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酸化マグネシウム系固化材

2010-01-25 22:50:14 | インポート

日本でセメントが作られてから約130年になります。代表的なセメントであるポルトランドセメントは、古くから地盤改良材として利用されてきましたが、環境問題が注目されるようになってからは酸化マグネシウムを地盤改良材や土舗装固化材として使用する研究が盛んに行なわれるようになりました。

セメント系固化材を使用した場合、低コストで大量の処理ができる反面、水にぬれると水酸化カルシウムを生じ、強アルカリ性になります。

また、酸性雨などにより中性化の進行にともなってpHは著しく低下し、一軸圧縮の強さも減少します。

pH=2の酸性雨を流した場合、一軸圧縮試験の強さは1/6に激減した結果も出ています。

この結果を裏付けるように、別の耐久性試験でも、酸化マグネシウム系固化材の場合、半年後のpHはほとんど変化がないのに、セメント系固化材を使用した場合、pHは強アルカリから時間とともに中性化していき、pH変化が強度に大きく影響を及ぼしました。

酸化マグネシウム系固化材で固めた方の強度はほとんど落ちないのに、セメント系固化材の方は1/2以下になりました。この実験結果は、近々、論文でも発表されます。また、セメント系固化材を使用した場合、水和反応物により透水性が大きく低下したという結果も出ています。

名古屋港等で発生する粘土・シルト系浚渫土砂を三河湾で行なわれている干潟や浅場造成などの環境創造事業へ活用するため、各種の固化材でこの砂を固めた固化土の試験枠を8個作成して、海水に浸かっている時間と海水面上にある時間の乾湿繰り返しを行なった結果も発表されています。11ヶ月後には、酸化マグネシウム系固化材を使用したものは、強度が増加し、セメント系固化材の強度は減少しました。石膏系の固化材による固化は3ヵ月後には形が崩れて固まることはありませんでした。

最終的な結果を総合した結果、酸化マグネシウム系固化材は、耐久性、生物影響性に関して優位な点が多いと記されています。酸化マグネシウム系は、初期強度はセメントより小さいが、水中での強度の低下が少なく、周辺の水質や生物の生息にも問題がないという点で優れている。セメント系固化材は、初期強度は大きいが、酸化マグネシウム系よりも水中での強度低下がみられたとあります。酸化マグネシウム系は、六価クロムを溶出しないというメリットがありますが、強度や環境面でも優れた土舗装固化材です。

しかし、酸化マグネシウム系といってもいろんな種類のものがあり、どれも同じかというと違います。検討に検討を重ね、セメント系固化材の問題点をクリアして開発したのが「ジオベスト」というわけです

特開2002-249774

特許3527477

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