ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

気持ちは判る

2011年10月20日 | 政治関連

津波被害を受けた)現地で何が起こったのか。此れも様々な角度から検証が必要です(中略)。前の津波の経験から此処の高さに逃げていれば大丈夫だと言って、皆で20~30人其処に集まって、其処に津波が来て、飲み込まれた方々もます。逆に、私の高校の同級生みたいに逃げなかった馬鹿な奴が居ます。まあそういったね、彼は亡くなりましたけれども、馬鹿な奴って言われてもしようがないですけどね、そういった事も全部、一つ一つ検証して、次の震災に役立てる事が、もう一つの大きな課題だと思っています。

 

10月18日に福島県二本松市行われた参院民主党新緑風会」研修会にて、平野達男復興大臣冒頭挨拶をした事が、「津波で亡くなった人達を冒涜している。」等とマスメディアで取り上げられた。「然る可き立場の人間が、の場で発言する場合には、言葉を慎重に選ばなければいけない。」とは思っているが、今回の発言がバッシングを受ける事に怖さが。「『死の町』発言で猛バッシングを受け、鉢呂吉雄経済産業大臣が辞任に追い込まれた際にも感じた『言葉狩り』的な雰囲気。」を、今回はより強く感じるから。

 

近しい人間が亡くなった際、悔しさから「馬鹿野郎、何で死んだんだ!」等と口にする事は在る。そういった悔しさが在り、平野大臣の今回の発言が在ったと思うし、其の気持ちは良く判る。彼の言い方じゃあ、津波で亡くなった人全てが『馬鹿』と言われた感じがして、どうかと思う。」、「『私の高校の同級生みたいに逃げなかった馬鹿な奴』と発言した際、笑う仕草を見せた事からも、非常に不謹慎な発言だ。」という意見は判らないでも無いけれど、飽く迄も今回の発言は亡き友人に対して発した物だし、笑う仕草というのも「馬鹿にした感じ」というのでは無い気がした。(強い悔しさから出た刺激的な発言を緩和させる思いから、無意識の内に苦笑いを浮かべる事は、少なからず在るし。)

 

 今回の発言、自分は最初にネット上の記事で知ったのだが、其処には「馬鹿な奴だから、死んでもしようがない。」というタイトルが付いていたと記憶している。平野大臣は「彼は亡くなりましたけれども、馬鹿な奴って言われてもしようがないですけどね。」とは言っているが、「馬鹿な奴だから、死んでもしようがない。」とは言っていないし、意味合いが全く異なる。“バッシングしたいが意図的改変”としか思えない。

 

「適切」か「不適切」かで言えば、決して適切な発言では無いだろうけれど、「言葉狩り」の様なバッシングは人から「言葉」を奪うだけだ。言葉を慎重に選ぶというのは重要な事だけれど、「マスメディアは何でもかんでも揚げ足を取ろうとするから、其れなら一切話さない方が得。」と黙りを決め込む政治家が増えてしまったら、国民に不利益を齎す事は在っても、利益を生み出す事は無いだろう。


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6 コメント

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Unknown (ドン)
2011-10-20 18:31:38
揚げ足取りだけど

でも平岡大臣みたいに死刑をやらないみたいな
事をいってる大臣は辞めさせるべきでしょう。
というかマスコミもとりあげ方が酷いね。

野党はこればっかりやってるわけじゃないのに
わざわざ面白い部分だけピックアップして
放送してる。
>ドン様 (giants-55)
2011-10-20 22:08:53
初めまして。書き込み有り難う御座いました。

先月の記事「こんな事許り続けていたら、何処が政権を取ろうと、日本は駄目になって行くだけ」(http://blog.goo.ne.jp/giants-55/e/13a45ea9c49d239288808e909d837536)でも書きましたが、野党時代に揚げ足取り許りしていた民主党が、今は与党の立場で揚げ足取りをされているのですから、近年の与野党の不毛さを感じずにはいられない。又、そういうのを面白おかしく取り上げるマスメディアも困った物です。

