Bリット

　洋画が特別に好きでなくても、スティーブ・マックィーンのファンでなくても
アクションやドンパチが嫌いな方でも観なくてはいけない映画の一本がBリットだ。
とは言い過ぎだろうか。

　当時、劇場で観た印象は画面が暗い映画であった。冒頭のタイトルシーンといい本編も夜間や室内のシーンが多く眉間にしわをよせて観ていた。

　TVでも洋画劇場で何度か放映されたが、我が家のTVは小型で画面が小さく映りも悪いのでそこでの印象も画面が暗い記憶しかない。

　この度DVDで観ると当時より画面が鮮明な印象を受ける。なによりも音声解説がうれしい。フイルムによる屋外の撮影の苦労話が映画という宝物をさらに光らせている。

　それにしても人間の記憶は当てにはならない。ラストシーンでBリットが使用していた拳銃はオートマチックだと思っていたがこの度観ると、リボルバーであった。どおりで排莢してない訳だ。

　当時の劇場の画面よりも自宅のTVの画面よりも自身の記憶が一番不鮮明で暗かったわけだ。