大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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なんじゃもんじゃ物語217

2007-10-05 18:26:31 | _2-19 港への道
「 こんな所に来ても、誰も居ないぞ?」
「 いや、発電所に用事があったんじゃ。
 それがな、発電所にホログラムを送る予定じゃったが、地点設定を間違えた
 んじゃ。
 それに、ホログラムのタイマーを3時間に設定してしまったから、もう、動きが
 取れなくって、仕方なくここに休憩していたんじゃ。」
「 設定し直せばいいだろが。」
「 ホログラム電送機は、タイマーが切れるまでノンストップで動き続けるんじゃ。
 シミコの本体は、眠っておるでのう・・。
 ここで起こっていることは、夢の中って言うことじゃ。」
「 ワシらは、婆さ・・、いや、シミコと喋っているんだが、ホログラムは喋れる
 のか?」
「 ああ、本体の脳からのテレパシーも同時に送って、直接二人の脳に話している
 のじゃ。」
「 ふ~ん・・・・。
 で、発電所に、どんな用事なんだ?」
「 今度、新しい機械が手に入ったから、所長に売りつけ・・・。
 いや、所長と世間話でもしようかと思っての。
 それに、時間まで間違えて夜中に来てしまったのじゃ。
 経度がずれているから、ちょっと間違えてしまったのじゃ。」
「 間違いだらけじゃないか・・・・。
 それに、今、何かを売りつけようとか言わなかったか?」
「 いや、言っておらんぞ。
 聞き違いじゃ。
 それより、お前たちは何者じゃ?」
「 ワシらは、電気屋だ。」
「 怪しいぞ。
 電気屋が、こんな所で何をしているんじゃ?」
「 そ、それは・・・・。」



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