ジェンダーからみるカンボジア

カンボジア社会について、ジェンダー視点から色々な情報をお届けします。

Facebook でのセクシーはだめ?

2014年04月21日 | 女性の自立

 

 

FACEBOOKがどの程度カンボジアの若い女性にインパクトを与えてるか・・・・という視点からの調査はなくって、Social Mediaがもたらすジェンダー関係への影響が説明できないわたし。

ネットのことだから、と思てネットでちょっと調べてたら、Women Media Centerって団体がFACEBOOKでセクシーな写真をアップすることのインパクトと題しての記事を掲載しているのを発見。

この記事で最初に紹介されている2つのコメントは、どれもあまりポジティブなものではなくって、カンボジア社会が全体としてはセクシーあるいは露出度が高い女性に対するネガティブな意見を持とうとしている姿勢がうかがえるのである。ただ、チア・バナットさん(以前はSocial なんとかっていう大きなNGOの団体だったけれど引退してコメンテイターになった)は、セクシーな写真を掲載するのは個人の自由だって言う論調で、かなり保守的だと批判をあびていた彼女の発言としては、心強いのである。

確かに、LINEでつながってる学生たちの写真を見てると、セクシーな女子学生は多い・・・・・PCの壁紙写真でも、セクシーなものだけでなくって、あれれ?ってすさまじいものが多いんだから、たいていのことではびっくりしないけれど。

ただ、自己表現にはいろいろな形があって、セクシーな写真をFACEBOOKにアップするのも、その一つ。たまにポルノか?っていう写真があるのには仰天びっくりだけれど、学生が遊んでるのを見てると、まあまあ許容範囲のセクシーさだし(かなり許容範囲が広いわたしとしても)、女子学生が自己表現の一手段としてセクシーな姿をアップしてるのは、決して否定することではないと思うのである。

それより、彼女にふられたからってやけになって講義にこなくなっちゃった草食男子系学生のエンパワーメントを考えねばならぬのである。

 

http://www.wmc.org.kh/article/405

 

↓まだまだ寒い神戸では、セクシーは無理なのであった・・・・・

គុណវិបត្តិនៃការបង្ហោះរូបភាពសិចស៊ីតាមបណ្តាញសង្គម Facebook

បច្ចុប្បន្ននេះគេសង្កេតឃើញថា នៅលើបណ្តាញសង្គម Facebook មានយុវតីមួយចំនួន ចូលចិត្តបង្ហោះរូបភាព និងវីដេអូសិចស៊ី ដើម្បីបង្ហាញសម្រស់របស់ខ្លួន និងទាក់ទាញការចាប់អារម្មណ៍ពីមជ្ឈដ្ឋានជុំវិញខ្លួនជាពិសេសក្នុងចំណោមមិត្តភ័ក្តិ។ 


មូលហេតុដែលធ្វើអោយយុវវ័យជាច្រើន ចូលចិត្តបង្ហោះរូបភាពបង្ហាញសម្រស់តាមបណ្តាញសង្គមមួយនេះ ដោយសារតែកត្តាសង្គម និងប្រព័ន្ធផ្សព្វផ្សាយភាគច្រើន ចូលចិត្តបង្ហាញវប្បធម៌បរទេស នេះបើតាម សម្តី កញ្ញា ហៃ មុន្នី ដែលជាអ្នកនិយមលេង Facebook និងបង្ហោះរូបប្លែកៗ ។ លើសពីនេះកញ្ញាបន្តថាយុវវ័យទាំងនោះចង់បង្អូតសម្រស់របស់ខ្លួន ហើយក៏មានអ្នកមួយចំនួនទៀតបង្ហោះរូបភាពទាំងនោះដើម្បី ប្រកបអាជីវកម្មអ្វីមួយ។


