明るく楽しい日々を願って。

毎日の平凡な出来事を、日記のように綴ります。趣味の切手も時々アップします。
どうぞ宜しく・・・。

子を責む

2009年07月11日 | Weblog
我が子を責めているのは、

中国の詩人・陶淵明(365~427)です。

今日は、漢詩を読む会でした。

女性ばかり15,6人で、40年余り古典を読んでいる会です。

先生も、現在、女性の先生です。

今日は、陶淵明などの詩8編余りを読みました。

『子えを責む』は、陶淵明が五人の男の子に

ついて、「どれもこれもしょうがないやつらだ。」

と嘆じている詩です。

「五男ありといえども、すべて紙筆を好まず。」

と言っています。女の子もいたでしょうが、

当時は女の子は数に入りませんでした。

とてもユーモラスな詩で、嘆じていながら、

陶淵明の子どもに対する気持ちは暖かい。

若いときにこの詩を読んで、陶淵明はお酒ばかり

飲んでいたから、ろくでもない子ばかり出来たと

思ってしまいました。

今は、違います。子どもは親の願い通りには育って

くれないし、また、その子、その子の生き方でいいのだ。

と、思えるようになりました。陶淵明の息子たちも、

そこそこ立派に成人したに違いありません。

        

それにしても、今は若者にとっても生き難い世の中ですね。

派遣切りや、正社員の過労死など、どうにかならないものか

と考えてしまいます。過激な犯罪も増えています。

年寄りだって生き難いですよね。