ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

彼を知り、己を知れば、百戦して殆うからず

2010年10月28日 | スポーツ関連
ジャイアンツが今季優勝出来なかった要因は幾つか在ろうが、優勝したドラゴンズに「9勝15敗」と大きく負け越したのも大きかった。特にドラゴンズのホーム・グラウンドナゴヤドーム」でのジャイアンツは、「2勝10敗(勝率:2割)」と惨憺たる成績。同球場で行われたクライマックスシリーズファイナル・ステージでもジャイアンツは1つしか勝てなかったのだから、例年以上に今季のナゴヤドームはジャイアンツにとって鬼門だったと言える。

しかし、ナゴヤドームが鬼門だったのはジャイアンツだけでは無い。何しろ今季のドラゴンズはロードだと「26勝44敗2引き分け(勝率:3割7分4厘)」と大きく負け越しているのに、ホームでは「53勝18敗1引き分け(勝率:7割4分6厘)」と途轍も無く高い勝率を上げているのだから。(正確に言えば、ナゴヤドーム以外の球場をホーム・グラウンドとして使った3試合も、72試合の中に含まれている。以下も同様の扱い。)12チームでドラゴンズの次にホームで高い勝率を上げているのが実はジャイアンツで、「46勝25敗1引き分け」と勝率は6割4分7厘。此の勝率だって決して低くは無いのだから、ドラゴンズの7割4分6厘というのが如何に突出した数字か御判りになるだろう。

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【2010年度レギュラー・シーズンに於ける12チームのホーム・グラウンドでの勝率】

1位:  ドラゴンズ(53勝18敗1引き分け[勝率:7割4分6厘])
2位:  ジャイアンツ(46勝25敗1引き分け[勝率:6割4分7厘])
3位:  マリーンズ(44勝26敗2引き分け[勝率:6割2分8厘])
4位:  ライオンズ(44勝27敗1引き分け[6割1分9厘])
5位:  ホークス(43勝27敗2引き分け[6割1分4厘]
6位:  タイガース(42勝27敗3引き分け[6割8厘]
7位:  バファローズ(39勝31敗2引き分け[5割5分7厘])
8位:  ファイターズ(39勝32敗1引き分け[5割4分9厘])
9位:  ゴールデンイーグルス(37勝34敗1引き分け[5割2分1厘])
10位: スワローズ(36勝35敗1引き分け[5割7厘])
11位: カープ(31勝41敗[4割3分])
12位: ベイスターズ(26勝45敗1引き分け[3割6分6厘])
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今季のドラゴンズがホーム・グラウンドで闘った場合、セ・リーグの残り5チーム、そして交流戦で闘ったパ・リーグ(チームでは無く、6チーム全体として。)に対してどれ位の勝率を残したかを、具体的に下記してみたい。

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【ドラゴンズのホームチームに於ける、各チームとの勝率(2010年度レギュラー・シーズン)】

対タイガース: 10勝2敗(勝率:8割3分3厘)
対ジャイアンツ: 10勝2敗(勝率:8割3分3厘)
対スワローズ: 5勝6敗1引き分け(勝率:4割5分4厘)
対カープ: 10勝2敗(勝率:8割3分3厘)
対ベイスターズ: 10勝2敗(勝率:8割3分3厘)
対パ・リーグのチーム: 8勝4敗(勝率:6割6分6厘)
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セ・リーグのチームに関しては、スワローズ以外は全て「8割3分3厘」と物の見事に同じ勝率を示している。対パリーグのチームにも6割6分6厘と勝ち越しており、負け越しているのはスワローズだけ。其れも負け越しているとは言え、ほぼ互角の勝率なのだから立派。

様々な「地の利」が在る事から、ホーム・グラウンドで闘った場合は概して良い勝率を上げる物。上記した様に、今季ホーム・グラウンドで負け越したのは2チームだけだし。、其れにしても今季のドラゴンズのホーム・グラウンドでの勝率は余りに高い。週刊誌やファンの間では「ナゴヤドームでは、ドラゴンズが何か如何様をしているのではないか?」という声も上がっている。確かに落合博満監督には「明らかにルールに抵触しなければ、勝つには何をしても構わないだろ。」といったスタンスを強く感じるし、所謂スポーツマンシップ」を重んじる人達から非難される事も多い。正直言って自分も彼のそういったスタンスが好きでは無いけれど、でも「プロで在る以上は勝利を最優先に考えるのは間違っていないし、明らかにルールに抵触しない“策”で在れば、其れが100%悪とは言えない。」という思いの方が強い。如何様と言ってしまうのも何だが、自チームの利益になる様な球場作りをしているのは他チームも同じで、我がジャイアンツだって例外では無いと思っているから。

