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イタリアのサッカークラブ・パルマを応援する方向にはあったブログ

RISULTATO(Campionato、19^giornata)

2013-01-09 00:54:27 | パルマ・試合関連
▽第19節・試合結果詳報
○Parma 2-1 Palermo●
(PAR)62':Belfodil、90+2':Amauri   (PAL)85':Budan
Portiere…Mirante
Difensori…Benalouane(56' Santacroce)、Paletta、Lucarelli、Gobbi
Centrocampisti…Musacci(56' Acquah)、Marchionni、Parolo
Attaccanti…Biabiany、Belfodil、Sansone(77' Amauri)
Panchina…De Angelis、Pavarini、Fideleff、MacEachen、Rosi、Morrone、Ninis、Pabon、Palladino
Ammonizione…Benalouane(31' #4)、Parolo(52' #6)、Lucarelli(57' #8)、Pavarini(90+4' #2)
Espulsione…nessuno

Palermo:Benussi、Von Bergen、Aronica、Garcia、Morganella、Barretto、Kurtic(80' Malele)、Sanseverino(68' Anselmo)、Ilicic、Brienza、Dybala(83' Budan)
Ammonizione…Dybala(23')、Ilicic(60')、Budan(85')、Aronica(87')     Espulsione…nessuno

Arbitro:D.Doveri



土壇場の決勝弾でPalermoを突き放して後半戦のスタートを白星で飾ると共に、今季2度目の3連勝となった。
…となった、んだけどなあ。内容的には今季挙げた8勝の中でも最低で、19試合でも下から数えた方が早いほど。

試合開始直後からParmaの選手達はボールが足につかないような感じだった。ボールを持てばミスパスを連発。
特に低い位置でボールを奪ってからの球出しの精度はプロとは思えないレベル。Palermoの出足が悪くなかったことを
差し引いても許容できるレベルではなかった。捌き役を任されているMusacciの低調さが目立ってはいたものの、
彼一人が悪いというよりも、全体が同じミスを延々と繰り返してしまったことの問題の方が大きかったと思う。


少々脱線。実はこの試合の後にBarcelona(vs Espanyol)の試合を観た。Barcaの試合は久々だったのだが、
やはりParmaとは全然違うなと。テクニックとかパススピード・パスの巧さがParmaとは段違いなのは仕方ない。
ただこの2試合でのParmaとBarcaのプレーを比較してみた時、Barcaはここぞという場面では許容されたレンジが狭かろうが
それを全くものともしない質の高いパスを繰り出す一方で、無理をしなくていいところでは徹底して丁寧に繋いでいた。
そしてそれによって自分たちのリズムを作り出してもいた。この辺りの判断力がParmaの選手達とは明らかに違うなと。


…さて。前述のような状態だったため「攻め込まれる→自陣で奪う→数秒後には相手にボールが渡る→攻め(ry」の
ループを延々と繰り返されることになった。前半のポゼッションは"Tardini"での試合にもかかわらずPalermoの1/2程度。
それではリズムもク○もない。Miranteの好守Brienza(C、Palermo)の“QBK”がなければスコアレスでは終われなかった筈。

後半になっても前半からの悪い流れは全く変わらない。
そして56分、Donadoni(All.)が動いた。MusacciとBenalouaneを下げてAcquahとSantacroceを投入する二枚替え
早い時間帯での思い切った一手ではあったが、Musacciは前述の通り出来が良くなかったし、またBenalouaneも前半で
(C-Gialloを)1枚貰っていたので筋としては通っている。そしてここでParmaはModuloを4-3-3から3-5-2に変更した。
Palermoが3-4-3(3-4-2-1)でプレーしていることを踏まえれば、この変更によって数字上の噛み合わせは悪くなる。
ただDonadoniとしてはそういう数字上の・理論上の話よりも攻撃への強い意識付けを持たせたかったのだと思うし、
そうした戦術的な働きかけよりもメンタル面への働きかけを重んじたこの交代は結果として正解だったのではないか。


