Best of George Worst (仮)

レッズサポーターで亜弥マニア。うだつの上がらぬ中年男の特に面白味のない日常を適当に晒す。のか?

釧路ラーメン、銀水。 ~北海道旅行、4~

2006-12-17 23:39:25 | 食い物
駅の南側に戻り、幣舞橋(ぬさまいばし)の方に向かう。
北大通5丁目で左に曲がり、末広町という繁華街へ。
夜にならないと人を集めそうにない店ばかりなせいか、人はほとんどいない。というか、駅前から道を歩いている人はほとんど見ない。和商市場とか、場外馬券売り場とか、室内では人を見るのだけど。

ラーメンを食べる。

北海道といえばラーメン。
ブランドとしては札幌の味噌、函館の塩、旭川の醤油という事で他はどうかという感じだが、これまで食べた事のある小樽の"初代"とか、室蘭の"なかよし"とかも美味しかった。

で、ここ釧路。
釧路ラーメンなんて、俺は聞いた事なかったのだが、北海道遺産で紹介されている"北海道のラーメン"の説明では、先にあげた代表的な三都市に並んで、釧路の名前が挙がっている。
ただこれは、"北海道第4のご当地ラーメン"などと称して、釧路ラーメン麺遊会などというのが組織されていて、単にそんなものの顔を立てて...というか、そんな組織の政治力が働いての事なのだろうと思う。
ただ、観光の手段に使うかどうかに関わらず、地域の人間のソウルフードになりうるラーメンは、どの土地にもある筈。
という事で、入った店は釧路ラーメン麺遊会には未加盟の店。

ラーメン専門店 銀水

昭和10年に屋台で始めた店という事らしい。

広めの店内。中途半端な時間だとは思うが先客なし。俺の直後におばちゃんが一人入って来て、塩ラーメンを頼んでいる。
俺はメニュー筆頭の正油ラーメン。630円。

釧路、銀水の正油ラーメン

澄んだスープの表面に透明な油がキラキラ光ったシンプルなラーメン。
魚ベースで濃い目に味は出ているがしつこくはない。
麺はかなり細く、ちょっと平べったい縮れた多加水麺。歯応えよりもまとめてすすった時の喉越しが楽しいタイプ。
特別に美味さを強調するほどはないが、古き佳き懐かしいラーメンの味。
完食。

気負うことなくこの味を守って、地元の人に愛され続ければいいと思う。

ラーメン専門店 銀水
ラーメン専門店 銀水

所在地:北海道釧路市末広3-4 (Map)
定休日:毎週水曜
営業時間:11:00~21:00

釧路湿原。 ~北海道旅行、3~

2006-12-17 23:15:27 | Weblog
今、家にいる時間のほとんどをビデオHDDレコーダの領域確保に費やしてまして...。リアルタイムの話をするまで、まだまだ時間がかかりそうです。

12月9日土曜日の話の続き。

俺が今みたいに頻繁に日本全国に出歩くようになったのは浦和レッズがJ2にいた2000年から。
最初に北海道に行ったのはその前年の1999年だと思う。職場の競馬仲間と一緒に函館競馬に行ったのが最初。

2000年は、室蘭で予定されていたコンサドーレ戦が有珠山の噴火の影響で延期になったが、航空券のキャンセルも手数料が取られるかと思ったので(実際には噴火の影響によるキャンセルは手数料が免除されたらしい)、観光目的だけで行った札幌と、実際に開催された2試合。そして、この年も競馬仲間と馬産地巡りを含んだ北海道旅行をして、4回も北海道に行っている。

その後も、北海道には度々行ってはいるのだが、いつも札幌中心で、そこを離れても馬産地の日高とか、競馬場のある旭川とか、その間の富良野とかまでで、道東と呼ばれている地域に行くのは今回の釧路が初なのである。

北海道といえば大自然で、大自然といえば道東という人もいるだろう。俺も大自然は嫌いではないのだが、今回もそういうものを体験できるような余裕のある旅程ではない。
だけど、触りだけでもとJR釧路駅から列車に乗る。

