ジェンダーからみるカンボジア

カンボジア社会について、ジェンダー視点から色々な情報をお届けします。

ケップの女性開発センター

2009年08月06日 | 女性の自立


カンボジア全土に11箇所ある女性開発センター。

今回は、ケップ州のセンターを訪問する機会がありました。

↓ケップ州都から20分くらい離れているセンター。



2007年に日本の支援で建設された建物は、とってもきれい!!
地域の女性たちが、自立するための職業訓練を受けるための設備。


4つの建物があるうち、一棟は宿舎になっていて、遠くから通ってくる女性たちへの配慮もされています。

現在は田植えの時期で女性たちは多忙なので、研修はお休み中。先生たちが集まっていたので、「げんきー?」っていろいろ話を聞いていると、最近終了したばかりのネイルアートの卒業生がいるではないか!!「実習やってみてー」とさっそくネイルアート(といっても爪と甘皮手入れのみ)を頼んでみました。


なかなか上手で、毎週通っているプノンペンのプロの店よりもできばえはいいかも・・・・・。
使用している水がかなりにごってるのが気になったくらい。
「すっごく上手!!」って褒めちぎったら、卒業生さんは、とっても恥ずかしそうにしてるし。


台所もあって、研修生たちは毎日昼食が無料で食べられるそう。研修がお休み中だったのがとっても残念―。一緒に食べたかったなあ。


これまで実施している研修は、ネイルアートと縫製・織物。


↓織り物の機械が設置されている建物。





↓縫製は、なんと先生が男性!!


巨大な織物機は、本来なら電気がきてて自動に動くのだけれど、このセンターは節電しているので半分自力で機械を動かさなければならないので、織物はけっこう重労働。
ためしに機械をつかわせてもらったけれど、確かに重労働・・・・・10分もやったら相当疲れちゃいそう。

センターは今後ぜひ観光ビジネス関連の研修を女性に対して実施していきたいとのこと。外国人やカンボジア人が遊びに来ているのに、レストランやホテルで十分なサービスが提供できていないって声があがっていることに対応したいそう。

ケップにはわたしもしょっちゅう遊びに来てたけど、サービス産業のレベルはすさまじく・・とほほ・・なんだよなあ・・・・・。


プリミティブなところがケップのいいところかなって思ったりもしていたけれど、カンボジア人がそれを問題だと思うようになったなら、きっとビジネスチャンスがあるだろうなあ。