「球場が広いので、ドラゴンズの投手達はホームランを気にせずに思い切った投球が出来る。」等、ドラゴンズがホーム・グラウンドで異常に高い勝率を上げる要因は幾つか言われているが、個人的には以前誰かが書いていたナゴヤドームのマウンドは形状や硬さが他球場と可成り異質で、特徴を熟知したドラゴンズの投手達は好投し、逆に不慣れなアウェーの投手達は崩れてしまうケースが多いのではないか?という分析が結構当たっている感じがする。此れが事実だとしたら、落合監督の策士振りは相当な物。手放しで大絶賛は出来ないけれど、勝ちに拘るプロとして個人的には評価出来る。

「そんなのズルいじゃないか!」と批判している“だけ”のチームは、「負け犬の遠吠え」と言われてしまっても仕方無いだろう。明らかにルールに抵触していない限り、与えられた土壌で闘って勝つのがプロなのだから。実際問題、スワローズは同じ土壌で勝ち越しているのだ。兵法書の「孫子」には「彼を知り、己を知れば、百戦して殆うからず」という言葉が在る。「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」と置き換えられた表現でも有名。「戦いに勝つには勝つだけの、そして負けるには負けるだけの当然の理由が在る。」というのが正確な意味らしいけれど、兎にも角にも「敵の事も自分の事も、充分知り尽くした上で策を立てて戦えば、少なくとも負ける事はそんなに無い。」というのは言えると思う。スワローズの場合はナゴヤドームのマウンドの特徴も含め、ドラゴンズ対策を充分に打っていたのではないかと考える。

ジャイアンツが来季優勝を果たす為には、ディフェンディング・チャンピオンのドラゴンズを先ずは徹底分析し(ドラゴンズに勝ち越したスワローズの闘い方の分析も。)、マウンドの問題を含めて対策を打って闘う必要が在るだろう。落合監督の言動に煽られて奇襲を仕掛ける必要なんぞ無い。
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8 コメント

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パ・リーグでは (青空百景)
2010-10-28 10:39:35
イーグルスの本拠地クリネックス宮城スタジアムも似たようなことを言われたことがあります。っていうか、ファイターズの吉井コーチが言いだしっぺなんですけれども(笑)。
Kスタはブルペンのマウンドの傾斜がちょっと違うので、ビジターの投手は投球練習の時に掴んだ感覚とは異なる感覚で投げなければならず、制球がおかしくなりやすいんだ、と。
対戦成績でイーグルスに負け越している訳ではないのに仙台が鬼門だというチームは毎年1つや2つではなかったので、あながち負け惜しみではないんじゃないか、と思ったものです。
グランド? (雫石鉄也)
2010-10-28 10:54:24
もし、ナゴヤドームのグランドの形状、硬さが意図して他の球場と違えてあるのであれば、私は許せません。
野球で勝負するのです。私たちファンは野球の勝負を観たいのです。
相手より、より打つ、より守る、より走る、そういった純粋に野球選手の能力だけで勝ち負けを決するべきです。
グランドの状態を見極める能力は、野球選手の能力ではありません。そんな野球の能力以外のことで有利にたとうなんて卑怯です。
私は、以前から、野球は他の球技に比べて違和感を感じる部分がありました。ホームランが出やすい球場と、出にくい球場があるなんて、おかしな話です。シュートが入りやすいサッカー場と、入りにくいサッカー場がありますか。あそこのサッカー場のゴールは、他より大きいからシュートが入りやすいなんてことはないですね。
野球も、球場の規格を厳密に決めて統一すべきです。もちろんグランドの形状、硬さ、マウンドの高さ、軟らかさもです。他のスポーツはそのあたりはきちんとっしているのに、野球だけは非常にアバウトです。このあたりが、もひとつ世界的なスポーツにならず、オリンピックから外された要因でしょう。
>青空百景様 (giants-55)
2010-10-29 01:55:30
書き込み有難う御座いました。今回はこちらにレスを付けさせて貰います。

昔、西本聖投手が「爪は爪切りで切るのでは無く、鑢で研いで整えている。冗談の様に聞こえるかもしれないけれど、爪の長さや形状がほんの僅かでも“理想”と違うと、投球時に爪が割れてしまったり、詰めの引っ掛かりが悪くて制球が狂ったりするケースが結構在るので。」といった趣旨の発言をしていて、「其処迄ピッチャーとは繊細さが要求されるのか。」と強く感じさせられたもの。ましてやマウンドの高さや硬さが異なれば、自ずと投球にも多大な影響を与える事でしょうし、不慣れな球場では慣れるのに相当な時間を要する事でしょうね。
>雫石鉄也様 (giants-55)
2010-10-29 02:09:13
書き込み有難う御座いました。今回はこちらにレスを付けさせて貰います。

最初に訂正を。気を付けているのに、何故か良く書き間違えてしまうのですが、ナゴヤドームで指摘されているのは「グラウンド」では無く、「マウンド」です。ついつい「マウンド」を「グラウンド」と言ったり、書いたりしてしまうんです。申し訳在りません。当該箇所を訂正させて貰いますね。

