ピースアクション #茨木

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【紹介】増え続ける「シングル介護」 このままでは共倒れ

2015年02月13日 |  #労働 #反格差 #貧困 #茨木市議 #山下
【情報紹介】

増え続ける「シングル介護」 このままでは共倒れ

後ろ髪を引かれる思いを断ち切った。佐賀県内の40代女性は昨春、大手アパレルメーカーの正社員の仕事を辞めた。

 「赤の他人の嫁よりあんたがいい」。2年前に父が病死して以来、介助がな
いと歩けなくなった母(78)に、同居を懇願されたからだ。

 高校卒業後、衣料品販売に携わってきた。仕事が面白く、気付けば独身。キャリアを重ねた4年前、契約社員として働いていたアパレルメーカーで正社員に抜てきされる。「ここまで来た」。勝ち取った「正社員の座」だったが、フルタイムで残業は深夜まで及ぶ。母と同居するなら、この仕事は続けられない、と悟った。

 《総務省によると、2007~12年の5年間に親の介護や看護で離職したのは約48万7千人。このうち女性は約38万9千人で8割を占める》

 近くに住む兄2人には「女が介護するのが当たり前。独身ならなおさら」と言われた。この1年近く、「介護との両立」を目指し、派遣社員として衣料品店で働いてきた。しかし、求められる勤務日数は増え続け、最近は月20日近くにもなる。仕事、家事、介護。体がきしむ。「フルタイムじゃないと生活を維持できないけれど、それだと体がもたない」

 晩婚化、非婚化が進む中、増え続ける「シングル介護」。高齢の親を独力で支えようと頑張れば頑張るほど、自分の仕事が不安定になり、苦しむ。

 「天神(福岡市)でウインドーショッピングするのが息抜きです」。福岡県久留米市の独身男性(55)は力なく笑った。

 宝石販売会社で働いていた。16年前に父が亡くなった後は母(85)と2人暮らし。76歳までホテルの厨房(ちゅうぼう)に立つほどの働き者だった。仕事を辞めてほどなく、物忘れが頻繁になり、徘徊(はいかい)するようになった。

 男性は介護のため退職した。週2~3回、保険の電話勧誘のアルバイトを始めたが、1日に2回警察の保護を受けた7年前、「もう無理だ」と仕事を辞めた。

 月約15万円。父の遺族年金と母の年金で生活する。一日中母につきっきり。週2回のデイサービス、月1回のショートステイのときだけが自分の時間だ。妹は「私には家族がいるから…」と介護に関わらない。
 「このままでは共倒れ。働きながら母をみとりたいが」
 介護の仕事をしたいが、どこから手を付ければいいのか。

 久留米市の男性(57)は7年前に建設会社を辞めて以来、再就職先が見つからない。認知症の父(96)と2人暮らし。父がデイサービスから帰ってくる午後3時ごろには家にいなければならず、月2万円の新聞配達のアルバイトでしのぐ。

 《育児・介護休業法では、対象家族が要介護状態になるたびに介護休業が取得でき、家族1人につき最大93日間取れる。しかし厚生労働省の調査によると、13年度に介護休業を取得した人がいた事業所は1・4%にすぎない》

 「ほかに介護休業を取っている人なんかいなかったし、認知症じゃ93日間休んだところでどうにもならんでしょ」。父の年金約10万円と新聞配達、独身で蓄えた貯金を取り崩しながら生計を立てる。父は要介護5。「施設には入れたくない。自分が面倒をみられる間は、自分がみたい」。この暮らしがいつまで続くかは、分からない。

    ◇    ◇

 今や就業者の40%に迫る非正規労働者。賃金が低い、雇用が不安定など、さまざまな課題の直撃を受けやすいのが、生計も人生も1人で背負う「おひとり非正規」ではないだろうか。彼らの不安を通して、非正規労働の問題を考えたい。

=2015/02/10付 西日本新聞朝刊=

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奨学金返せず自己破産、40歳フリーター 月収14万円「283万円払えない」

2015年02月13日 |  #労働 #反格差 #貧困 #茨木市議 #山下
奨学金返せず自己破産、40歳フリーター 月収14万円「283万円払えない」

高校、大学時代に借りた奨学金を返還できないとして、北九州市小倉北区のフリーターの男性(40)が福岡地裁小倉支部で自己破産の手続き開始決定を受けたことが分かった。男性には延滞金を含めて約283万円の返還義務があるが、「奨学金のために消費者金融などで借金しても返せない。そもそも多額の金を貸してくれない」と説明。識者は、非正規雇用などで若者の貧困が拡大すれば、今回のように奨学金返還のみでの自己破産申請が増える可能性を指摘している。

