ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「中学生日記」

2006年04月07日 | TV番組関連
犯人に告ぐ」で第7回大藪春彦賞を受賞した雫井脩介氏。彼の近作「クローズド・ノート」の中には一軒の文具店が登場し、万年筆に纏わる幾つかの記述が為されている。この文具店では万年筆売り場を充実させているのだが、それは先代社長の口癖だった「文具店の格は万年筆の取り扱いで決まる。」が大きく影響している。

「そう言えば最近、万年筆を使っている人を見掛けなくなったなあ。」と思ってしまうのは自分だけだろうか?以前、或るブログに「万年筆に対する熱い思い」が書かれていた。嘗ては中学や高校に進学した際、親や親戚から入学祝として万年筆を送られ、その事が何か大人に近付いて行く様な喜びを感じたという様な事が記されていたのだが、確かに昔は「万年筆を手にする事=大人へのステップアップ」という感覚が自分にも在った。

当時は「中一時代」とか「高一時代」といった学習雑誌を年間定期購読予約すると、プレゼントとして特製の万年筆を貰えたものだったが、今ではそんな雑誌自体も無くなってしまった様だ。そうなると今の若い世代にとっては、万年筆というのはより馴染みの薄い筆記用具になってしまったのではないだろうか。

ところで「中一時代」という言葉からふと連想したのが、NHKが放送している「中学生日記」*1。先日の報道で、「登場する教師達の顔触れが大幅に変る。」というのを目にしたのだが、御笑いのモロ師岡氏が教師を演じるというのに興味を惹かれた。気になって公式サイトを覗いたのだが・・・。

「え!ランディーズ高井俊彦氏がメインの教師役なの!?」

御笑い好きなら御存知だろうが、ランディーズは吉本の若手(中堅?)漫才師で在る。師岡氏&高井氏共に演劇経験は在るし、最近では御笑いの人間がドラマに出演するのは全く珍しくは無いのだが、そのドラマが「中学生日記」となると一寸意外な感が在る。

所謂”学園ドラマ(青春ドラマも含む。)”で自分が夢中になって見ていたのは、「われら青春!」と「3年B組金八先生」、そして自分の故郷・名古屋を舞台にしていた「中学生日記」だった。この番組の特徴としては、”ほぼ”素人の生徒達や、決して派手さの無い役者を教師役に据えていたというのが在るだろう。だからこそ、御笑いの人間を2人起用したという事に、エポック・メーキングな思いを覚えたのだ。*2

自分の世代で「中学生日記」のメイン教師と言えば、湯浅実氏演ずる風間先生の顔がパッと浮かぶ。(湯浅氏の近影を見ると、かなり時が経ったのだなあと改めて思ってしまう。)又、「俺はあばれはっちゃく」の”父ちゃん”こと今は亡き東野英心氏が演じていた東先生も忘れ難い。あの頃の教師役は、父親的な存在を感じさせてくれる役者が演じていた様に思う。それを考えると、高井氏のイメージは隣の兄ちゃんという感じか。

当たり前と言えば当たり前なのだが、ドラマの設定も世の流れに従って大きく変っているのだ。

*1 「Forever 中学生日記」という私設応援サイトが在る等、「中学生日記」に思い入れの深いファンは結構居る様だ。

*2 エポック・メーキングな配役と書いたが、良く良く考えてみれば、近年の「中学生日記」には”「高校聖夫婦」の上条(安西)典子”(昔、大好きだった!)や”「てれてZin Zin」の兄ちゃん”等が既に起用されていたっけ。

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2 コメント

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中学生日記 (帆印)
2006-04-07 06:58:22
俺も良く見たよなぁ

名古屋放送局のドラマだったよな。

先日も久々に見たんだが、名札が白い楕円形なのも変わってないねぇ。学生服に似合うデザインじゃないと、幼少の頃から思ってたんだが・・・。

未だに、名古屋あたりの中学生は楕円の名札なのかな。
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なんたる偶然か (破壊王子)
2006-04-08 00:44:59
このドラマが名古屋放送局が作ってることは有名です。

メジャーデビュー前のある歌手(地元出身)が、エキストラ的に出演してたことがあるのはファンの間では有名です。

その人が亡くなって、今日でちょうど20年なんですよねえ(シミジミ)
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