机の上

我、机の上に散らかった日々雑多な趣味(イラスト・劇画・CG・模型・HP・生活)の更新記録です。

八月に想う

2021-08-15 06:53:00 | 勝手な言い草

 五輪が終わった。今想うとせっかく八月にやるのであれば長崎か広島、あるいは両方でも良かったような気がする。復興五輪なのだから東北でと言う論者もいたが、I・О・Cのバッハ会長が長崎の原爆犠牲者に向けての選手達の黙祷を拒否したという記事を見て尚更想う。

 過去の大戦のスローガンのひとつに「欲しがりません勝つまでは」というのがあった。ひとり一人が贅沢をすてて戦争に加担するというものである。
勝ったところで、国民に贅沢は与えられたのであろうか?今の国情をみても判る通り、そうとも言えない気がする。国はもっと国民に対してつけ上がったであろう。勝ったとしても、それは一時的な事で世界中が敵となって結果、敗戦を迎えたであろう。

 今回の五輪はどうなのであろう。結果中止にならなかった。この国が戦争を始めると言い出しても、国民は戦争中止には出来ないのであろう。戦争と五輪を一緒にするなと怒られそうだが、このコロナ禍は有事と言っても過言ではなかろう。それでも開催された。金メダルにはそういう力もあるようだ。

 コロナで死者が出ても五輪は関係がない、原因は飲食店にある、人の流れにある、国民一人ひとりにあるとは、ひたすら国の見解だ。召された競技者は召集令状を受け取った兵士に似ていると言ったら言い過ぎだろうか。平和の祭典と言っても所詮は争い事だ。表があるのなら裏もあるのだろう。

 コロナと五輪、この掛け合わせは今後、禁句になるのであろう。欲しがりません勝つまでは。勝たなきゃ貰えない金メダル。
この五輪、これを境に先の大戦を遠い過去のものにしてしまったような気がしてならない。