※奨学金未返還33万人、訴訟6000件超

 男性は父親が事業に失敗した影響で、1990年の高校入学時から大学卒業まで日本学生支援機構から無利子の奨学金を借りた。高校時は毎月1万1千円、大学時は同4万1千円で、当初の返還期間は93年12月から2012年9月。多いときで年約16万円を返還する計画だった。

 だが、大学3年時に精神疾患を患ったこともあり、大卒後に就職できず、計9万2千円を支払っただけで滞納。アルバイトをして生計を立てる生活で、返還期間の猶予も受けたが、返せなかったという。昨年8月、返還を求めて機構が提訴。同11月、未返還の奨学金と延滞金の計約283万円の支払いを命じられた。

 男性は現在、二つのアルバイトをしており、収入は手取りで月約14万円。光熱費や家賃、家族への仕送りなどを差し引くと、生活費は2万円ほど。貯金はなく、返還のめども立たないことから、自己破産の申請に踏み切った。開始決定は今月4日で、債権者から異議申し立てなどがなければ4月にも破産が決まる。

 学識者や弁護士などでつくる「奨学金問題対策全国会議」(東京都)によると、奨学金返還のために消費者金融から借金するなどして多重債務に陥り自己破産にいたるケースは以前からあったが、最近は奨学金だけで自己破産するケースが出始めているという。

西日本新聞社


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「平和展は公民館を借りられない」 お笑い芸人・おしどりマコさんが語った「怖い話」

2015年02月13日 |  #戦争法 #安保 #外交 #国際 #茨木市議 #山下
「平和展は公民館を借りられない」 お笑い芸人・おしどりマコさんが語った「怖い話」

「イスラム国」による日本人の人質事件が発生して以来、現政権への批判を「自粛」する空気が社会に広がっているとして、小説家やジャーナリスト、映画監督など表現活動をおこなっている人々が、そのような空気に流されず、批判すべきと考えたら臆せずに意見を表明していくことを宣言した。

呼びかけ人のジャーナリスト・今井一さんによれば、2月9日に発表された「翼賛体制の構築に抗する言論人、報道人、表現者の声明」には、約1200人が賛同者として名前を連ねた。映画作家の想田和弘さんや社会学者の宮台真司さん、元経産官僚の古賀茂明さんのほか、音楽家の坂本龍一さんや映画監督の是枝裕和さん、作家の平野啓一郎さんら、著名なクリエイターも声をあげている。

そのなかには、お笑い芸人をしながら、原発問題などを取材してコラムを発表している、おしどりマコさんもいた。マコさんは、声明の発表にあわせて東京・永田町で開かれた記者会見に出席し、なぜ「表現者の声明」に賛同したのかを語った。

●「平和」という言葉が「政治的思想」とみなされた
「吉本クリエイティブ・エージェンシーで漫才をしつつ、原発事故の後、取材をしています。吉本に所属していながらここに座るのは、また後で怒られるんだろうなと思いながら、ちょっとビクビクしています。

原発事故の取材をし始めてから、いろいろ仕事がなくなっていきました。ロケの前日になくなったり、次号予告に『おしどり』が載っていたのに(実際には)載らなくなったりということが、多々ありました。原発事故だけでなく、いまの状況というのが、ものすごく怖くて、ここに座っています。

今年の1月の話をしたいと思います。私は芸人と取材をしているので、割とお客さんに近いというか、世の中のことをキャッチしているのではないかと思います。

これは先月、岐阜に仕事に行ったときに、お客さんに聞いた話です。被ばく関連のイベントというのは、なかなか公民館を借りられないんですが、いまはなんと、『平和展』というイベントが公民館を借りられなかったと聞きました。

『平和』という言葉は左翼的用語で、政治的思想なので、『平和展』では公民館が借りられなかったのだ、と」

●「平和な国を作りたい」という小学生の作文が拒否された
「もう一つ、これも先月のことで、東京の公立小学校の話です。

小学校6年生の男の子が、卒業文集に『大きくなったら、一生懸命勉強して、国会議員になりたい』と書こうとしました。集団的自衛権の容認や武器輸出三原則が見直されたことに言及して、『大きくなったら、国会議員になって、平和な国を作りたい』という作文を書いたんですが、公立小学校の先生から『その作文は、政治的批判を含むので、卒業文集には載せられない。書き直せ』と言われました。

さきほど、古賀茂明さんが、(表現の自由が失われていく過程の)『ホップ、ステップ、ジャンプ』のステップの段階とおっしゃっていましたが、もう本当に、生活圏にまで、いろんな自主規制が働いているのではないかと思います。

岐阜の話は、『平和』の前に『積極的』をつけたら借りられたのではないか、と話していました。小学生の作文も、『安倍首相みたいに立派な首相になりたい』と書いたら、卒業文集に載ったんじゃないかと話していたのが、印象的でした。

この空気を少しでも伝えたくて、ここに座っています」

(弁護士ドットコムニュース)

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