横浜地球物理学研究所

YOKOHAMA GEOPHYSICS RESEARCH LABORATORY
地震予知・地震予測の検証など

地震解析ラボの地震予測「カバー率」は、0%

2012年04月04日 | 地震予知研究(早川正士氏・地震解析ラボ)
電磁波異常を観測して地震を予測するとしている「地震解析ラボ」について、その的中率の低さはこちらで指摘しました。

的中率というのは、「予測した地震が、どれだけ実際に発生したか」を示す数字です。一方で、「実際に発生した地震を、どれだけ予測できていたか」を示すカバー率も、評価すべき指標だと言えます。そこで、地震解析ラボによる地震予知のカバー率を検証してみましょう。

的中率の算出対象と同じ、2011年の7月~12月を対象としました。彼らが地震予測実績を公開しているのが、この期間しかないからです。

ただし、この時期には、東北地方太平洋沖地震の余震域ではM5を超える地震が毎週のように起こっており、カバー率の評価に含めるのは適当ではありません。そこで、この余震域以外で該当期間内に発生した、M6以上または最大震度5弱以上の地震について、地震解析ラボが予測できていたかを、以下に示してみます。

発生日 震央・規模(最大震度)
08月01日 駿河湾 M6.1(5弱) →予知できず(ただし、8月3日前後に静岡東部でM5.0前後と予測)
10月05日 熊本 M4.4(5強) →予知できず
10月12日 北海道上川 M6.2(3)  →予知できず
11月08日 沖縄北西沖 M6.8(4)  →予知できず
11月21日 広島北部 M5.4(5弱) →予知できず
11月24日 浦河沖 M6.1(5弱) →予知できず
01月01日 鳥島近海 M7(4)  →予知できず

ご覧の通り、発生した7件の地震のうち、彼らが事前に予測していたと客観的に言えるものは、ひとつもありません。カバー率は、0%です。

8月1日の駿河湾の地震については、事前に予測していたと彼らは主張するかも知れません。ですが、規模の予測が全く外れています。しかも、弱い地震を予測していたのに、実際にはM6超で震度5弱の大きな地震が来たわけですから、これを予測していたと評価するわけにはいきません。

さらに、公開はされていませんが、有料会員の方からの情報によると、彼らは翌2012年2月8日に発生した佐渡での地震(M5.7、最大震度5強)も、まったく予測できていなかったそうです。

これらの実績からも明らかであるとおり、地震解析ラボには、有意な地震予測能力をまったく認めることができません。彼らは、デタラメに予測を出しても当たるような東北地方太平洋沖地震の余震(いまもM6前後の地震が月に2~3回起きている)を言い当てて、得意になっているに過ぎないのです。
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