旅の目的

2005年05月12日 | 台湾旅行記
僕は旅に出る際に、
その旅の中で成し遂げる目的やテーマを
設定することにしている。

今までは都会に暮らしていたので、
人の見あたらないような自然の中に没入して
自分を見つめなおすという旅が多かったのだが、
今回の台湾の旅は、それまでの旅とは逆のベクトルになった。

穏やかな時間の流れと豊かな自然に育まれた石垣島の生活から、
世界でも有数の経済成長率を誇る台湾に身を置くことによって、
激動する東アジアの奔流を感じようと試みたのだ。

台湾は動いている。
24時間休みなしに、動き続けている。

それは屋台でメシを食っていても、
コンビニで買い物をしていても、
地下鉄に乗っていても、
感じることができる。

この『動いている』という感覚に敏感に反応する事ができるのは、
これまでの石垣島での生活があったからこそだろうと思う。
実際敏感になりすぎて、
台湾に入ってから一週間程は体調がすぐれなかった。
大通りで排気ガスに胸がむかついて咳き込んだのは、
初めての経験だった。

石垣島での穏やかな生活を選択したことは、
今の自分にとって最適な手段であったと改めて思う。

健やかな精神と身体をとり戻すという意味において。

どんなに時代が移ろいゆこうとも、
けっして揺るがないものを
自らの中に蔵するという意味において。

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