Best of George Worst (仮)

レッズサポーターで亜弥マニア。うだつの上がらぬ中年男の特に面白味のない日常を適当に晒す。のか?

釧路、炉ばた。 ~北海道旅行、6~

2006-12-23 23:17:37 | 食い物
12月9日土曜日の話は、これが最後です。やれやれ。


19:30を過ぎて外出。昼に行った銀水のある末広町の方に向かう。

港町、釧路では魚が美味いのは当然だが、町のそこら中にあるのは炉ばた焼きの文字。俺が今回の旅で釧路から北海道に入ったのは、この炉ばた焼きの店に行きたかったというのが最大の理由。

腹を空かせて向かった店は、その名もシンプルに「炉ばた」。
発祥の店という事らしい。

角に建つ古い木造。店名だけしか記していない看板に灯は入って、のれんは出ているが、引き戸から洩れてくる灯りは暗く、少し入り難い雰囲気。だけど、ここに来るのが目的だったので躊躇なく戸を開く。

中には既に大勢の先客。コの字型のカウンターをほぼ埋めている。満席かなと思ったが、一人分、入れるスペースがあり無事に座れる。

まずは飲み物をと聞かれ、生ビールをもらう。

カウンターの中は広い板の間で、真ん中には魚を焼く囲炉裏。着物と頭に布を被ったアイヌっぽい装束のお婆さんがそこに座って、魚などを焼いている。
独特の雰囲気。

炉ばた、店内

料理の注文を聞かれる。
魚の種類はいろいろあるけれど、どうせここまで来たのだから最高のものをと、めんめを頼む。こっちでいうところのキンキである。
それに、しいたけとアスパラガス。

注文したものは奥から店員さんがお婆さんの所に持ってきて、お婆さんが囲炉裏の上の網に載せて焼き始める。
置く場所によって火加減の具合が違うのだろうか。時々、位置を変えながらじっくりと焼く。
俺の頼んだ、めんめとしいたけも焼き始めた。
アスパラガスはバター炒めのようで、これは奥で調理したものがそのまま出される。

まずはしいたけが焼きあがった。

炉ばたのしいたけ

丸々として立派なしいたけ。これは、ほとんどの客が頼んでいる。
裏返した傘の中に醤油さしから何か液体を注ぎながら焼いていて、あれが醤油だったら塩辛くてしょうがないだろうなと思ったのだが、澄んだ汁がなみなみと傘の中に溜まっている。日本酒かもしれない。
汁をこぼさないように柄の部分を持って食べてと出される。
その通りに柄をつまんで口に持っていき、汁をすするようにしながら齧る。
歯応えも味も抜群。

そして、めんめが焼きあがった。

炉ばたのめんめ

干して旨みが凝縮された表面の部分は普通でも美味い部分だが、炭火で焼かれて香ばしくなった感じが更によい。
肉厚の身は、身離れがよく、脂ものっている。本当に贅沢をしている気分。

一杯目のビールが空いたが、これを肴にするなら日本酒だろうと熱燗を頼む。
熱燗は、囲炉裏の網の脇に置いてある甕の中で暖められていて、それを柄杓で湯呑茶碗に注いで持って来てくれる。

この後、貝類好きの俺は、ホタテとホッキを頼む。ホタテはバター焼きを頼んだせいか、奥から持ってくるが、塩味で頼んだホッキはお婆さんが焼いたのを出してくれる。

炉ばたのホタテ 炉ばたのホッキ

どれも美味しく満足。来て良かった。

で、覚悟はしていたが、値段は安くない。メニューにも値段は書いていないので判らないが、多分、めんめ一枚で4000円くらい取ってると思う。
7000円ちょっとを支払って、店を出た。


寒いけど、また釧路川に出る。幣舞橋はライトアップされて綺麗。

幣舞橋、夜景

橋の袂から通りに出たら雪が舞い始めた。みるみる道路の表面が白くなっていく中、滑らないように気をつけながらホテルに戻る。


釧路、炉ばた
炉ばた

所在地:北海道釧路市栄町3-1 (Map)
定休日:毎週日曜日(ただしゴールデンウィーク、8月は無休)
営業時間:17:00~24:00 (冬季は~23:00)

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