前回のブログで土の王、水の王の湯切りの場面まで行ってしまいましたが、
その前におじいとおばあが出てくる場面、遠山の神様が出てくる場面など、
いくつもの面が登場していました。
おじいとおばあは人気者で、「おばあ、おばあ」と騒ぎ立てる観客を手に持った榊でたたきながら歩きます。
その後には、地元遠山の神様が登場します。
遠山郷を支配した遠山土佐守一族の霊を鎮める儀式が行われます。
一人、女の神様もいます。
カメラマンにとってのクライマックスは水王、土王の湯切りですが、
観客も含め、神社の氏子の方たちにとって最も興奮するのは、
その後の「よーせ、よーせ」の掛け声とともに四王が四方に荒れ狂う場面です。
火王、木王も加わって、神社内は興奮の渦に巻き込まれ、現実世界とはかけ離れた時間が続きます。
伝統を守り、継承するとともに、
地元を離れた多くの人たちや、学校を卒業した人たちが集まって、
一年に一度興奮の渦に身を委ねるこの時間は、地域や人々にとって大切なお祭りなのだと感じます。
いよいよ、天伯様の登場です。
天伯様の面もいろいろですが、
ここ中郷の天伯様は、何となく優しそうな穏やかなおじいさんの面でした。
朝、6時半を過ぎてしまいました。外はもう明るくなっています。
最後まで見る事ができずに、大急ぎで家に戻りました。