លោកស្រី លឹម មុន្នី អនុប្រធានផ្នែកស្រ្តី និងកុមារនៃសមាគមអាដហុក បាននិយាយថា៖ តាមរយៈការងាររបស់អ្នកស្រី កន្លងមកធ្លាប់មានករណីចាប់រំលោភ តាមរយៈការមើលរូបភាពសិចស៊ី របស់ស្រ្តី។ អ្នកស្រីថា មានផលប៉ះពាលជាច្រើនដែលកើតមានចំពោះអ្នកដែលបង្ហោះរូបភាពសិចស៊ីរបស់ខ្លួន ដូចជាត្រូវបានគេស្គាល់អត្តសញាណរបស់ខ្លួន ហើយក៏អាចត្រូវបានគេមើលងាយ រឺវាយតម្លៃថាជា មនុស្សមិនល្អដែលជាកត្តាមួយ បង្កអោយមានផលប៉ះពាលដល់កិត្តិយសរបស់បុគ្គលនោះផងដែរ។


ចំណែកឯលោកស្រី ជា វណ្ណាត អ្នកវិភាគឯករាជ្យបាននិយាយថា ៖ ការបង្ហោះរូបភាពសិចស៊ី វាជាសិទ្ធិសេរីភាព របស់បុគ្គលម្នាក់ៗ ព្រោះពួកគេមានសិទ្ធិលើការបង្ហាញនូវភាពស្អាតរបស់ខ្លួន ប៉ុន្តែអ្វីដែលសំខាន់ អ្នកដែលបង្ហោះ ជាពិសេសស្រ្តី ចាំបាច់ត្រូវចេះថ្លឹងថ្លែង ពីផលប៉ះពាល់នៃការបង្ហោះរូបភាពរបស់ខ្លួននោះ។


លោក ម៉ៅ ពិសិដ្ឋ អ្នកជំនាញផ្នែកទំនាក់ទំនងនៃមណ្ឌលព័ត៌មានស្រ្តីកម្ពុជា ដែលមានបទពិសោធន៍ផ្នែកគ្រប់គ្រងបណ្តាញសង្គមរួមមាន Facebook Twitter YouTube Google plus ជាដើមអស់រយៈពេលជាច្រើនឆ្នាំមកហើយនោះ បានមានប្រសាសន៍ថា៖ រាល់រូបភាពដែលបានបង្ហោះទាំងនោះ គឺត្រូវស្ថិតនៅលើបណ្តាញសង្គមមួយនេះ ហើយករណីដែលអ្នកប្រើប្រាស់មិនចេះកំណត់ពីការប្រើប្រាស់ត្រឹមត្រូវ នោះនឹងធ្វើអោយរូបភាពទាំងនោះត្រូវបានគេចម្លងទុកផងដែរ ដែលអាចត្រូវបានយកទៅប្រើប្រាស់ក្នុងគោលបំណងអាក្រក់ណាមួយនាពេលខាងមុខ។ លោក បានបញ្ជាក់ថារាល់រូបភាពដែលនៅលើបណ្តាញ Facebook នឹងត្រូវរក្សាទុកនៅក្នុង Server របស់ Facebook ហើយបើទោះបីជាអ្នកដែលបង្ហោះលុបវាចេញក៏ដោយក៏រូបទាំងអស់នោះមិនប្រាកដថាត្រូវបានលុបភ្លាមដែរ លើកលែងតែយើងលុបគណនី Facebook យើងចោលតែម្តង។ ម្យ៉ាងទៀតរាល់រូបភាពដែលយើងបង្ហោះជាសារធារណៈ វានឹងអាចអោយជនឳកាសនិយម អាចទាញយកផលចំនេញពីរូបភាពទាំងនោះ ដែលអាចធ្វើឲ្យប៉ះពាល់ដល់កេរ្តិ៍ឈ្មោះបុគ្គលដែលបង្ហោះរូបភាពនោះផងដែរ។

 

លោក ម៉ៅ ពិសិដ្ឋ បានបន្ថែមថា តាមច្បាប់ម្ចាស់រូបភាពទាំងអស់នោះពិតជាអាចការពាររូបភាពរបស់ខ្លួនបានដោយគេអាចដាក់នូវសញ្ញាសម្គាល់ពីការរក្សាសិទ្ធិ ឬ ឈ្មោះរបស់ពួកគេនៅលើរូបនោះ។ តែទោះជាបែបនេះក្តីអ្នកលួចយករូបភាពគេមិនខ្វល់ពីការរក្សាសិទ្ធិអ្វីនោះឡើយ។ ដូចនេះដើម្បីឲ្យរូបភាពរបស់ខ្លួនមានសុវត្ថិភាព សំខាន់គឺម្ចាស់រូបភាពជាអ្នកសម្រេចចិត្តថារូបណាដែលគួរបង្ហោះ ឬ មិនគួរ។

