将来リニアが通る村、大鹿村。
大鹿村騒動記で一躍有名になりましたが、普段はあまり人の姿もない、
南アルプスの山懐の静かな村です。
昭和36年の大災害で崩落した大西山は今も生々しくそのがけ崩れの傷跡を残しています。
今も時々ゴロゴロと石ころの転がり落ちる音がしていました。
大勢の犠牲者の霊を慰めるように立つ観音様の視線の先には、
(キツネ目の・・と私はいつも思っているのですが)
命を持っているような赤石岳が聳え立っています。
赤石山脈をトンネルで抜け出て来るリニアはこの大鹿村に出て来ます。
工事が始まるとたくさんのトラックや工事用車両が通り、村の様相も変わって来るのだろうと思うと、一抹の寂しさを覚えます。
春になると観音様のある大西公園は桜の花でピンクに染まります。
桜の枝で鳥たちが遊ぶのを見ながら、雄大な雪の赤石岳を見て来ました。
赤石にもう一度登りたいなぁ・・・・。