JR釧路駅 釧網本線、キハ54形

釧網本線。11:36発、川湯温泉行普通列車は1両のみのワンマン列車。キハ54形。進行方向左側の窓側の席に座る。
窓の外の景色は、背の高い葦みたいな植物が生い茂った場所が多く、町そのものが湿地の中に拓いたような場所である事を感じる。
遠矢駅(とおや)を出てしばらく。左手に見える水門の向こうに、明らかにこれまでとは異質な風景が一瞬見えたかと思うと、列車は林の中に入っていく。

11:54。釧路湿原駅に到着。
路線バスなんかと同じように運転手の脇にある料金箱に釧路駅で買った350円の切符を入れて、雪の積もったちっぽけな無人駅のホームに降りる。俺の他に2人が降車。

釧路湿原駅

駅舎を背に右斜めの道を登る。登りきると車も走れる広い道に出て、300mほど歩くと、細岡展望台に着く。

細岡展望台 細岡展望台から望む釧路湿原

釧路湿原を蛇行する釧路川の様子を一望できる展望スポット。

確かにいい景色だが、正直、それほどの感動はない。
以前行った、鳥取砂丘だとか、この夏に行った阿蘇山の砂千里ヶ浜みたいに、その真っ只中に立てば感動もあるのかもしれないが、こうやって遠くから見下ろしているだけだからかな。
市街地から列車で20分程度の場所で、左方向に目をやれば、列車から見えた岩保木水門(いわぼっきすいもん)とか、遠くには王子製紙の工場かもしれない煙突が水蒸気を上げているのも見える。こんなのもなんだか興醒めだったりする。
一面が緑の季節に来たら、また違うのかもしれないなとも思う。

駅からの坂道を登って、広い道に出た場所にある細岡ビジターズラウンジという建物でカフェオレを飲んで休憩。

細岡ビジターズラウンジ

列車の時間に合わせて、駅に戻る。

釧路湿原駅には来るときの列車で降りた俺の他の2人もそれぞれ戻って来ている。
やって来たのは「しれとこ」のヘッドマークをつけた快速列車。

快速「しれとこ」

12:59に釧路湿原駅を出て、釧路駅には13:19に到着。駅の改札で、列車に乗るときに取った整理券と運賃350円を渡す。

駅の改札は南側にあるだけ。地下通路を通って北側へ。
空港からのバスと、今乗った列車の窓から見えて気になった施設の様子を見に行く。
ハロンズ釧路。ばんえい競馬の場外発売所。

ハロンズ釧路 ハロンズ釧路

入口に人の出入りはなかったが、階段を登って発売窓口のある2階に行ったら結構な人はいた。

この日は、ばんえい帯広競馬の馬券を発売している。
配布している出馬表だけで予想の手段はないが、発売していた7レースの馬券を買う。オッズを見て人気どころを押さえていたのだが外れ。

釧路、和商市場で勝手丼。 ~北海道旅行、2~

2006-12-13 01:28:44 | 食い物
(2006年12月9日土曜)

最初の目的地。和商市場

和商市場、外観 和商市場、内部

市場と言っても卸売り市場ではなく、市民の台所的な場所である。
海産物はもちろんだが、野菜や惣菜、日用品などいろんなものを売っている。

ここで朝食。
食堂もいろいろあるのだが、ここに来る観光客の定番の行動として、"勝手丼"を体験する事にする。

勝手丼とは何かというと、ご飯だけをもらって、市場の中を回って好きな物を買って載せましょうという、アクティヴな観光客にはとっても楽しいものである。
でも、どちらかというと引き篭り気味な俺には、勝手丼の勝手がいまいち判らない。

いわゆる、勝手丼に載せるような海産物を扱っているような店を見ても、普通に蟹とかを並べているだけで、少しだけご飯に載せてなんていいづらい感じだし。
で、回っていたら、それ用に小分けの皿に刺身とかを分けて、一皿いくらなんて並べている店を2つだけ見つける。

