いつも思い出す昔の風景がある。
50年ほど前、
おじいちゃんとおばあちゃんのいる山の家に行くと土間があった。
おじいちゃんがキノコを採りに裏山へ連れて行ってくれた。、
ビクに入れてきたキノコを、土間のござの上に並べると、
腰の曲がったおばあちゃんがござの上のキノコを見て「雑ばっかりだなぁ・・」と言った。
土間の向こうにすぐ畳の部屋があり、真夏を除いてほぼ一年中炬燵が置いてあった。
そんな様子を炬燵に潜り込んで見ていた。
今日のような寒い日、
土間は外と同じ温度で、部屋も又同じ温度で・・・、
よく生活していたものだと
吹雪く風の音を聞きながら思い出した。