 

អត្ថបទ៖ សែម ពិសី


少数民族の女性:政治参画の課題

2014年04月21日 | 女性の自立

 

 

少数民族の女性に関する調査はまだ少なくて、どうやらMaffiさんっていう人が2009年に調査をした結果が重要な資料となってるみたい。

Maffi, M and Sineath, H (2009). Promoting political participation of indigenous women in Cambodia, Phnom Penh, Heinrich Boll Foundation

東北部4州の少数民族の女性をインタビューして、政治参画への課題や希望をとりまとめた調査で、よくできてる。

 

女性の声が聞こえてきそうな、興味深いコメントーーーー 

All work is done by women now, we do much more work than before, and without help from the men! What do the men do? They drink! They go around with motorbikes! Modernity has changed men’s work, they do not have to produce tools, or repair the house like before, they have less work to do, they do not go into forest very often, they do not cut wood or bamboo kike before. Mostly they do business, if they know how to do it, otherwise they spend money.

-          Jaray woman in Oyadao district, ratanakiri province (Maffi 2009)

 

少数民族の女性が地方自治体の議員として活躍するにおける課題としては、

 

1.ジェンダーが周辺化された問題とみなされていて女性に押し付けられ、さらに予算はついてこない

2.会議などで、女性議員がウェイトレスの役割をさせられてる

3.女性議員の夫たちが協力してくれないので議員活動に専念できない

などがあげられていて、まあこれは中央政府・国会でも似たようなかんじかな?

↓うちも女性パワーはすごい、いつも負けてる息子

 

社会経済的な変化にともなって女性を圧迫している課題としては、

1.女性の仕事は増えてるのに男性は好き放題やってる(特に家庭内での労働)

2.家庭内でのいざこざが増えている(その理由は男性が消費活動に走っているため)

3.地域の団結がなくなってきて支えあう社会がなくなってきてる

4.家庭内暴力が増加してる

5.行政サービスが不足(これは新しい問題ではないのでは?)

 

結果的に、この調査を読んでると、少数民族の女性は以前と比較して、権利侵害がひどくなってて、生活状況も悪くなってきてきていることがわかるのである。ドイツの政治団体の支援を受けての調査だからか、土地問題がいまいち避けて分析されていて、それはちょっと残念。ELCによる強制移住のインパクトとか、もうちょっと掘り下げて調査してほしいな。

 

 

 


12 Years a slave

2014年04月20日 | カンボジアの外で感じたこと

 

 

12 Years a slave は、今年度アカデミー賞を受賞した作品だというので、ロシアンマーケットで買ってきてもらっていたのを日本に持って戻って、仕事の合間にみてみることに。

19世紀後半のアメリカで、自由に生きていた黒人が、白人にだまされて売られて12年間奴隷として酷使される話。カメラワークがちょっと苦手なんだけれど、実話に基づくその話そのものが圧倒的な内容なので、あっという間に2時間ちょっとの映画を見てしまうかんじ。

白人にだまされたけれど、白人に助けられる主人公。誰でも、信じられないくらい冷酷な人間にもなれるし、とても優しい人間になれるっていうことがメッセージとして伝わってくる。

 

ジェンダー的には、女性が男性とは異なるつらい目にあわざるをえない(性的暴力とか)という事実も、正面から取り上げれられてる。

黒人の人権擁護のアドボカシーという観点からは、AMSTEDを超えた作品ではないけれど、十分に見る価値はある。この作品が、アカデミー賞を受賞したというのも、アメリカの現代社会の不満とか期待を反映してるのかな?