近くの食堂の、勝手丼用のご飯を売っていると表示している店で、スチロール製の器に盛ったご飯を買う。サイズによって値段が変わるが、俺は中盛り200円。
で、さっきチェックした店のうちのひとつに向かうと、おばちゃんも心得たもので、「はい。とりあえずご飯ちょうだいね」と奪うように持っていく。ま、俺も面倒くさい駆け引きとか嫌だし、ここで完成させちゃおうと思っていたからいいのだけど。

で、並んだ具から選ぶ。正直、安くはない。

勝手丼、製作中

イクラ、バフンウニに始まって、真ダラ、油ガレイ、ホタテ、ホッキ、とびっこ、おひょう、つぶ貝。カニは爪の身をもらう。あと、ブドウエビ。

地ならではのレアな食材を配した、なかなかセンスのいい選択だと我ながら思う。
で、値段は2000円。
という事で、2200円の勝手丼の出来栄えは写真で。

勝手丼、完成

醤油は魚を買った店で瓶を借り、市場の中にあるテーブルに座ってワシワシと喰らう。
美味しかった。


食後。
和商市場内で自宅向けにカニを発注。かなり安い。

和商市場の建物にはローソンもある。J2の時には良くやっていたのだが、こういう遠くのローソンでゲームのチケットを買ったりする。で、まだ買ってなかった翌週の天皇杯のチケットを買う。
埼玉スタジアムのゲームのチケットで、発券場所は釧路和商市場店の文字。
主催者がチケットの発券場所をリサーチしてたら、なんだこりゃと思うだろうな。

北に向かう。 ~北海道旅行、1~

2006-12-13 01:16:57 | Weblog
12月9日土曜日。

羽田空港には7時少し前の到着。
例によってラウンジに入るが、クロワッサンは取らずにトマトジュースだけ。
乗る飛行機の搭乗口は31ゲートで、雨の降る滑走路をバスに乗って飛行機まで行く。


JAL1141便、釧路行き。
A300-600Rという小さい機材だが空席が目立つ。こんな寒い時期に釧路に観光なんかいく馬鹿もいないか。
出発前に機内に流れたアナウンスでは到着地、釧路空港の気温はマイナス8度だそうだ。

釧路空港には予定より5分位遅れての到着。
俺が搭乗時に乗ったバスで係員が4人ショートだと言っていたので、その4人を待って出発が遅れたせいだろう。

ちっぽけな釧路空港。

釧路空港、ターミナル

ターミナル出口の脇にある券売機で釧路駅前まで910円のチケットを購入し、すぐ前に止まっている赤い阿寒バス運行の空港連絡バスに乗る。

釧路空港連絡バス

バスの脇にあった看板の表示する気温はマイナス2.7度。

釧路空港、ターミナル前

パッケージツアーらしく旗を持った添乗員に導かれてどこかに行った十数人の団体を除いては、ほとんどがバスに乗ったのだと思う。ターミナルに残った最後の一組が乗ったのを確認して、バスは出発する。

煙突からもうもうと水蒸気をあげる王子製紙の工場脇なんかを通り、40分で釧路駅前に到着する。時刻表では50分かかると書かれていて、空港としては極めて不便な部類である。もっと街の近くに作れなかったのかな。

駅から幣舞橋(ぬさまいばし)の方向に伸びる道路の入口でバスを降りる。
最初の目的地は、駅前に立って左斜め方向のこちらではなく右斜め方向に入った場所にあり、駅前を横切るような形でそちらに向かう。

Weekly Digest ~ チャットモンチー、矢野顕子&上原ひろみ。

2006-12-10 22:43:17 | 音楽
レッズの優勝が決まってからの一週間。
ちょっと呆け気味なのは否めず、更に例によってライヴ通いとかで帰宅が遅く、調子の悪いHDDレコーダーのディスク領域の確保もままならずで。


12月5日火曜日は、渋谷のO-EAST

O-EAST

"LIVE for MUSIC PEOPLE WE LOVE MUSIC"というタイトルのイベント。若者向けw音楽雑誌、WHAT's IN?が後援らしい。

3バンドが出演する予定だったが、目当てだったチャットモンチーが最初に登場する。
今年6回目のチャットモンチー。

実は職場で出てくる間際に仕事が入り、結局はすぐ片付けて大丈夫だったのだが、その時に思った事はどうせチャットモンチーは最初じゃないだろうから、慌てなくてもいいなって事だったのだが、変な余裕をかまさないでよかった。

