行政書士中村和夫の独り言

外国人雇用・採用コンサルティング、渉外戸籍、入管手続等を専門とする25年目の国際派行政書士が好き勝手につぶやいています!

東京都行政書士会会長にお願いしたいこと!(シリーズ 番外編)

2009-05-17 05:52:09 | 行政書士のお仕事

 もうすぐ東京都行政書士会の会長選挙がある。定時総会での議案採決方法に代議員制を採用しているために、会長選挙も代議員による間接選挙となってしまうことで盛り上がりに欠けている。

 行政書士の90%近くの方々がこの会長選挙に参加できない訳だから盛り上がらないのも当然といえる。せめて、会長選挙だけでも直接選挙にすべきだと思うのである。

 ところで、会長職を除いては、基本的には僅かばかりの日当が出るものの、皆さん手弁当での奉仕活動であるので、日頃何一つとして会全体の為の活動に協力していない一会員の私としては、心より感謝申し上げているのである。

 しかし、敢えて申し上げたいことが三つある

 一つ目は、行政書士会の上層部の方々の平均年齢が高齢だと思うのである。30才代の新人会員の方々曰く、”新人研修会といっても、どう見ても60歳以上の方々ばかりが多くて心底驚いた”と今でも何人もの若い会員の方々に言われているように、只でさえ高齢の新人会員が多いのであるから、せめて会の上層部だけでも若返って頂きたいのである。

 私は、行政書士11年目で、もう既に54歳になってしまった高齢者予備軍であると思うのだが、この業界ではどうもまだ若い方だというから驚かされる。

 今後の行政書士会は、昨今の難関の試験を突破合格して来た若い40歳代や30歳代の方々の為にある筈だ!合格率10数%以上だった試験時代に登録入会した方々や、無試験の上に公務員退職後の年金暮らしの余暇として登録入会したような方々とは、根本的に開業時の姿勢が異なっていると思うのである。従って、出来る限り多くの若い方々を、積極的に会の役員として登用し、彼等に誇りを持って行政書士制度を引き継いで頂けるような会の運営に心がけて頂きたいと思う次第だ。

 二つ目は、行政書士会の中に懲戒委員会を設けて頂きたい。ここ数年、虚偽申請やら戸籍や住民票の不正請求などの事件が目立って多いような気がする。中には、東京都による業務停止期間が終わって、何も無かったのかの顔をして、堂々と講演などをして復活を遂げている厚顔無恥な者さえいる。

 こんな事では、いくら法令遵守を会が説いても、まるで効果は薄い。会自らに自浄能力が無い団体に何の意味があるのだろうか? 元裁判官(公証人)、元検察官(公証人)、弁護士(会顧問弁護士)と会員4名(任期1年で、再任無し)で構成された懲戒委員会を早急に設置して頂きたい。

 最後の三つ目は、会としてあまりにも社会貢献的な奉仕活動が少ないと思うのである。

 昨今の派遣切りなどによって、住むところさえ失った派遣失業者やその他の貧困者救済の為に憲法が保障した行政手続である「生活保護の申請」などを、会として積極的に協力出来た筈だと思ったのだか・・・。しかし残念ながら、行政書士会が生活保護申請に無料協力したという話は聞こえて来なかった。聞こえて来たのは弁護士会、司法書士会ばかりであった。

 儲からない事には知らんぷりなのか?或いは、日頃仲良しのお役所の窓口担当者に嫌な顔をされることを避けたいだけなのか?或いは・・・。

 また、団地での一人暮らしの老人や、老老介護状態の高齢者夫婦の方々の「介護保険申請」やその他の行政手続などを積極的に手伝っても良いのではないだろうか。これも、儲からないからであろうか。

 こういった社会貢献に関する活動を会として積極的に行うのであるならば、おそらく志のあるベテランや多くの若い方々は、日頃の会の活動には参加できなくとも、きっと何らかの形で協力できる筈だと個人的には思うのである。

 社会貢献活動は、士業としては絶対に不可欠だと思うのだが、聞こえて来るのはほとんどが弁護士会や司法書士会ばかりなのである。全く無いとは言わないが、行政書士会が行える手続き、特に行政手続きは多々あると思う。しかし、その専門家集団である筈の行政書士会の存在が、ほんとど街では聞こえて来ない。何かADRに取り組む以前のような気がしてならない。

 行政書士が士業の中で、いまだに社会的に尊敬される職業と言われる事が少ないのは、このあたりの会の取り組み方にも原因があるではないだろうか?

 区役所や公共施設等で、座して待って行う無料相談よりも、こういった積極的に町中に出る社会貢献活動も、会として時には是非とも行って欲しいものである。

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コメント (4)
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