 

 

 

 

 

 

 


LGBT in Cambodia- CCHR report

2014年04月19日 | 女性の自立

 

 

LBGTのエンパワーメントにかかわってるんだけれど、そもそも、カンボジアでLBGT支援が始まった大きなきっかけは、NGOであるCCHRが実施したLGBTの実態調査。 

Coming out in the Kingdom: Lesbian, gay and bisexual and transgender people in Cambodia. Phnom Penh

LGBTといっても、ひとくくりにはできないくらい多様なグループで、まとめちゃうのは申し訳なんだけれど、実際問題としてLGBTが同じような偏見や差別の対象となって人権侵害を受けているのは事実。

以前パプアニューギニアでダイビングに行ったとき、船の上にはゲイのカップルが3組いたんだったか・・・忘れたけれど、静かなカップルの人たちと、アジア人で写真撮影に凝りまくってる若い男性とわたしだけっていう丸一日を過ごしたことがあって、身近なゲイというと、彼らのことを思い出す。

 

ゲイ支援にも関心があるんだけれど、やはり支援対象は女性なので。レズビアンの女性やトランスの女性がどういう差別にあってて、どういう支援が必要なのかに関心があるわたし。

 

 “How is it that my parents can force me to get married without society or the authorities punishing them? I want to live with the person I love. They stopped me talking to women and my girlfriend’s family has stopped her from meeting me. How can I solve this and who can help us?”

―バッタンバンに住むレズビアン

 

以下は、トランスの女性が、家族から差別を受けて、家を出てセックスワーカーとなったことが述べられてる。

I left home due to discrimination against me by my parents because of my transgender nature. I became a sex worker after I left home and followed my friends to earn my living.’'

 

うちでも、上の子がピンクのアウトフィットに長靴に鞄に・・・・と、ピンク好きなので、おじいちゃんおばあちゃんは心配の様子。まあ、そのうち社会の影響を受けて本人のチョイスも変わっていくだろうから、まあいいと思うんだけれど。わたしも40歳くらいになるまで赤い服とかピンクの服とかはきたことなくて、いつも黒色と茶色ばっかりだったから、長い人生みたら、生まれてすぐの数年くらいは短いものなのだ。

 

 

 

 


阪大での講演

2014年04月18日 | 女性の自立

 

超久しぶりに、阪大を訪問。

ずいぶん前に卒業した国際公共政策研究科で、カンボジアのジェンダー主流化について、紛争後の平和構築という観点からの講義を依頼されたのだ。

後輩たちへの講義ということで、自分の簡単な経歴を紹介するのに、写真を探してると、出てきたのはなつかしい写真。

↓ゼミ仲間と2001年にボスニアを訪問したときの記念写真

写真にいるのは、JICAの専門員として世界各国を飛び回ってる先輩に、阪大の公共政策学部で教えてる二人、防衛関係のシンクタンクで出世してる後輩に、アフガンで国連職員として活躍するともだち・・・・ずいぶん前にいっしょに勉強した仲間たちは、いろんなところで活躍中。こういう時に、大学院でのネットワークの重要性を感じるのである。

たまたま大学で別の講義に招へいされていた人は、96年入学で同期、アフガンの国連の専門機関にいる人で、当時入学した人たちは、私を含めて世界に目が向いてたなと思う。今の学生は、修士でも1年次の1-3月は就活で講義には来れないような様子だそうで、世代間GAPを感じるのである。

話を聞きに来てくれたのは、紛争後の平和構築を勉強する講義だけあって、アフリカからの人が4名に、バングラデシュの人、中国の人と、国籍も多様。学部生も何名かいて、かなり専門的なジェンダー主流化の話はむつかしかったかな?ただ、「汚職がジェンダー主流化の妨げになるっていうのはどういう事例ですか」とか、「ジェンダー主流化のためにグラスルーツの人を参画させるためにはどういう手法をとるのがいいですか」など、かなり高度な質問もでて、面白かったのである。

ただ、カンボジアの学生は、「質疑応答ではなんでもいいから挙手して質問しなきゃ!」って気合い入れてる学生が必ず数名いるんだけれど、日本の学生はそうでもないみたい・・・・まあ英語能力の限界もあって外国人留学生からの質問が多かったのかな。

 

 

 

 


Blue Jasmine

2014年04月17日 | 女性の自立

 