セットリスト

01.ハナノユメ
02.シャングリラ
03.東京ハチミツオーケストラ
04.小さなキラキラ
05.迷迷ひつじ
05.恋の煙
06.湯気
07.恋愛スピリッツ

シャングリラの始まりで一瞬、橋本絵莉子が歌わなくなったのは何なのだろう。

後援のWHAT's IN?に因んだMCで、橋本絵莉子は昔(中学生時代)、シャ乱Qの切り抜きを集めていた事をばらされる。
って事は、場合によってはハロプロもありだったりしたのか?w

40分弱の演奏。
この後、NICO Touches the Walls風味堂という2バンドが出演の予定だが、観ずに会場を出る。

そういえば、道玄坂麺屋武蔵の新しい店が出来るのか出来たかした筈だなと思い出すが、詳しい場所は判らないので探しもせず。
いつもの百軒店、喜楽でラーメン。

喜楽のラーメン

その後、HMVへ。
前の週に買ったものに亜弥ヲタとして語らなければいけないタイトルも含まれているので、それを書く機会に、覚えていたら買ったものは羅列しようか。
って、書くのか?


木曜は会社のレッズサポーターの祝勝会という事で、武蔵浦和の力の蔵で遅くまで呑む。

12月8日金曜は帰りに三軒茶屋下車。
昭和女子大学構内にある人見記念講堂でのコンサート。

人見記念講堂

"SPACE SHOWER TV Jammin' ~The Piano Session~"と題されたライヴは、矢野顕子上原ひろみによるピアノセッション。

Jammin' ポスター。

矢野顕子を観るのも今年は6回目だ。

この2人の共演は、NHKの番組(「夢・音楽館」だったか)が最初だったと思う。
今年、矢野顕子が出した他ミュージシャンとのコラボレーションで作成したアルバム、"はじめてのやのあきこ"では、上原ひろみがアレンジと演奏で参加した"そこのアイロンに告ぐ"が収録されている。

NYの公園か何かみたいな場所での2人のコメントのVTRから始まったライヴ。
2人で登場し挨拶のあと、上原ひろみ、矢野顕子の順でソロのコーナーがあって、その後に"セッション"。

セットリストは以下の通り。

上原ひろみ

01.Desert on the Moon
02.My One and Only Love
03.ひとりぼっちはやめた
04.Tom and Jerry Show

矢野顕子

05.中央線
06.きよしちゃん
07.ばらの花
08.ごはんができたよ

DUO (矢野顕子 & 上原ひろみ)

09.Children in the Summer
10.あんたがたアフロ (あんたがたどこさ~アフロブルー)
11.Living with You
12.Very Early (別名:めちゃ早)
13.はこ
12.Deja Vu
13.ラーメンたべたい

Encore (DUO)

14.そこのアイロンに告ぐ
15.Green Tea Form


テレビで観た事はあるので覚悟は出来ていたのだが、それでも度肝を抜かれるほど、上原ひろみのピアノはすげぇ。演奏のテクニックは言わずもがなで、演奏中に呻き声みたいなのを上げていたり、足で床をバンバン蹴る音も響く。超バイオレンス。

忌野清志郎に捧げられる06を、さとがえるに続いてこの日も演奏。
10は、Mongo Santamaria(モンゴ・サンタマリア)の"Afro Blue"の曲名を思い出せなくて、どんな曲か伝えるためのハミングが"あんたがたどこさ"になってしまった事で生まれた曲らしい。

他人のピアノをバックに矢野顕子がセンターマイクでただ歌うなんて珍しいシーンも。さとがえるのバンドをバックにならば観た事があるけど。

いつだか判らないが、SPACE SHOWER TVでオンエアされる筈である。

"ラーメンたべたい"を聞かされたからという訳ではなく、帰りは国道246号の歩道橋を向こう側に渡り、"らーめん茂木(もぎ)"で雲呑麺(わんたんめん)に醤蛋(じゃんたん、煮付玉子)。

