金沢に行くならブルートレインです。金沢旅日記①(2008.6.12)

2008-06-12 14:21:48 | Weblog

当地・埼玉県春日部市から、金沢に観光旅行するには、時間上・コスト上どの方法がいいでしょうか。金沢は、飛行機、列車、バス、どれにしようか考え込む所です。今の時代、旅行会社の<ホテル+交通費>のパックを買うことが、それぞれを個別に買うより絶対にお得です。

*金沢駅は自動改札ではありません。駅員さんに“切符をほしい”と言ったらくれました。若い頃のひとり旅の習慣です。

私の息子が勤める旅行会社の“飛行機利用で安めの金沢旅行パック”があるのですが、私に、土曜に丸一日用事があって、日曜の金沢に朝から丸一日いたい、という希望・制約がありました。
埼玉県の当地では、飛行機はだめなのです。羽田空港に行くのが大変です。それに、金沢側・小松空港から金沢市内にも時間がかかります。つまり夜行バスか夜行列車で早朝着にせざるを得ないのです。

息子が、JR東日本が出している<ブルートレインで行く金沢パック>の情報を持ってきてくれました。これなら特急寝台も夜行バスの値段も変わらない。おまけに、B寝台ですが個室(ソロ)も同料金でOKなのです。

ブルートレイン、寝台特急“北陸”は、大宮発23時30分です。出発のその日もたっぷり用事をすませて出かけられます。
寝台特急は初めてではありません。20年ぶりぐらいです。
この頃、ブルートレイン<さよなら運転>で終了のニュースをよく聞きます。ほんとにブルートレインが来るのかと、列車の入ってくる23時30分に、気分が高揚していました。

*EF64がひく寝台特急<北陸>

列車が止まります。乗り込むお客は私ら二人だけです。皆東京・上野で乗っているのか、閑散期なのか、車両にざわめきがありません。人がいません。車掌さんもいません。
私と家人は、挨拶もせず、別個の個室に入ります。どういう構造になっているのか知りませんが、私は階上(2階?)です。寝台車って、三段ベッドの蚕棚構造しか知らないのです。初めての個室です。むろん立って歩き回る部屋ではありません。細かく調整できる照明・空調付です。寝巻きもあります。毛布一枚です。

列車の天井近くで微妙に揺れますが眠れないほどではありません。熟睡できたのか、熟睡したのかわかりません。糸魚川あたりで目が覚めました、4時前です。海辺を走っていました。しばらく海を見たことがなかったので、ぼうっと見ていました。もう眠れません。
その日は日曜の早朝です。鉄橋のある川の土手や、通過駅のホームの端に、三脚をたてて、私<ブルートレイン>の写真を撮る鉄道ファンが何人もいます。車両の高い窓から見下ろしていました。

定刻6時24分に、金沢駅に到着。洗面所にいくこともなく、何も食べるわけでもなく。バッグさえ開けることもなく、ほんとあっさりと“寝台列車の時間が終わりました”。

特急・北斗星やカシオペア上野―札幌18時間やトワイライトエクスプレス大阪―札幌21時間の<夢の旅>とはほど遠いでしょうが、これもブルートレインなのです。

夜明けのコーヒーという気分にならず、金沢駅からそのまま、一時間ほど、金沢の中心、香林坊のホテルまで歩きます。


カップ麺ドン兵衛に西日本版と東日本版があるらしい、金沢はどちら?(2008.6.7)

2008-06-07 10:19:35 | Weblog

*朝日新聞2008年5月25日付日曜版。

昨日(6月6日)同じ町に住むRikaさんのブログに、“娘さんの大阪みやげに、関西(西日本)仕様のドン兵衛があった”というお話がありました。<Rさんのブログはここです>

さすが大ヒットのドン兵衛はやるなあ、企業にすれば当然のことか。ここまでやるんだ、と感心していた所です。一度食べ比べしなければ、と思っていたのです。

*Rikaさんのブログから無断転載。違いの表示がわかりますか?

