ジェンダーからみるカンボジア

カンボジア社会について、ジェンダー視点から色々な情報をお届けします。

カナダでのお買い物

2015年03月08日 | 2015 Commission of S

 

ニューヨークから、夜行バスでモントリオールへと移動。実は列車もあったらしくて、そっちのほうがよかった・・・・(11時間かかるからバスにしたそうな)。

↓Port Authorityからバスに乗車

モントリオールは、マイナス10度、雪だらけ。

↓宿泊先から出ると目の前は雪の山

↓宿泊した部屋からの眺め

10年ぶりに、カンボジア難民で35年くらいカナダに住んでる、エラと子どもたちに再会。女の子は恋人ができてすでに家を出ちゃってて、息子たち二人が大学と大学院に通いながら母親と一緒に住んでる。

↓お家訪問をしたら、バーイサッチモワンを出してくれた

前回行って超印象的だった巨大スーパーへと向かう。

↓カートは子どもが二人乗れるようになってる・・・・

↓肉とかなんでも凄まじい量、果物とか大量すぎて買えないのであった

↓倉庫といってもいいくらいの売り方

↓雪がすぐにつもっちゃって、大変・・・・・洗車も初めて経験

エラの下の子は、前回は小学生だったのに、今はすでに大学生。1時頃部屋から起き出してきたと思ったら、うしろに彼女がついてきてて、カナダ家庭のおおらかさにびっくり。「息子に家から出て行かれるよりは、彼女を連れてきてもらう方がよほどいい」そうな。そんなものかなあ。わたしも母になったので、母親談義で盛り上がるのである。

 

 

 


女性の自立の映画;6歳のボクが、大人になるまで

2015年03月08日 |  ジェンダー調査2014

 

 

プノンペンを出るとき、家からついてきてくれた上の子は、空港で別れるまで、ずーっと泣きっぱなし。一緒につれてって!!って泣き叫んだのである。あとで電話したら、別れたあとも泣き続けて、興奮しすぎて吐いちゃったそう。心理学の専門家ではないかたら素人判断で思うだけだけれど、子どもって、保護者に対して絶大な信頼と愛を持っていると思う。守ってもらわないといけないっていう動物的な本能もあるかもしれないけれど、ピュアな気持ちで、体全体で大人に向き合ってきて、一緒にいたいっていう感情を泣き叫んで示せるってすごいこと。多分、児童虐待をしてしまう母親たちは、そういった子どもの想像を絶する信頼とか愛情に圧倒されて、十分にこたえられなかったりして自分をせめたり、経験したことのない絶大な信頼で押しつぶされそうになったり、自分の感情をゆすぶられたりして、その結果虐待になってしまうのでははないかな。この辺は、ジェンダー分析につながるのである。

  

子供は大好きなので、私自身も一緒に行きたいんだけれど、別れて過ごす時間があって単に母親でなくて一人の人間として好きなことをする時間をもてるっていうのが大事なので、子どもは置いて行くことにしたのだ。国連の会議、2週間の間ずっと子どもを国連ビルに同行するのも、さすがに無理があるし。一緒にずっといると、はらがたつこともあるし、おこっちゃうこともしょっちゅうあってお互いつらいけれど、離れて自分のやりたいことに没頭する時間があると、子どもといる時間は大切な時間として過ごそうとするのだ。

 

などなど考えていて、アシアナのフライトで、少年の成長を12年間にわたって追い続けた映画、「6歳の ぼくが、大人になるまで」を見た。この映画、母親は脇役なんだけれど、ジェンダーとか女性学の視点からは、母親のエンパワーメントがとっても重要な柱となっている映画。

↓ケラ・サラダ、新鮮でとってもおいしい!!

シングルマザーとして二人の子どもを育てているところから始まる映画は、彼女が大学教授と再婚(あるいは共生)してDVにあって子どもをつれて逃げて、自立した女性として成長していきながら、恋人をつくったり、別れたり、その過程で息子が成長していく様子を描いている。これは子どもの成長以上に、女性のエンパワーメントの物語だと思うんだけれど、彼女は脇役でしかない。

 

再婚した夫が暴力を振るうようになって、子ども達と自分を守らなければならなくなった彼女と息子の会話が、とても印象的。

 

 

I thought I could have a family

 

We already had a family

 

 

母親にとっての家族の概念と、息子にとっての家族の概念がずれていて、母親息子のように多様性を受け入れられるようになるのは、もっと後のこと。

13時間のフライトは長くて、ゴーストの日本版みたいな映画もみたし、The Good Lie っていうスーダン難民の家族の離散と再会の映画もみたし、次学期進める調査の内容をかためる作業もしたし、とっても充実したフライトだったのである。