ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

金を巻き上げる発想しかない政治

2005年01月24日 | 政治関連
国が保険料の一部を交付金の形で補填している自賠責保険だが、この交付金額を2005年度から減額し、その分をユーザーに負担させる方向で話が進んでいた。現在、一般的な自家用車の保険料(2年契約)は2万7,630円だが、この場合3,890円の交付金額を減じ、その分ユーザーに値上げという形で転化しようというのが政府の目論見だった。しかし、各所から猛反発を食らった為、値上げ幅を半減する事になりそうだという。

国民年金保険料も今年度から段階的に値上げされるというし、廻りを見渡せば値上げのオンパレードだ。意外と知られていない事だが、消防法改正に関する法案が昨年成立している。この法律は2006年度の施行が見込まれているが、重要な点は”新築&既存を問わず”、住宅に火災警報器の設置が義務付けられる。という事。既存の住宅に付いては、市町村条例で適用が延期出来るとはいうものの、原則的に全ての家屋(マンションだろうが一戸建てだろうが。)に火災警報器設置が義務付けられるのだ。*1この設置にかかる費用負担は自腹という事で、一説には2~4万円必要という事だ。

具体的な数字は忘れたが、小泉政権発足以降の法案成立数は、歴代の首相の中でも群を抜いて多いという。「自民党をぶっ潰す!」という勇ましい掛け声でとてつもない支持率を上げて来た小泉首相だが、その詭弁性は以前にも記事にした。強大なる抵抗勢力に抗う小泉首相を、あたかも「巨大風車に向かって突進するドンキホーテ」の如く捉え、弱き者に救いの手を差し伸べた多くの国民。恥ずかしながら、自分も最初はその一人だった。しかし、時が経つにつれ、彼の空虚なパフォーマンスの数々とその欺瞞性を感じざるを得なくなった。国民の圧倒的な支持率を背景に、次々と法案を成立させていく姿には、元々在りもしない抵抗勢力といった”幻影”を作り上げる事で、絶対的な権力を掌握したのではないかと疑念を持ってしまう程。

「自分の任期中には消費税を上げる事は無い。」とする小泉首相だが、これも裏返せば「任期が終われば、後は知った事じゃない。」という事で、早ければ来年以降の消費税引き上げが確実と思われる。

これも以前に記事として書いたが、愛する国家が真に疲弊しているのならば、増税も甘んじて受ける覚悟はしている。但し、官民問わず無駄を取り除いた上で、どうしても増税以外に選択肢が無いという大前提が在ってだ。民間はリストラだ何だで痛みを受忍され続けているのに、”の世界”だけが例外であっては、不条理と言わざるを得ない。

金を巻き上げる発想をするばかりではなく、減ずべきモノは減ずるという発想を政府には持って貰いたいものだ。

*1 東京都に付いて言えば、昨年3月に火災予防条例が一部改正され、(昨年)10月1日から一般住宅にも火災警報器設置が義務化された。実際に施行されたかどうかは未確認なのだが、火災警報器販売を巡る悪徳詐欺や、新たな天下り機関の創設等が懸念される。
コメント (1)    この記事についてブログを書く
« 「天城一の密室犯罪学教程」 | トップ | 落合マジック!? »

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
TB有難うございます (ごっちゃんです。)
2005-01-24 09:58:13
このままでは国家破綻するしかない。

2007年になるでしょう。

もしくは金利で持ちこたえられなければもっと早いかもしれません。

何故2007年かは、色々な事でお金がかかりだす年でそのお金をどこから持ってくるかに困るからです。

団塊の世代の年金問題、リート(不動産投信)の監禁の年がここから始まるので、土地の価格の暴落が考えられ、評価損が出て資産のない会社は借金の返済を迫られ倒産。その他にもっと色々な事もあり。

国際基準の会社にならないといけない年なので苦しくなるでしょう。などなど

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。