机の上

我、机の上に散らかった日々雑多な趣味(イラスト・劇画・CG・模型・HP・生活)の更新記録です。

女殺し油の地獄

2019-04-06 03:54:00 | 映画の味方
 今回は「女殺し油地獄」。
詳しい事はウィキペディアでも見るとして、いつものように記憶のままに書いていく。

 手元に資料映像が三本ある。一番古いモノクロ作品は後述するとして、今回は二番目の二代目中村扇雀・新珠三千代の方。
ちなみに三番目の方は堤真一・樋口可南子。これもいい映画。

 さて本題。
この作品。冒頭に野崎参りの船出のシーンがある。
これには喜んだ。丁度描いている習作時代劇画は野崎参りがテーマであるからだ。
野崎参りの資料や写真はけっこう努力して集めたが、どれも現代のものであてにはならなかった。



いいね。江戸時代にタイムスリップしたようだ。
常々こう思っている。映画は観るものじゃなく体験するもの、いや経験するものだと。



映画を観るのを経験するのではなく、作中の時代や人々の生き様を一緒に経験する。
だから映画に、いい映画もわるい映画もない。



こうして江戸時代も楽しい事があるのだと経験できる。
間接体験というものだ。もちろん文章からもできる。
でも劇画描きとしては映画はありがたいね。



人々と一緒にわいわいがやがや経験できる。
そう、この映画人々の楽しい想いが一人の人間の欲望へと凝縮されて怖い結末になる。
こういう経験だけはしたくない。金のために人殺しなんて。
いまの時代に通じる。まるで三面記事だ。



 三度の飯より映画が好きだ。腹がへって死にそうになっても映画をとる。
それは冗談だが、この資料映像なかなか見つからなくて往生した。
普段の始末がわるいからだ。

 さっそく自作にコピらせてもらった。
いや、あの土手の群衆に紛れて写生をさせてもらった。

・・・・・。今日この頃である。