行政書士中村和夫の独り言

外国人雇用・採用コンサルティング、渉外戸籍、入管手続等を専門とする25年目の国際派行政書士が好き勝手につぶやいています!

水と安全が、タダのほうが良かった?

2007-05-17 18:16:29 | どうしてなんだろう?

 ”ステーキチェーン店内で、客の女性が店長と従業員に監禁され、強姦された”との記事が出ていました。どこかの外国のスラム街での物騒な話ではありません。なんと、日本の、それも大阪市中央区にある有名なステーキチェーン店内での話です。これを読んで唖然としてしまいました。そう言えば、どこか日本海側の県の列車の車中でも、つい最近、強姦事件がありました。それも、同乗者は見て見ぬふりをしたというから、これもまったく唖然です。

 日本人は「水と安全はタダだと思っている!」と、長い間言われて来たのですが、こんな事件が連続して起こるような国は、とても安全な国とは、もはや言えなくなって来ているようです。

 一体いつ頃からなのでしょうか?少なくとも、1975年以前にこんな事件があったら新聞、TVや週刊誌では大騒ぎになっていたと思います。そして、この事件の話題で、数ヶ月間は、色々な関連記事や特集が出たと思います。ところが、今や、この事件の記事の扱いが、その他の事件の中の一つ程度なのです。それが、更なる驚きです。

 水道水を飲む人は、今では少なく、多くの人々がミネラルウォーターを買っていると思います。そして、今や多くの家や事務所は、警備会社と契約して、中にはボディーガードの契約している人々もいるようです。霞ヶ関辺りの中央官庁街では、いつの間にやら、機動隊や公安警察官が常駐しているのが当たり前になっています。ちょっとした有名なオフィスビルではセキュリティースタッフが常駐しており、入館・退出は、どこでも大変厳しくなりました。

 今や、いつの間にか、アメリカなどとあまり変わりが無くなってきました。さすがに、警察に通報しないで、私立探偵や警備会社に依頼するといった状況にまではなってはいませんが・・・。案外そう遠くない将来、こうゆう傾向が、当たり前になるのかもしれません。

 これが、我々が目指したグローバリゼーションなのでしょうか?安心して、女性一人で外食ができない、列車にも乗れない事が当たり前の国になっても本当に良いのでしょうか?”美しい国を目指して”なんて呑気なことを言っていられない程、この国は知らない間にどんどんと蝕まれて駄目になっているような気がします。

 ”こんな日本に誰がした!”と、20年後に当たり前のように言われないよう、何とかしてして欲しいものです。

コメント (2)
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