太宰治の「斜陽」を読んでいる途中である。
若い頃に二十代の初め頃だろうか、太宰の生家である津軽の斜陽館をおとずれている。
記念にと通りすがりの小学生だか中学生だかの男の子にカメラのシャッターをお願いした。
門前をバックに写してもらったのだが、現像してみると写ってはいなかった。
わざと押すふりをしてシャッターを切らなかったのか、あるいは悪意はなくシャッターが浅かったのか、今も疑問である。
なんだかその時の男の子のそぶりが不審な気がしたので、押さえで門前を写しておいた。
残念ながら自分無しの写真が一枚手元にあるのは悔いが残る。
男の子の具体的な顔は忘れてしまったが、愛想のないあの虚ろな目の感じだけは今も憶えている。
「あいつ押さなかった」
胸に相当焼き付いているらしく、時々憶い出す心の一枚である。
若い頃に二十代の初め頃だろうか、太宰の生家である津軽の斜陽館をおとずれている。
記念にと通りすがりの小学生だか中学生だかの男の子にカメラのシャッターをお願いした。
門前をバックに写してもらったのだが、現像してみると写ってはいなかった。
わざと押すふりをしてシャッターを切らなかったのか、あるいは悪意はなくシャッターが浅かったのか、今も疑問である。
なんだかその時の男の子のそぶりが不審な気がしたので、押さえで門前を写しておいた。
残念ながら自分無しの写真が一枚手元にあるのは悔いが残る。
男の子の具体的な顔は忘れてしまったが、愛想のないあの虚ろな目の感じだけは今も憶えている。
「あいつ押さなかった」
胸に相当焼き付いているらしく、時々憶い出す心の一枚である。
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