ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

自己修復する〇〇〇〇〇〇

2018年05月19日 | 時事ネタ関連

一昨日報道番組で面白い技術が紹介されていた。「良くもまあ、こんな技術を考え付いたなあ。」と感心してしまったので、今回紹介してみたいと思う。

 

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罅割れが・・・自己修復するコンクリート」(5月17日、FNN PRIME

 

橋、トンネル、高速道路等のインフラは、建て替えや修復が必要になりますが、予算は限られています。命に関わる此の課題の解決に繋がる新技術です。

 

大きな問題となっているトンネルや橋等、社会インフラの老朽化此れの問題を根本から変えるかもしれない技術が開発された。其れが、自分で傷を治すコンクリート。

 

會澤社長は「コンクリートを人体、人間の皮膚の様に人体化する技術。」と話した。北海道に在る「會澤高圧コンクリート」。此処画期的な技術が在った。

 

會澤高圧コンクリート・會澤祥弘社長は「人間の人体と同じ様に、傷を負ったら、自分で傷を治してしまう。絶えず其れを遣り続ける技術が、我々が世に問うている『自己治癒コンクリート』という概念なんですよね。」と話した。

 

自分で傷を治すという、「自己治癒コンクリート」。実験用のコンクリートの縦に0.3mm程のが入っているが、此れが2ヶ月程経つと、傷が埋まっている。傷が在った所に、何か白い物が在るが、此れが自己治癒した

 

通常のコンクリートは、30年もすると劣化が始まり、罅割れ等を埋めなければ、剥落倒壊に繋がる事が在る。然し、此のコンクリートは、何もしなくても、自分で補修をしている。

 

其の秘密を解くが、茶色い粒。會澤高圧コンクリート・河田義郎研究員は此方の茶色のカプセルの中に、バクテリアとなる乳酸カルシウムが入っています。と話した。

 

茶色い粒の中に在るのは、バクテリア。では、バクテリアがどうやって、コンクリートを補修するのか。仕組みはこう。

 

先ずバクテリアを餌となる乳酸カルシウムに包み込み、休眠状態にしてコンクリートに混ぜ込んでおく。コンクリートが劣化し、傷が入ると、其の隙間から雨や空気が入って来る。すると、バクテリアが目覚め、活動を開始する。バクテリアは餌となる乳酸カルシウムを食べ、代わりに炭酸カルシウム排出する。此の炭酸カルシウムこそが鍵。実は、炭酸カルシウムは、コンクリートの主成分で在る、バクテリアの排出物が傷を埋める元になる。

 

河田研究員は罅割れが埋まって、中が乾燥状態になると、又、バクテリアは自分をに包んで守り出します。又、休眠に入る。其処から又、200年間程生き続けて、又、再び罅が入って、水が入って来ると活性化し出して、修復するという事を繰り返して行く。と話した。

 

オランダで開発された、此の技術。日本では、會澤コンクリートが独占販売権を取得した。會澤社長は200年間は壊れないコンクリートで行ける。そうすると、今の技術では30年も経つと、々劣化が始まりますから、そういった意味では、事実上、実質的にはメンテナンスフリーの状態に持って来れるという技術ですね。と話した。

 

日本では現在、此の技術を応用した補修剤が販売されていて、生コンクリートも1~2年の間に製品化される予定。

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我が国の高度経済成長期にコンクリートで作られた構造物は劣化が進み、剥落や倒壊の危険性が指摘されている。早急に建て替えや修復を行わなければいけないのだけれど、「莫大な費用が必要。」という“壁”が立ちはだかっているのが現実。

 

「人が行うには困難を伴う補修部分にドローンを使用し、効率化&コストダウン図る。」とか「罅割れしないコンクリートの開発。」といった対策は知っていたが、今回の“自己修復するコンクリート”というのは知らなかった。

 

簡単に言ってしまうと「休眠状態のバクテリアを餌で包み、コンクリートに混ぜ込む。→劣化したコンクリートの罅から、雨や空気が入る。→バクテリアが目覚めて餌を食べ、“ウンコ”をする。→ウンコで罅を塞ぎ、バクテリアは再び休眠状態に。」というサイクルの繰り返し。発想が凄い!!


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2 コメント

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Unknown (悠々遊)
2018-05-19 15:24:00
こんにちは。
窮すれば通ず、という事ですね。
真剣に取り組めば必ず解決策はあるはず。
先にも書きましたが、日本は「原発」という安全パイ(?)を手放さないから、再生可能エネルギー開発に真剣に取り組まないし、だから革新的なアイデアがなかなか出てこない、という事だと思います。
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>悠々遊様 (giants-55)
2018-05-19 17:47:01
書き込み有難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

「“人類の歴史”は“戦争の歴史”で在る。」なんて言いますね。愚行を繰り返す人類ならば、窮地に追い込まれた中で活路を見出せるのも人類。「真剣に取り組めば、必ず解決策は在る筈。」というのは、其の通りだと思います。

目先に在“個人の利益”を死守せんが為、“大局的な利益”から目を逸らす。アメリカで銃規制が出来ないのも、我が国で原発にしがみ付いているのも、結局はそういう面が強いからなのでしょう。
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