横浜地球物理学研究所

YOKOHAMA GEOPHYSICS RESEARCH LABORATORY
地震予知・地震予測の検証など

地震解析ラボの地震予測実績(2010年)を分析しました

2012年04月09日 | 地震予知研究(早川正士氏・地震解析ラボ)
地震解析ラボは、2010年5月10日~2010年9月15日の期間に彼らが発表した地震予測実績を、彼らのサイト上で公開しています(東日本大震災前後のデータを公開していないのは、予測できなかったことを隠すためでしょう)。

地震解析ラボはこの期間、M3~4クラスの、国内でほとんど毎日発生している規模の地震を言い当てて得意になっており、まったく失笑レベルの代物です。彼らの予測の精度を評価するためには、被害が予想されるような大きい規模の地震を、彼らがきちんと事前に予測していたか、検証する必要があります。

そこで、この期間内に発生した、M6以上または最大震度4以上の地震を、地震解析ラボが事前に予測できていたかどうかを、以下に示します。なお、2011年の実績については、こちらをご参照ください。

発生日  震央  規模
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6月13日 福島県沖 M6.2 最大震度5弱 →予知できず (ただし6/13~17に福島~北海道でM5と予想)
7月04日 岩手県内陸南部 M5.2 最大震度4 →予知あり (7月2日前後に茨城~青森でM5.5クラスと予想)
7月05日 岩手県沖 M6.3 最大震度4 →予知できず
7月21日 奈良県 M5.1 最大震度4  →予知できず
7月23日 千葉県北東部 M5.3 最大震度5弱 →予知あり (7月21日前後、信越~福島にかけてM5と予想)
8月10日 三陸沖 M6.2 最大震度4 →予知できず
9月04日 釧路沖 M5.0 最大震度4 →予知できず
9月13日 青森県東方沖 M5.7 最大震度4 →予知できず

ご覧のとおり、該当する8件の地震のうち、地震解析ラボが事前に予測情報を出していたのは、2件だけです。

しかも、この2件とも、震央の予測範囲が極端に広く、評価に値しません。たとえば、7月21日前後を対象にした予測は、「信越から福島にかけて」とされ、予測円は新潟から南関東まですっぽり入るほどの大きさです。この予報で、千葉県北東部の地震を当てられても、全く関心できません。

また、地震解析ラボは、この4カ月間で、実はなんと31件もの予測を乱発しています。つまり、ほぼ1週間に2件のペースで、国内のどこかに予測を出していますので、多少の誤差を許容すれば、ヘタな鉄砲でも数件は的中するのは当たり前です。

このように、地震解析ラボは、4カ月間に31件という異常な頻度で、滅茶苦茶に広い範囲に対して地震予測を発表し、やっと2件しか言い当てられていないのです。そして、予知できなかった地震6件を完全に隠蔽し、M3とかM4といったクラス(国内では毎日のように起こっている規模)の地震を事前に言い当てたと、得意気に公開しているのです。もはや、憐れみを感じてしまいます。

以上のとおり、2010年の地震解析ラボの予測実績をみても、彼らには地震予測能力を欠片も認めることができません
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