ジェンダーからみるカンボジア

カンボジア社会について、ジェンダー視点から色々な情報をお届けします。

タイでの人身取引セミナー

2010年02月23日 | カンボジアの外で感じたこと

バンコクで、人身取引に関する地域セミナーに参加中。

↓開会式の挨拶をする社会開発・人間の安全保障省大臣




タイの周辺国、ビルマ、ラオス、ベトナム、カンボジアが
そろって、みんなで各国の人身取引問題に関する情報共有と、
これまでの取り組みや課題について情報交換しながら、
今後より効果的に人身取引の予防や被害者保護・被疑者の訴追に
協力していこうという画期的な取り組み。

↓セミナーには70人くらい参加


2010年にはいってから、タイ政府は不法就労している外国人の
取締りを強化していて、カンボジア人もすでに16000人程度
逮捕されて強制送還される事態になってる。
不法就労の人も確かにいるんだけれど、人身取引の被害にあって
いるのに、「不法就労者だ」ってタイ当局に逮捕されて
犯罪者扱いされているカンボジア人がたくさんいるのも
事実。


そんな中で、「ちょっと、人身取引の被害者もいるんだから
無茶なことしないでよ」
なーんて言いたいんだけれど、首相同士がけんかしている
し、二国間ではなかなか込み入った話ができない今日この頃。


地域がひとつになって人身取引問題に取り組むことで、
二国間の問題を越えて、被害者保護につながるといいの
だけれど・・・・