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ゆるキャン△の聖地を行く33 その2  三峰神社へ

2023年09月16日 | ゆるキャン△

 三峰神社の参拝駐車場に着きましたが、参拝路がどこからなのかが、ちよっと分からなくて周囲を見回しました。南側には上図の休憩所兼トイレがあり、その横にコンクリート造の階段がありましたので、その階段から登ろうかと考えました。

 

 駐車場は御覧のように広くて、この日は空いていましたが、土日祝や春秋のシーズンには参詣の観光客が大勢押し寄せて、駐車場は満杯となり、隣にある二ヶ所の臨時駐車場も埋まり、麓から登ってくる県道は大渋滞となって1時間も2時間も待たされることが多いそうです。

 なにしろ、三峰神社は関東地方では最強のパワースポットとして大変な人気があるそうです。オオカミが守護神として祀られているため、その神域の「気」を込めたという白いお守りが若い人々にも人気で、さらに縁結びの霊験もあるとしてカップルのデートスポットの第1位に挙げられていると聞きます。

 霊山仏閣に恵まれてパワースポットも豊富な近畿地方に住んでいる私にはあまりピンと来ませんが、山梨県でも静岡県でも富士山より三峰山のほうが御利益があると信じている方が少なくないそうです。江戸期に隆盛を極めた三峰講が広がった範囲が、いまの関東地方全域と中部地方の東半分であるとされていますから、その信仰がいまも続いているということでしょうか。

 そんな三峰神社がゆるキャンに登場したことで、今後はゆるキャンファンの巡礼も増えてゆくのでしょうが、秩父山系の山奥にあって車やバイクでも行くのが大変な標高1000メートルクラスの高山に鎮座することもあり、訪れるゆるキャンファンが劇的に増加するとは考えにくいです。
 今回、私自身も甲府から車で行く最短ルートを選択したにもかかわらず、移動に2時間近くかかりましたから、楽に行ける場所じゃないな、というのが正直な感想でした。

 

 参道入口付近にある上図の案内図に近寄って、三峰神社の境内地の概要を把握しました。三峰神社に関する良質のガイドはネット上でも殆ど見かけず、神社の公式サイトでも神社ならばでの、神社の由来をアピールするだけの大まかな説明のみにとどめられているため、参詣者の視点からの参考情報というのがなかなか分かりにくい傾向があると思います。

 

 私が居る現在地より、三峰神社の中枢部つまり本殿の区画までの距離がどのくらいあるのかを知りたかったのですが、案内図には距離も所要時間も書かれていませんでした。三峰山の山頂一帯が境内地だと聞いていましたから、ここから相当の距離を歩くのかもしれないな、と覚悟を決めました。

 

 コンクリート造の階段を登って上の参道にあがり、そのまま30メートルほど登って行くと、上図のような景色になり、奥に「大島屋」と書かれた看板が、妙に目立って見えてきました。青空と深緑の鮮やかな風景にはちょっとそぐわない、景観破壊の見本のような看板でした。

 

 その看板の下に、上図の建物がありました。「大島屋」とは、門前の売店兼食事処の屋号のようでした。その外観を見て、あ、志摩リンが三峰神社参拝後に昼食を食べたお店はここじゃないのか、と気付きました。ならば、私も帰りに立ち寄っていこう、と決めました。

 

 「大島屋」の前を過ぎれば、三峰神社の入口にあたる鳥居の前に至ります。おお、三ッ鳥居だな、と感動しました。もと奈良県民で三輪山の大神神社の三ッ鳥居に親しんでいる身としては、なにか懐かしいような感じがしました。

 

 社号標を確認しました。なるほど三峰の峰は、峯と書くのが正式なのか、と思いました。正参道、とあるので、ここがメインの参道筋であり、他にも幾つかの参道があるのだろうな、と察しました。
 江戸期の「三峰講」の信者は、武蔵、甲斐、信濃の三方向から登っていたと聞きますが、この三ツ鳥居がある正参道は武蔵方面に向いていますので、関東平野からの参詣道がメインとなっていた歴史を伺わせます。

 

 ここを、志摩リンも通ったのか・・・。志摩リンは、動物に関連のある社寺ばかり行くなあ・・・。長野県の光前寺、静岡県の見付天神、そしてここ三峰神社ですが、この三ヶ所に共通しているのは、山犬ことニホンオオカミと関わりがあるという点です。

 

 原作のカットでも御覧の通り、そのままの景観が描かれています。左の図は狛犬ならぬオオカミです。三峰神社はオオカミが護っているのです。かつてはニホンオオカミの一大生息地でもあった秩父山系の霊峰にふさわしい守護神の像です。

 

 実物のオオカミ像です。精悍にして威厳ある、かつての日本の百獣の王だったニホンオオカミの像です。他の神社では狛犬が守りますが、三峰神社はかつては天下無双のオオカミの山と怖れられた聖地でしたから、いまもオオカミに護られているわけです。なんと頼もしい守護神獣でしょうか。

 

 もと奈良県民として、吉野郡東吉野村のニホンオオカミの銅像にも何度か会いに行き、その標本も見学したことがありますから、こちらのオオカミの像は、なにか懐かしい存在に見えました。
 いまでは絶滅したとされている動物ですが、そうではなくて、どこかにひっそりと生き続けているんだよな、と思ってしまいます。  (続く)

 


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