ネット上を見る限りではこういう不毛さに辟易としている国民は少なからず居る様なのだけれど、其れが大きな声にならないもどかしさ。

「1年3ヶ月ぶりの死刑執行」(http://blog.goo.ne.jp/giants-55/e/0cd3f6492376dbc0e5367bea331a102b)を始めとして過去に何度か書いている事ですが、法に則って死刑が確定した者に対して、冤罪の可能性が無いのにも拘らず、法務大臣が死刑執行を拒むというのは、職務のサボタージュ以外の何物で無いと思っております。自民党政権下より「思想&信条云々」を持ち出して死刑執行を拒むケースが殆どなれど、嫌なら法務大臣の職に就くべきでは無い。

今後とも何卒宜しく御願い致します。
Unknown (AK)
2011-10-21 21:08:31
その昔美樹克彦なる歌手の歌で「花はおそかった」というのがあった。あまりに過剰な表現で、暗い内容なのに、我らガキどもは真似して遊んだ。最後に「バカヤロー!!!」という歌詞があり、これは当時物議をかもした。しかし我らにしたら「カオルちゃん!!ジャジャジャジャン!おそくなああってごめんね!!!」や「はなははあああなわああ!!」と共に真似するポイントでした。
この大臣は美樹克彦の歌のような気持ちで言ったのだろうが、何も福島県二本松で言うことないだろうと思う。九州宮崎県なら良いとも思わないが。
食堂でニュース見ていたら、他の客と店主が「なんでああいうこと言うかね」と文句を言っていた。私もそう思った。だいたいなぜこんな大臣ポストがあるのか。ポスト作ったら復興できるんなら苦労はしない。税金の無駄遣いではないかと思いますね。だいたい1年ごとに変わる大臣ばかりではお飾り以外の何だと言うのか。
>AK様 (giants-55)
2011-10-22 02:55:56
書き込み有り難う御座いました。

「花はおそかった」、美樹克彦氏のヴァージョンも堤大二郎氏のヴァージョンも共に知っている世代の自分です。以前に知り合いの若い女の子(「花はおそかった」を知らない世代。)が「カオル」という名前だったのですが、職場とかで自己紹介をすると、おじさん達から「おっ、『かおるちゃ~ん 遅くな~ってごめんね~♪』だね。」と必ず言われる。最初は何の事かさっぱり判らなかったんですよ。」と笑って言っていたのを思い出します。


被災地で在る福島県で今回の発言をしたというのは、「何も此の場所で言わなくても良いだろ。」という御意見も在るでしょうね。唯、訪れた場所が被災地だったからこそ、亡き友の事を思い出し、悔恨の念から発してしまった言葉と言えなくない気もして、非常に複雑では在ります。

政権交代したというのに、大臣ポストは自民党政権かと同に、「適材適所」というよりも「派閥&順送り」というのが情けない。「其の分野に付いて深い見識を持ち、TPOを弁えた言動が取れる人物が大臣になるべき。」で在り、もっと言えば「問題許りしか起こさない、“何ちゃらパパ”(彼を追及している“何ちゃら先生”も可成り胡散臭さを感じるけれど。)みたいなアホ達を政治家にしてはいけない。」とより強く思う今日此の頃です。
堤大二郎 (AK)
2011-10-22 13:04:24
それは知りませんでした…。彼が歌手だったということも…。彼の時代ではあんな歌アナクロ過ぎたでしょうね。昭和60年代?交通事故を起こしたのがその辺だったと思うのですが
>AK様 (giants-55)
2011-10-22 13:55:26
書き込み有り難う御座いました。

アイドル歌手としてデビューした堤大二郎氏。デビュー曲の「燃えてバッション」は、如何にもアイドルといった軽快な曲調でした。其れだけに、翌年の1982年にカバー曲として「花はおそかった」をリリースした際には、余りの暗い曲調から「何故此の曲を、今リリースしたのか?」と言われたものでした。「話題にはなったけれど、ヒットには結び付かなかった。」、そんな印象が自分には在ります。AK様が書かれておられる様に、時代に合わなかったのでしょうね。

因みに、彼が撮影中に自動車事故を起こしてしまったのは1988年の事。堤氏と言えば嘗て、当時駐日大使だったウォルター・モンデール氏(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%BC%E3%83%AB)の御嬢さんとの恋愛を報道された事が記憶に残っています。

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