らーめん茂木 らーめん茂木の雲呑麺。醤蛋のせ

茂木も凄く久しぶり。
四谷のこうやの流れを汲む店で、以前はこうやのロゴの入った器をそのまま使っていた。定番はこうや同様にワンタン麺。
身のたっぷり詰まった丸々としたワンタンは、卓上の豆板醤で食べる皿ワンタンも美味しい。


さて、そして週末なのだが...。
本当だったら天皇杯の5回戦がある筈だった、12月9日土曜。
対戦相手となる福岡が同日おこなわれる入れ替え戦にまわったため、ゲームは翌週になった。
更に会社ではなぜか組合が今月中に金曜か月曜のいずれかを休んで3連休を作れなど、余計な勧奨。"部下を休ませんかこら"という指示までしているらしく、上司からいつ休むか報告しろと来たので、次の月曜に休むわい!と3連休。
あと、JALのマイルの1万マイル強が今月で期限切れ。本当は天皇杯の遠征で使おうと思っていたのだが、発表された組み合わせは決勝まで首都圏か遠くてエコパ。で、どうしようかと思っていたのも理由のひとつ。
そして、前の前の週だかに報道されたある出来事。

マイルの特典航空券で飛行機に乗って、北海道に来ている。
歩き回ったり呑んで酔っ払ったりなどで、ここの更新が滞ってしまったのだけど...。
レッズには関係ない旅ですが、同じハンドルで登録している浦議SNSには断片を記録しているので、見れる方は見てやってください。

J League Div.1 最終節 浦和 v G大阪。

2006-12-06 21:50:08 | 浦和レッズ
何を今更感はありますが、12月2日土曜日の話。

特別な日。なのに俺はいつも通りにのんびりと家を出てスタジアムに向かう。

永田町から乗った南北線は埼玉高速鉄道の車両。
ドアの上のモニターでは、ALL COME TOGETHER!のスポット。

埼玉高速鉄道、車内

まだスポンサーが少ない所為だろう。かなり短い間隔で頻繁にループされている。

浦和美園駅の到着がキックオフの1時間前。スタジアムに向かう道には至るところに檄文が張られている。そして、赤い布で覆われた歩道橋。クリストのラッピングアートみたいだ。

浦和美園、歩行者専用道路

スタジアム到着はキックオフ40分前。
いつもならゴール裏でオギィさん以外に試合前には誰にも会う事はないのだが、外の販売所で売切れていたMDPを買うために中の販売ブースに並んでいたらshigeさんに、そしてゴール裏に向かう通路で、Hさんに会う。指定席で観戦の彼らとは握手して別れいつもの通路に。

さすがにこの日はいつもの通路も人が一杯で、立ち位置に困るかと思ったが、既に立っているオギィ氏の前のスペースに入る。


選手入場時はシートやフラッグを使って、チームカラーをスタンド一杯に。
バックスタンドは2階層に渡る大きなエンブレムを浮かび上がらせている。真ん中の黄色は風船。相変わらず凄いな。

選手入場時、バックスタンド

3点差をつけて勝たなければ優勝がないガンバ大阪
浦和レッズは攻めさせてカウンター狙いといった感じか。ただ、折角ボールを奪ってもあまり動きはよくない。これじゃ単なるどん引きか...。

そして失点。左サイドを破られ、折り返しをマグノアウベスが残した右足のヒールでゴールに流し込む。
アッパーまでびっちり満員の埼玉スタジアム
この人数が一丸になればものすごいパワーになるが、みんなで引いてしまうとその沈鬱さももの凄い。
たった1失点で、もの凄く重い空気にスタジアムが変わる。なんとか鼓舞しようとチャントを続けるゴール裏。
しかし、その空気はすぐに晴れる。
右サイトからポンテがドリブルでシジクレイを置き去りにして鮮やかなゴール。
そして、前半終了直前にはポンテのクロスをシジクレイのマークを制してワシントンが決め、後半には怪我でピッチを離れたシジクレイの交代要員を準備している最中にワシントンが決める。
これで優勝は確定。
岡野をピッチに送り出すなど、最後は功労者に報いるような選手交代。
1失点を喫するが、3-2で終了のホイッスル。

