
テレビでミステリー物を見ていると、被害者について、「誰からも恨みを買うような人じゃなかったのに」といったセリフを耳にすることがありますよね。しかし誰からも恨みを買わない、本当にそんな人はいるんでしょうか?恨みを買うケースには2通りあると思います。自覚出来るケースと、自覚出来ないケース。
人をダマしたり裏切ったり乱暴したケース、これは恨みを買ったことが自覚出来るでしょう。怖いのは、恨みを買ったことを自覚出来ないケースです。先日こんな話を耳にしました。とても教育熱心な両親が、小学生の一人娘のために高価で珍しい辞典を何冊も買い揃えていました。遊びに来た友達が、何冊か借りて帰ったそうです。その日その友達の家で、どんな親子の会話があったか伺い知ることは出来ませんが、その友達は母親から、「もうあの子とは遊ばないように」と命じられました。
その母親は、子どもが辞典を借りてきたことに屈辱感を覚えたのかもしれません。それまで仲良しだったのに、2人は絶縁状態になってしまったそうです。この話のように、知らずに他人のプライドを傷つけ恨みを買ってしまうということは、日常ではよくあるケースかもしれません。これはもう、避けるのは困難としか言いようがないですね。