21日は、西条ひうち陸上競技場で行われた第85回全国高校サッカー選手権大会愛媛県大会2回戦 小松高校 vs 松山聖陵高校を見てきました。
もちろん小松高校サッカー部2年でもあり、愛媛FC特別指定選手でもある、川又堅碁選手を見に。
予想外なことが
書きかけのこのエントリーが途中で消えてしまったので、これを書くのは2回目...
ここからが本当の予想外
南海放送ホームページの
小松高校紹介で、川又君は10番だとわかっていたのですが、試合前10番を探すも見当たらない。
そうこうしているうちに13:00キックオフ。
▲小松、聖陵ともに2回戦からの登場、黒と白のストライプが小松高校
他校のサッカー部員の話では、川又君メンバー入りしていないらしい...
試合はといいますと、両校の優劣が激しく入れ替わり、力は拮抗している感じ。
個人プレーの聖陵、チームプレーの小松という印象を強く受けました。
聖陵の10番増田君が、度々華麗なテクニックを披露したかと思えば、小松は速く綺麗にパスが繋がり、どこまでも繋がる様に客席から驚嘆の声も上がるほど。
でも、小松をひいき目で見てしまうんですが(笑)
小松のベンチに10番のビブスを着けた坊主頭の子が座っていて、よく見ると川又君!じゃないか。
これまでアシンメトリーな髪型のイメージだっただけにビックリ。
なんかちょっと怖い感じに見えるし。
いつの間に坊主に!もしかして、この間の山形戦とかが...
前半は、小松 0-0 聖陵で終了。
ハーフタイムの小松のミーティングを見ていたら、川又君もいるけど落ち着きがなく、明らかにうわの空で聞いている感じ。
大丈夫なんかなぁ～川又君って思ってしまう。
後半開始早々、控え選手のアップを手伝う川又君、うっかり進入禁止のエリアに入り、副審に名指しで注意されてしまう。
後半10分、聖陵が先制。
小松 0-1 聖陵
時々頭を抱えたり、仰向けに寝そべり空を眺めたりしている川又君は、見ていて気の毒なほど思いつめた様子でした。
後半残り時間も少なくなった37分(ちなみに試合は40分ハーフ)
小松が値千金のゴールで同点に追いつく。
小松 1-1 聖陵
ゴールする直前、控えの選手にベンチへ戻るよう指示があり、1人遅れてトボトボと戻っていた川又君は、ゴールの瞬間ゴールの裏のメインスタンド寄りを歩いていました。
ゴール直後、川又君の元へ小松の選手たちがピッチから駆け寄ってきて抱き合う姿が見られました。
プレーが再開されたあと、ベンチから見えない位置で一人泣き始めた川又君。
嗚咽が聞こえるほどの号泣。
あくまで想像ですが、
2年生ながら10番を背負い、エースとしての期待されているのに試合に出られず、悶々としていたのかもしれません。
坊主にしたこととか、頭を抱えたり、うわの空のミーティングの行動もなんだか納得。
ゴール直後、チームメイトと抱き合い、溜まっていた物が堰を切ったように溢れ出たようです。
チームメイトの1人が、号泣する川又君に気付きベンチへ戻るよう促すもののなかなか立つことも出来ず、ロスタイムに入ってやっと戻ることが出来ました。
試合は、小松 1-1 聖陵と決着がつかず、10分ハーフの延長戦へ。
延長戦も両者互角の戦いとなり、後半途中になると、いつも静かに指揮を執る、小松高校真鍋監督が立ち上がり大声で指示を出し、客席からも珍しいとの声が。
ちなみに、真鍋監督は新居浜工業時代、ジュビロの福西選手やフロンターレの伊藤選手を育てています。もちろんアオシンこと青野コーチも。
聖陵も、PK戦を見据えてキーパーを交代させてきた。
最後の2分間に聖陵が怒涛の攻撃を仕掛けてきて、何度も得点のチャンスが生まれるも小松のキーパーのファインセーブで、延長戦でも決着がつかずPK戦へ。
PK戦は、聖陵から蹴ることに。
両校きっちり決めていくのですが、動の聖陵、静の小松と対称的でした。
聖陵の選手は、決めると雄叫びをあげチームメイトも戻ってきた選手を歓声で迎える。一方小松は、静かに決め冷静な様子(実際はドキドキものなんでしょうけど)
8人目まで全員が決め、9人目聖陵が決めて、小松が落とし試合終了。
試合後、記念撮影する小松高校の選手たち。
小松高校の選手、そして松山聖陵高校の選手お疲れ様でした。
小松の3年生は、3年間最後の試合を終え悔しい中、地元校として後片付けする姿を後輩達はしっかりと見ていて、きっと学んでくれたと思います。
川又君にとっては、出場しなかったけど、悔しくて忘れられない試合になったのではないでしょうか。
来年3年生として迎える選手権は、今年の分も含め上を目指して欲しいです。
もちろん、愛媛FCでも活躍して下さい。
まさかPKまでもつれるとは予想していなかったし、川又君は試合に出るものだと思っていましたが、違った形で見に行って良かったと思える試合でした。
