ジェンダーからみるカンボジア

カンボジア社会について、ジェンダー視点から色々な情報をお届けします。

犯罪被害者ーいま人権を考える

2014年01月18日 | 女性の自立

 

「性犯罪被害者」だと思って、さっさと買ってしまった本、「犯罪被害者」。でも、性犯罪の問題もしっかり取り上げられていて、こういう間違いはうれしいのである。

筆者は、記者の河原理子さん。新聞で性犯罪の問題を連載でとりあげて、犯罪被害者への支援について考えるよになり、この本を書いてる。

↓釜飯、カンボジアでもこういうのが食べられるのはうれしい☆

興味深いのは、イギリスの犯罪被害者サポート体制の紹介。シャペローンという性犯罪の被害者に特別につく警察官の存在や、民間の支援ネットワークの活動など、日本なんか遅れすぎてるなあという取組がたくさん紹介されてる。

新聞記者として投げかける課題としては、用語の使い方。「いたずら」とか「暴行」、「暴力」という表現をつかってしまうと、「性犯罪・性暴力」という問題の本質が伝わらない報道になる。テレビでも、「女性が車に押し込められて乱暴され・・・」と言われると、「乱暴って?」ってと考えるのは当然なのだ。

報道の役割として、性犯罪の状況を正確に報道し、予防へと役立てる必要がある。今学期も報道と女性に対する暴力問題を講義でとりあげて分析する予定なので、学生たちに報道の自由と人権保護のバランス感覚をみがいてほしいな。

 

 

 

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。