最高だったゼーーーット！

昨夕、渋谷Ｏ－ＥＡＳＴに「水木一郎デビュー４０周年記念ライブ～道～」を観に行った。“アニメ・ソング界の永遠のアニキ”と呼ばれる水木氏のライブを昨年初めて観させて貰ったが、大勢の出演者の一人という形だったので、「是非とも単独ライブを観に行きたい。」と思っていたのだ。

昔は非常に御世話になったラブホテル街（某野球選手が利用した９，８００円のラブホテルよりは、ちょい安いレベル。）を通り抜け、ライブ会場に到着。開場を待つ人で、既に列が出来ていた。入口には永井豪氏や“しょこたん”、はなわ氏等の著名人から送られた御祝いの花輪がズラッと並んでいたが、一番目立ったのは関根勤氏手製？の「マジンガーＺ」の絵＆腕の張りぼて。「彼らしい祝福スタイルだなあ。」と、つい頬が緩む。




昨年観に行ったライブはスタンディング形式。終了後には足腰が痛くなる等、中年のおっさんにはきつい状況だったので、今回は指定席を確保。場内に入って周りを見渡すと同世代以上の人が目立ったが、中には電飾煌めくマジンガーＺの着ぐるみ（手製！）に着替えているおっさん（恐らく自分より年上。）も居り、「やるなあ。」と思わず呟いてしまった。

アニキは元々アニメ・ソングの歌手では無く、歌謡歌手として「君にささげる僕の歌」という曲でレコード・デビュー。その発売日は１９６８年の７月２１日で、正に昨日がジャスト４０周年の日に当たっていた。ライブは「バビル２世」のＯＰテーマ（動画）で開始。大好きな曲の一つ故、アニキの歌に合わせて自分もノリノリで口遊んでしまった。概して大声で歌える“発散系”の曲が多いアニメ・ソング。中でもアニキの曲にはその類いの物が多く、カラオケで歌う事もしばしば。

「マジンガーＺ」（動画）や「超電磁ロボ　コン・バトラーＶ」（動画）といった戦闘ロボット・アニメのＯＰテーマ。「超人バロム・１」（動画）＊１や「がんばれ！！ロボコン」、「仮面ライダーＸ」（動画）を始めとする仮面ライダー・シリーズ等、特撮物のＯＰテーマ。ＮＨＫの子供番組「おかあさんといっしょ」で、アニキが“うたのおにいさん”を務めていた際に歌った曲「シッポのちぎれたメダカ」。「ルパン三世・愛のテーマ」（動画）等、しっとり聞かせるバラード調の曲。歌謡歌手としてのデビュー曲「君にささげる僕の歌」、そしてアニメ・ソング歌手としてのデビュー曲「原始少年リュウが行く」（動画）が歌われる等、そのジャンルの幅広さに驚嘆。

大好きなアニメ・ソングの一つ「侍ジャイアンツ」のＯＰテーマ（動画）をアニキが歌っていたという事実にはビックリ。「声質が似ているなあ。」とはずっと思っていたものの、歌手名が「松本茂之」となっていたので別人とばかり思い込んでいたが、アニキの別名義の一つだとか。

「１７時に開演、２０時終演」という予定だったそうだが、結局終演したのは２１時近く。今年で還暦を迎えた人物とは思えないパワフルさだ。個人的には「白獅子仮面」（動画）や「ロボット刑事」（動画）、「少年探偵団」（動画）等のＯＰテーマを生で聞けなかったのは残念だが、非常に中身の濃い４時間に大満足。

「人が遣っていない事をしたい。」というアニキ。９年前には前代未聞の「２４時間１，０００曲ライブ」（持ち歌数は、１，０００曲を軽く超えている。）を達成したが、「今度は２４時間１，２００曲ライブに挑戦しようかと思っている。」と。又、「デビュー５０周年ライブも行けると思う。」という“宣言”も在り、ファンとしてはこの前向きさが嬉しい限り。

幼少時から耳にしていた歌声がウン十年経った今でも、全く変わっていないというのは凄い事。初めて参加させて貰った単独ライブの感想は、アニキの決め台詞をパクると次の様になる。

アニキ、最高だったゼーーーット！

＊１　「超人バロム・１」、ベトナムで放送されて大人気を博しているとか。