ジェンダーからみるカンボジア

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Mother and Child

2011年06月14日 | 女性の自立

 

 

知り合いの方から、Mother and Child っていう映画がとってもいいって聞いて、さっそく見ることに。

 

ストーリーは、35年前、15歳のときに生んだ子どもをすぐに養子に出してしまった女性と、その娘(37歳)と、養子をほしがっている夫婦が中心。37歳の女性が中心になってストーリーは展開。

 

大好きなアネット・ベニングが50歳の女性役なのだけれど、超ふけてて、なんだか許せん~

・・・・というのが、まず最初の感想。でも、映画の内容は、まあ、なんともいろいろ考えさせられるものなのである。

 ↓ハイハイ練習中

50歳の母親は、自分の母親の介護に追われているのだけれど、35年前に子どもを養子に出してしまったことでずっと悩んでる。

37歳の主人公は、優秀な弁護士なんだけれど、事務所の社長と関係をもって、妊娠しちゃう。

若い夫婦は、子どもができなくって養子をもらいたいんだけれど、なかなかうまくいかない。

 

という3人の女性を中心に描き出されている話なのだけれど、別々に語られる3つのストーリーが、最後にはひとつにまとまっていく。

主人公の若い女性は、いろいろと選択をして人生を歩んでいる。なかでも、興味深いのは、避妊して妊娠できなかったはずの主人公が、妊娠してしまい、生むことを選択したっていう点。

 ↓水を自分で飲む練習する子ども

 

 

主人公は出産の際に死んじゃって悲しいんだけれど、子どもは養子にもらわれて、さらに、実の祖母にも発見してもらって、きっと幸せになっていくのではないかなって思わせるエンド。

でも、死んじゃったら、いかんだろう。帝王切開を拒否するんだけれど、命の危険があるなら、死にたくないなら、帝王切開するべきだったはず。だから、きっと、新しい命に自分の将来を託したんだろうなあ。でもそれって、子どもにとっては、ベストチョイスではなかったはずだよなあ。そういう選択をしたってことなのだろうけれど、母は死んだらいかんよなあ、と思ったのである。