幼少時より王貞治選手の大ファンで、彼の打つホームランに胸を熱くして来た自分ですが、後楽園球場の狭さには疑問&不満をずっと持っていました。「王選手にホームラン王のタイトルを取って貰いたいけれど、他のチームのホーム・グラウンドと比べて狭い後楽園をホーム・グラウンドではホームランが出易いだろうし、何か不公平だなあ。」という思いが在ったので。雫石様が書かれている「野球のアバウトさ」の一面と言えますね。

唯、長じるに従って「野球のアバウトさが、逆に野球の魅力なのかもしれないな。」と思う様になりました。TV等でメジャーの球場に付いて触れられる様になった事で、例えば「ホームベースからどちらか一方の外野迄の距離が、極端に短い球場。」や「外野フェンスの高さが極端に低い球場」等々が存在しているのを知り、「此れって、球場の持つ個性と言えるのかも。」と感じる様になったからです。「飛ぶボールを味方が打つ場合には使用し、相手が打つ場合には飛ばないボールを使用する。」みたいなケースは容認出来ませんが、個性の在る球場で“同条件にて”互いのチームが闘うという場合には、「其れは其れで“プロとしては”在りなのかなあ。」と思うのです。勿論、此れは私見で在って、「此の考えが絶対に正しい。」なんて言う積りは全く無いし、違った考え方が存在していて当然なのは言う迄も在りません。
ナゴド恐し (大黒屋)
2010-10-29 19:37:03
ナゴドが苦手苦手と一番騒いでいるのは、我々タイガースファンだと思いますが・・・(^^;)

グラウンド(競技場)について、皆さん色々な考え方が有って面白いですね。
多少なりとも競技を齧って来た身として、あえて極論を言わせていただくと、

「あらゆる競技で、条件が同じである競技場は存在しない」

ということです。

例えばテニスですと、コートの大きさ、ネットの高さは統一されていますが、そのコートのサーフェスが芝であったりアンツーカーであったりし、そのサーフェスを得意不得意とする選手が居ます。
また、おなじコートでも風が吹くなど気象条件が変わるだけで、違うコートになると言えます。

その考えでいくと、例え全く同じ寸法の球場でも屋外とドームでは全く変わりますし、屋外の球場で風向きが変わるだけでも投打の有利不利が変わってきます。

ということで、私個人としては色んな球場についてやいのやいの文句を付けながらも楽しんでいるというのが現状です。

大きく出た割りに纏まりが無くてスミマセン・・・
>大黒屋様 (giants-55)
2010-10-29 19:51:10
書き込み有難う御座いました。

雫石鉄也様宛てのレスでも書かせて貰いました様に、自分も嘗ては「球場の違い」に受けいれ難い思いを持っていましたので、「野球のアバウトさ」に疑問を感じられる方が居られるのも理解出来るんです。

唯、「其のアバウトさも含めて野球の魅力。」と感じる様になったし、大黒屋様が書かれている様に「100%同条件で常に行われる競技は無い。」というのも確かでしょうね。喩えは変化もしれないけれど、小兵の力士が巨漢の力士を技で負かすのも相撲の魅力で在り、其れからすると「ホーム・グラウンドの特徴を生かして横綱相撲を取っていたチームを、特徴の裏側に潜んでいる盲点を突いて打ち負かす。」というのも或る意味醍醐味な気がしています。
巨人が強い年とか (spa supernova)
2010-10-29 21:11:54
2000年前後だと「ドームラン」と揶揄する単語がよく聞かれますね。「ドームの空調」「ジャンパイヤ」あたりもセットで。

ドームで損してるなあと思う球団もたまにあるドーム移行年の中日とか、広すぎるからフライの山になる札幌や福岡。だから中日、日本ハムは地道にヒットと足でつなぐ野球を目指してるとも言えますね。

冬季競技だとスキーは雪に左右されます。山や気候、コースも全く違います(ゴルフもそうかな?)。
スケートやカーリングも実は製氷具合に左右されやすく、氷の質によって大転倒大会になったり、記録ラッシュ大会になったりします。

また高地と低地だと条件が全然違うという事実もありますね。ヒマラヤやメキシコの高地に限らず、軽井沢でテニスをするのと東京でテニスをするのでは球の飛び方も違うそうです。
>spa supernova様 (giants-55)
2010-10-29 21:19:28
書き込み有難う御座いました。

ナゴヤドームのマウンドが果たして指摘されている様な特徴を有しているのかどうか真実の程は判らないけれど、仮にそういった特徴を有していたとしても、今季から“変えた”ので無ければ、昨年も同じ状態で遣っていた訳ですよね。そうなると昨年のドラゴンズはホームグラウンドで今季程の強さを見せていた訳では無かったと思うし、マウンドだけを半端じゃない強さのせいには出来ないのかもしれません。

唯、何処のチームでもホームグラウンドの特徴を活かしたチーム作りをしている筈で、其れが今季になって結実したとも言えますね。

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