ジェンダーからみるカンボジア

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Women Hearing 2013

2013年09月24日 | 女性の自立

 

 

 

クメールルージュ時代の女性に対する暴力の被害者に、自分の経験を語ってもらうイベント、Women Hearing 2013。

↓400名以上が参加してのイベント、半分以上は学生

過去2回開催していて、2011年は専門家として証言をして、2012年は会議の議事進行をさせてもらったのだけれど、2回とも会合全部に参加することはできなかったわたし。でも今年は、学生たちがまとめるステートメントを指導する役割だったので、全行程に参加。

↓プノンペン王立大学・法律経済大学・パンニャサストラから参加した優秀な学生たち

わたしが指導している学生たちには、パネルのメンバーとして、被害者の声を学生代表として聞いてもらう。

↓400人を前にして緊張しまくる学生たち

指導した学生は、全部で12名くらいかな。いなくなったりする学生もいて、みんな忙しいんだなあと感じるのである。

それにしても、この10日間くらいインテンシブにつきあってきたこの学生たち、目に見える成長をみせたので、指導者としてはとっても嬉しいのである。

↓ホールは超満員、床に座り込む参加者も多数、プレスも多数

↓子どもも参加、気分が悪くなった人が待機する部屋で待機

今年は、4人の被害者が自分の経験を語ってくれたのだけれど、3人はレイプ。全員、最後までちゃんと自分の経験を語ってくれて、とても勇気づけられるのである。公に出てきただけでもすごいのに、つらい経験を話すのは、とても勇気がいること。

↓イスラムの女性、豚肉を無理やり食べさせられた話も語る

4人の証言を聞いて、学生とわたしにととっては、そのあとが一番大変な作業。

↓事前に準備していたステートメントに磨きをかける学生たちの指導。

クメールルージュ時代に被害者たちから奪い去られたものは・・・・・、「機会」って単語を使うのか、「権利」にするのか、「自由」にするのか・・・・指導する立場としては、学生が一番いいと思う単語を使うように指導する必要があるので、自分ならこうしたい!っていう発言ができないのがちょっと歯がゆいのである。

↓意見がなかなかまとまらない・・・・・

個人的にロビーしてる学生がいたり、なんだか外交を見てるようでおもしろい。みんな、自分の希望する内容をステートメントにいれたいのだ。

↓草案を読みながらステージで読む練習をする代表

とりあえず、時間内でなんとかステートメントを作成して、発表までこぎつけることができてほっとするのである。

↓学生のパネルが、自分たちの発言をまとめて発表

学生の力って、すごい。

改めて、若い人たちのパワーを感じた一日だったのである。

指導者としては、途中の過程がもちろん一番重要なのだけれど、コンサルタントという仕事柄、最後に出来上がった成果物がちゃんとしたものであるかどうかが気になるのだ。そういう意味では、とてもパワフルなステートメントができたので、大満足。みんな頑張った。えらい!

 

 

 


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