玄文講

日記

それが道になるのだ

2005-02-10 17:12:30 | 個人的記録
今日は私が教えていた韓国人留学生の発表会に行ってきた。

それは10名前後の留学生が日本語の授業の一環として、自分の興味の持ったことをまとめて報告する場であった。

その会において留学生の一人、中国人女性がとても流暢(りゅうちょう)な日本語で魯迅の詩を朗読した。


思うに、希望とは、
もともとあるものだとも言えないし、
ないものだとも言えない。

それは、地上の道のようなものである。
地上には、もともと道はない。
歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。

(「故郷」、魯迅)


それを聞いて、私の知人が「日本の詩にも、これと少しだけ似ている道に関係する詩があったよね」と言った。

私は

「“赤信号、みんなで渡れば怖くない”ですか?」

と答えた。「赤信号、みんなで渡れば、それが道になるのだ」というわけだ。


正解は


僕の前に道はない

僕の後ろに道はできる

     『道程』 高村光太郎


でした。
私はダメです。