交代から6分後、MarchionniのCaiclo d'angoloをParoloが競り、そこに詰めたのはBelfodil!
Amauriの不調によって先発するようになった20歳のFranco-Algerianoはそれ以降の3試合で3Golと期待に応えている。
この日は守備にもまずまず積極的に参加するなど、課題とされる面でも少しずつ成長を見せつつある。

先制したことで流れはかなり変わった。スペースが生まれて来たこともあり、MarchionniやSansoneがドリブルで積極的に
仕掛けていく。それでも無駄なFalloからPalermoにチャンスを作らせてしまう場面が度々見られていた。
Parmaは77分に最後のカードとしてAmauriを投入する。まあ良くも悪くもなく普通の交代だなという印象だった。

しかし事態はここから暗転する。83分にGasperini(All.、Palermo)が“最後の希望”として送り出したBudan(A、Palermo)
その2分後にヘディングで豪快に同点弾を決めるという落とし穴が待っていたのだ。はっきり言えばMorganella(D、Palermo)
クロスを挙げた際、Budanはfuorigiocoのポジションにいたのだが、残念ながら得点はそのまま認められてしまった。
流れは再びPalermoに傾き、直後にBrienzaに大チャンスが訪れる。しかしこの1vs1の局面をMiranteが素晴らしい反応で
防いでくれた。Miranteはこの試合が故障からの復帰戦だったが、それを感じさせない素晴らしいパフォーマンスだった。

そしてドラマは最後の最後に待っていた。92分、左サイドでボールを拾ったBelfodilがADRにクロスを放り込む。
それを待ち受けていたAmauriは周囲を相手Difensoriに囲まれながら胸トラップから素早く左足を一閃。
TiroはBenussi(P、Palermo)の正面に飛んだものの、これをBenussiがファンブル。ボールはゆっくりと吸い込まれていった。
調子を落として先発から外れていたAmauriがこの局面で価値ある仕事をしてくれたのは今後に向けても大きいだろう。


クリスマス休暇を挟んで3連勝は達成した。…しかし。内容の悪さは重く受け止めなければならない
簡単にボールを失ってしまうことなどを含めて「この時間帯では何をすべきか」ということについての認識をピッチに
出ている全員がちゃんと共有しておくべきだし、(敢えて言えば)みんなでもっと考えていくべきなんじゃないだろうか。
幸いにも結果が出ている今だからこそ、多少の余裕を持ちながら様々なことを見直せるんじゃないかと思う。

ネガティブなことを多く書いてきたが、Palermo戦でも幾つかポジティブな要素はみられた。
Miranteの活躍もその一つだが、もっとも良かったのは苦しい時間が続いても失点することなく我慢し続けられたこと。
そして失点を喫してもその後にしっかり反撃し得点を挙げられたことも評価に値すると言えるだろう。


さて、次節は首位を走るJuventus戦。Juveは今週10人のSampdoriaに"Juventus Arena"で敗れており、
後続との勝ち点差はあれど「ここで連敗してなるものか」と必勝を期してParmaに乗り込んでくるものと思われる。
Parmaは昨年3月にMilanに敗れてから"E.Tardini"では14試合に渡って無敗(11勝3分)を続けているが、
対するJuveも一昨年の3月に(こちらも)Milanに敗れて3連敗を喫して以降はCampionatoでの連敗がない。

ここで王者相手に3Pを獲れるかどうかで(Mercatoでの動きを含めて)今後が大きく左右されてくると思う。
極めて難しいことは明らかだが、“最大の挑戦”で全力を尽くせるよう最善の準備をして欲しい。



[画像説明]
・本文中にもある通り、最初の交代(Musacci→Acquah、Benalouane→Santacroce)でModuloを3-5-2へ変更。
 3Difensoriは右からSantacroce・Paletta・Lucarelli、TuttafasciaがBiabianyとGobbiという構成。
 中盤ではInterno DesraにAcquahが入りMarchionniが中央に移った。前線はSansoneとBelfodilが縦関係に。
・最後の交代(Sansone→Amauri)に伴うModuloの変更はなし。Prima PuntaだったBelfodilがSeconda Puntaに移り、
 AmauriがPrima Puntaに入った。最近の試合ではPalettaの負傷交代時を除いて単純な入れ替えはやっていない。


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