年度に開店したガソリンスタンドは76店舗、閉店したガソリンスタンドは、其の7倍以上となる555店舗に上った。2021年度と比較すると、開店数は16店舗減、閉店数は16店舗増となり、ガソリンスタンド数の減少は加速する結果となった。

2022
年度に開店したガソリンスタンドを、元売り系等のブランド独自ブランドに分けて比較すると、新しくオープンしたのは、約4割が独自ブランド。現在在るガソリンスタンドの独自ブランドの割合は、全体の約1割の為、新規オープンに付いて、独自ブランドの占める割合が多い事が判る。

、2022年度にリニューアル・オープンしたガソリンスタンドは152店舗。新規オープンの2倍となるガソリンスタンドが、リニューアル・オープンしている。リニューアル・オープンの際に、フル・サーヴィスからセルフ・サーヴィスに変わる場合も多く、現在のセルフ・サーヴィスの割合は、ガソリンスタンド全体の約4割となる。
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ガソリンスタンドの店舗数、ピークの1994年から28年間で「約6万→2,7013」に減ったという事で、約45%になってしまった訳だ。平均で言えば、約1,178店舗/年、1日にすると約3.2店舗も閉店した計算になる。(開店した店舗も在るだろうから、実際の閉店数はもっと多いのではなかろうか?何れにせよ、可成りの閉店数。

上記した“ガソリンスタンドの薄利多売体質”を根底に、長引く景気低迷其れに伴う“若者の車離れ”、電気自動車の広がり等が、ガソリンスタンドの経営を厳しくさせているのではなかろうか


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