ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

今回の選挙結果を受けて

2016年07月11日 | 政治関連

昨日投開票が行われた「第24回参議院議員通常選挙」は、事前メディアで報道されていた様に、与党の圧勝に終わった。TPPに対する反発から北海道及び東北地方、そして普天間基地移設問題等への反発から沖縄県で、野党候補が勝利を重ねたものの、自民党は参議院単独過半数に近い数字を収めたのだから、安倍晋三首相はより強引政権運営をして行く事だろう。

 

3年前の記事「安倍晋三の安倍晋三による安倍晋三の為の国」の中で詳しく記したが、安倍首相を衝き動かしているのは“”の感情だと思っている。青年時代、実父晋太郎氏から「御前は、政治家に必要なが欠けている。」と言われたと報じられる等、安倍首相には「周りから認められていない。」という強いコンプレックス抱えている様に思う。自分を認めてくれない人々への“怨”の感情が、「歴史に自分の名を残す事で、蔑ろにした連中を見返してやる!」という思いになり、其の事が「憲法改正」に前のめりにさせているいる様な気がしてならない。「憲法改正をする事で、国民を守る。」というのは後付けの理由で、実際には「憲法改正」自体が最終目的になっているのではないか?

 

だから、安倍首相は憲法改正の、あらゆる手段を講じて来る事だろう。公明党に加え、実質的には自民党の“別動隊”と言って良いおおさか維新の会日本のこころを大切にする党等と連立政権を組み、憲法改正の発議に持って行く事も、充分考えられる。「国家権力の暴走を縛るというのが憲法の重要な存在理由なのに、自民党の『日本国憲法改正草案』は、国家権力に対する縛りを緩め、逆に国民を縛るスタンス。」なので、自分はそういう形での憲法改正には絶対反対。

 

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「自民、『政治中立逸脱』した教師事例ネット募集」(7月9日、朝日新聞

 

自民党が党公式ホームページ(HP)で、教育現場での「政治的中立を逸脱する様な不適切な事例」を募るネット・アンケートを始めた。18、19歳に選挙権が拡大された事を受け、「主権者教育が重要な意味を持つ中、偏向した教育が行われる事で、生徒の多面的多角的な視点を失わせてしまう恐れ。」が在る事を調査理由に挙げている。ネット上では此の調査こそ、教育への政治的介入と批判の声も出ている。

 

自民党HPは、調査の呼び掛けで「教育現場の中には『教育の政治的中立は在り得ない。』と主張し中立性を逸脱した教育を行う先生方が居る事も事実。」と断定。「高校等で行われる模擬投票等で、意図的に政治色の強い偏向教育を行う事で、特定イデオロギーに染まった結論が導き出される。」等と主張し、「不適切な事例」をアンケート形式で情報提供する様、呼び掛けている。

 

HPには当初、教育現場で「子供達を戦場に送るな。」と主張する教員が居るとする表現が在り、其の後、「安保関連法は廃止にすべきだ。」と訴える教員が居るとの表現に変えられたが、何れも削除された。

 

党の木原稔文部科学部会長は7日、此の取り組みに付いて「18歳の高校生が、特定のイデオロギーに染まった結論に導かれる事を危惧してます。」とツイッターで説明している。

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ネットで“信者達”を煽り、嫌がらせ攻撃をさせる事で、気に入らない対象を封じ込める。」とか、「メディアに様々な“圧力”を掛け、自分達を批判させない様にする。」等、安倍政権では自分達への批判を封じ込める手段を次々に講じて来たが、今回の“密告制度”も、其の一環と言って良いだろう。

 

明々白々な偏向教育は問題だが、密告制度というのは遣り過ぎだ。教師と生徒が疑心暗鬼になってしまう可能性が在るし、戦時中に存在した相互監視制度「隣組」の様な不気味さが在る。

 

昨夜、各局で選挙特番が組まれていたが、ザッピングしていたら、小泉進次郎氏の一挙手一投足を、何処の局でも延々と報じていた。丸で“小泉進次郎氏のヴィデオ・クリップ”を垂れ流しているかの様でも在った。3年前の記事「上手いと言うか、狡いと言うか・・・」で詳しく書いた様に、「口では色々言うけれど、実際には行わない、“言うだけ王子”の彼。」には胡散臭さを感じているので、小泉氏をアイドル如く持ち上げているメディアには鼻白む物が。

 

安倍首相は良く「偏向報道が多い!」とメディアに“圧力”を掛けるのが好きだけれど、こういうケース即ち自分達に好都合な偏向報道は問題無いのだろうか?「自民党は、素晴らしい政党です。」なんて生徒に言う教師の報告がHPに届いたら、自民党は「政治的中立を逸脱する様な不適切な事例」として、きちんと取り上げるのだろうか?“宗教政党”が運営する学校では、普通に偏向教育が行われている様な気もするが、そういうのもきちんと問題にするのだろうか?


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