まるっきり勝てなかった時期から応援し、屈辱の2部降格からサポーターとして、ほぼ全試合を付き合って来たチームが遂に頂点に辿り着いた瞬間。

ゴール裏では「好きにならずにいられない」。
前節やこの試合の前にもやっていた、"Hand in Hand"には立ち位置的に付き合わずに済んでいた俺なのだが、この時は前に立っていた女性が振り返って手を取るので恥ずかしながら参加する。

表彰式。スタンドではみんな小さく屈みこんで、山田暢久がJリーグ杯を掲げると同時に爆発する。

Jリーグ杯を掲げた瞬間

グランドを選手が一周した後も騒ぎ続けるゴール裏。
今シーズン、チーム名の繰り返しだけに変わったチャント。今回は従来の"Forever Red Diamonds No.1"と俺(や周り)は歌ったが、良かったんだろうな。
高い場所にずっといた俺の場所からは良く判らなかったが、選手がまた出てきているよう。
ワシントン、ポンテ、アレックスはスタンドに登ったらしく、スタンドのゲートから通路に出て、メインスタンド側に去っていく。

それぞれの位置で見ていた仲間と合流。
shigeさんに予約してもらっていた武蔵浦和のに移動し、呑む。
やっぱり店内はレッズサポーターばかり。店内で起こるチャントに付き合ったり、誰も付き合ってくれない昔の選手のチャントで場を荒らしたり...

途中、携帯が鳴る。ディスプレイに表示される発信元は"通知不可能"。
LONDONのMizooから。
俺らの席は、今シーズンMizooが一時帰国し、京都戦を観た後にみんなで来て案内された席と、偶然にも同じ場所。
Mizooと一緒に始めたレッズのサポート。長かったなって改めて思う。
あの頃はまだ20代で、髪の毛も無駄にあったのにな。

メニューを貼るために使っていた画鋲を拝借して、Mizooの作ったゲートフラッグを店の壁に貼る。

そして、いつか歌いたいと思いながら歌った事のなかった俺らのチャントをみんなで歌う。

From Komaba, To Asia.
We'll Keep The Red Flag Flying High.
Red Flag Flying High.
Red Flag Flying High.
From Komaba, To Asia.
We'll keep the Red Flag Flying High.


店を出て「浦和に行くぞ!」と宣言。
駅に向かおうとしたら、石くんが歩いて行こうというので歩いて向かう。

そこを曲がったら県庁で浦和の中心まではすぐですよという場所まで来たら、既に聞こえる爆竹の音。

県庁脇広場

広場の中に煌々と輝く発炎筒の灯りを認めたらダッシュ。発炎筒の煙なんか気にせず、中心に紛れ込んで大騒ぎに加わる。

浦和夜祭、舞台 浦和夜祭、会場

なんてしばらく大騒ぎしてる俺を待っててくれたのはshigeさんだけで、石くんからはすいませんがもう帰りますなんて電話でお別れ。オギィさんはダッシュした段階で撒いてしまっていたらしい。

十分に発散したところで、待ってくれていたshigeさんとURAWA POINTへ。
予想していた事だが店の周りに人は沢山。だが、屯しているだけな感じ。
なんか呑ましてもらえないのかなと見ると、店の入口の前に生ビールサーバーがあって、売ってくれるようだ。
狭い中をそこまで行って、もらう。
店のオーナーであるS氏自ら注いでくれたビールを受け取り「遂にやりましたね」って握手。
S氏はURAWA BOYSの前のリーダー。

ビールの売り上げを入れる卓上金庫を置くための小さなテーブルを真ん中に、S氏の話を聞く。

並び解消のためにしてきた努力だとか、あの2000年の新潟の話しだとか...。
CRAZY CALLSの時代からサポーターの中心にいたS氏の話は、やっと辿り着いた初優勝の夜の最後に相応しいイベントだった。