Blue Jasmine の主演女優がアカデミー賞を受賞したというので、仕事の合間に見てみた。

 

久しぶりにみた、とってもとってもニヒルで面白い映画。何が面白いって、さすがウッディ・アレン監督、人生何が起こるかわかんないっていうのを、極端だけれどわかりやすく表現してるところ。備えあれば患いなしっていうことわざを思い出したのである。

女優さんの演技力もすごくって、プロの仕事を見るのは気持ちいいなと思ったのである。でもちょっと思ったのは、最近セレブな人はバーキンなんか持ってないんじゃない?相変わらずエルメス人気は高いのかな。素敵だけれど重いから、常に高級車で移動して資料を大量に抱えてるようなエグゼクティブくらいしか持たないよなあ・・・・

いずれにしても、たまには気分転換に映画をみるものいいな。

 

 

 

 

 


女性の経済エンパワメント

2014年04月16日 | 女性の自立

 

いろんな人が、カンボジアのジェンダー関係に関する資料や調査文献を送ってくれて、ネットワークのありがたさを感じる今日この頃。

超多忙で重要な地位にいる人ほど、こういったお手伝いをしてくれるので、偉い人はさすがだなと勉強になるのである。

↓マリンピアへお出かけ、子どもは走り回って遊ぶ

 

女性の経済エンパワーメントに関する、最新調査のひとつ、

Policy Review on Women Participation in Income, Generating Activities: Cases of Women in Informal Sector in Phnom Penh, Kampong Chhnang and Prey Veng

Gender and development for Cambodia の出版で、最新(2014)の調査であるだけでなくって、内容も政策分析から100名上のインタビューに基づく分析をしていて、読んでいるだけでも勉強になる調査報告書。

調査によると、インタビューされた女性企業家の全員と雇用されている女性の8割は、仕事に関して技術とか能力に関する懸念事項はないと回答。調査員からみると、路上での物売りをしている女性でも、もっと能力向上の余地があると思われるのそうで、女性たちが自分の能力の可能性をわかっていないと想像されるのである。これ以外にも、女性たちが現在の仕事を拡大しようとかもっともうけるために挑戦しようとしている様子はまったくないみたいで、このあたりが問題なんだろうなと思うのである。

↑平日のスターバックスは女性ばっかり、買い物袋をみてるとすごい購買力

75%の女性企業家が、マイクロファイナンスからお金を借りたくないと回答してて、結局プライベートでお金を借りて、年利60-120%で借りてるそうな。おそろしい高利貸し・・・・短期的にしか計画できない女性企業家の現実も、改めて確認されるのである。

日本では、首相が女性の経済エンパワーメントを促進しようとしていて、最近来日したUNWOMENのトップも首相のイニシアチブを高く評価していたところ。指標を設定するのも大事だし、その指標が達成できるように(できないなら罰則を設けて)指導するのも行政の重要な役割。カンボジアでも、労働職業訓練省がそのくらいのイニシアチブをとれればいいんだけれど、なかなかむつかしいだろうなあ・・・・

 

 

 

 

 

 


カンボジアの不妊問題について

2014年04月15日 | 女性の自立

 

カンボジアの不妊問題について、ちょっと調べてて、なかなかいい資料に出会えない。調査がないのだ。プノンペンポストに出てたインターナショナル病院の医者のコメントで、「多くの女性が不妊問題で相談にくるーーーので若いうちに妊娠しておいたほうがいい」というコメントがあって、なんかちょっとずれてるかなって気はしたんだけれど。どうやら、結婚している女性が不妊問題で相談にくるのではなくって、パートナーがいない女性がトシをとっても妊娠できるか相談にきてるらしい。

で、探しててみつけた論文は、長年の知り合いが書いてた小さな調査・・・・・彼女は確かNGOを退職して留学して、数年前に戻ってきて今の立派なNGOに再就職したのは覚えてたんだけれど、実は「カンボジアの不妊問題について」修士論文を書いていたと知ってびっくり。2006年にすでに不妊問題について論文を書いてるとは、先見の明があるのである。

↓家庭菜園で遊ぶ子ども、下の子はTHOMASの乗り物がお気に入り

この論文、サンプルが9夫婦とちょっと小さいのだけれど、典型的な「夫」「妻」の役割が明確になるコメントがたくさんとれてて、ジェンダー関係という視点から、不妊問題以外でもとても助かる。

面白いのは、筆者が探し当てた、「カンボジアで不妊の場合に関連付けられる理由」。なんと15もあって、ほぼ全部が女性に関するもの(女性のせいだとするもの)なんだけれど、科学的にはまったく根拠がなさそうなものばかりで、民間の信仰というのかMythには、今更ながら驚かされる。

 

 

不妊の理由としてあげられるもの

1. Spirit

2. Good Karma  (前世でいいことをしていたら今世では苦労しなくていいように、という意味)

3. Hot blood

4. Bood does not match each other

5. Hot womb

6. Small womb

7. Miscarriage

8. Infected womb

9. Irrgular menstration

10. Fat woman

11. Destiny of a woman

12. Inheritance

13. Side effects of birth controlling pills

14. Using anti-biotic for long time

15. weak sparm

まあ、よくいろんな理由を考えつくものだなあ・・・いずれにしても、この分野の調査はもうちょっと進めていく必要があるな。

 

 

 

 

 


カンボジア女性の政治参加

2014年04月14日 | 女性の自立

 

 

Encouraging and Supporting Women’s Participation in Cambodian local Politicsは、Cicim  さんが、Federation of Canadian Municipalities International Municipal Partners for Economic Development (MPED) Programのプログラム対象者のためにまとめた調査報告書。ほんとに、いろんなところでいろんな調査がなさてるもんだ・・・・・

↓子どもたちの遊び場、こういう場所の提供を検討するのも政治家の重要な役割

この論文では、UNの諸外国の分析がたくさん紹介されていて、カンボジアでも他国のいい事例をどう参考にするかが紹介されてる。カンボジア独自の問題(といっても他の国も同じようなもの)として女性の政治参加を妨げている要因としては以下の3点があげられてる。 

Chbab Srey

Lack of support

Literacy

女性の法は、どこでも引用されてるから、なかなか取扱いが難しいのだけれど、実際に影響があるのは間違いない。それ以外の、家族とかコミュニティーのサポートがないっていうのは日本も同じかもしれないし、識字率(あるいは教育レベル)の問題は、カンボジアだけに特化している問題ではないかな。

 

 

 


「白いカラス」

2014年04月13日 | 女性の自立

 

 

とある日本の大学の先生が、ジェンダー学だかクイア学の最初の講義で上映したという話を学生さんから聞いて、早速見てみた映画、「白いカラス」

↓アンソニー・ホプキンスが若い女性と恋に落ちる老教授を見事に演じてる

おじいちゃん教授が、ニコールキッドマン演じる若い女性と恋に落ちる話で、けっこう「セクシー」な場面もあるので、カンボジアの講義では上映できないかな・・・・?

アンソニー・ホプキンスが演じる老教授は、実は黒人夫婦の息子なのだけれど、白い肌をもって生まれてきて、それをずーっと隠し通して生きてきた男性。ニコールキッドマンは、お金持ちの家に生まれたのだけれど、母親の再婚で義父に性的虐待を受けて家を飛び出して、自暴自棄で生活している女性。複雑な過去をもった二人が愛し合うという設定なんだけれど、ニコールキッドマンがなぜこの老教授にひかれたのか、ほんとに恋に落ちてたのか、映画からはよくわからない。

それにしても、アンソニー・ホプキンスが演じる大学学部長は、三流大学を一流大学に立て直したという、厳しい教授っていう設定。どうやったら、そんな改革できるんだろう?「2年次の学生が、まともな英語を一文も書けない!!」って静かに怒ってる教員がいるうちの大学。講義に30分平気で遅れてくるような女子学生たちは、髪もメークもばっちりで、大学に何しに来てるんだ?って感じだし(ただしそういう女子学生には優秀な学生も多いのが事実)。

 

まあ、うちの教員の性的犯罪逮捕の話題がここ数年ないから、こんなものでいいと思うか・・・・