というのは、この話、先日(5月25日)朝日新聞の日曜版にでっかい記事を見たばかりだったのです。

朝日の記事によるとーー、
関西(西日本)版 >鰹・昆布だし、昆布だしを多めに薄口醤油
関東(東日本)版 >鰹だし、濃い口醤油で味付け、見た目も濃い

おうどん等の味付けの違いは、私も実感しています。真っ黒なお醤油に入っている関東風なんて、といいます。関西はうす味です。京料理はうす味です。

朝日新聞は、大学の先生がいう<その理由>を載せています。
① 気候風土。寒いほど人間は塩分を求める。例、東北地方の漬物の塩辛い味付け。②食材の地産知消の問題。濃い口醤油は江戸時代から千葉県の銚子、野田の産地が近かった。③京の公家文化と江戸の武家文化の違い。織田信長が濃い味を好んだ。
この先生は、<三つの要因とも状況証拠で検証は難しい>と付け加えています。

ここで、新聞に載っていない理由をひとつ。以前京都で、たまたま入った洋食屋の調理人さんから聞いた話です。
<京都は、水が軟水なんです。江戸は硬水です。だから・・・・・>そのとき、なるほどと思いました。だから以降は、覚えていないのですが、硬水を使うと味を濃くしないと食べられないだったでしょうか。素材の味を大事にするのが京料理・関西風なのです。
知ったかぶりを書くと、フランス、ヨーロッパも硬水です。だからフランス料理はソース(調味料)が生命なのです。

もうひとつ、新聞に載っていない、Rikaさんのブログにあった話。
ドン兵衛の関西(西日本)版には、<W>,関東(東日本)版には、<E>のマークがついているそうです。

偉そうに、素材の味を大事にする関西風と書きながら、たかが<カップ麺>の話に変だなと思いますね。関東のコンビニに、ドン兵衛<W>も<E>と並べて売ったらどうでしょうかね。

   【おまけ】

* ブログを読んで下さっている知人に、信州のお漬物屋さんがいます。新聞で先生がいう<寒いほど人間は塩分を求める>というのは、本質的に正しいのかな?と思います。冬には雪で野菜がない、だから<お漬物>だったのでしょう。食のすすむ、ちょっと塩辛いお漬物だったでしょう。そのお漬物に、長い間の伝統工夫がなされてお漬物文化ができたのでしょう。信州・清里の知人のお漬物は、<ここにあります>

* 私は、うどんのおつゆの味にたぶん無頓着です。味に対する繊細な舌を持ち合わせません。ただ岡山育ちですから、うす味で育ったでしょう。だから、おつゆを最後まで飲みます。関東の人は、ほとんどのおつゆを残すように思います。塩辛いおつゆ地域の習慣でしょうか。私は、関東でも飲んでしまうのです。ラーメンでもそうです。身体によくないでしょうね。
捨てるなんて、ラーメン屋のおやじに申し訳ないように思うのです。

*20年前に買った<金沢で作られていたガイドブック>です。観光客向きでない住んでいる人向きだから、とても中身が濃い。<カナザワ・ウォーキング> 1885年6月、能登印刷出版部 発行。今度もまた、まず現地で発行されているガイドブックを探します。

*今晩の夜行寝台で、ちょっと金沢に行ってきます。物見遊山・小旅行です。金沢は2度目。1986年3月29日~4月17日の20日ほどいました。20年ぶり金沢です。
朝日新聞によると、金沢は、ドン兵衛・西日本<W>版の販売地域です。買ってくるでしょう。


千葉市科学館で星空にロマンを感じる七宝展(2008.6.6)

2008-06-05 10:42:05 | Weblog

1970年から3年ほど札幌に住んでいました。その頃に札幌ですれ違った人が、プラネタリウムのある千葉市科学館で<全天88星座の七宝展(6月5日まで)>をやっていると聞いて出かけました。

私の知っている七宝、七宝焼、七宝工芸は、小さなブローチ程度です。国が作る勲章も七宝だそうです。展示されていた七宝は、星座をモチーフにした直径20cm程の丸い円盤状のとてもきれいな作品でした。星座がもつ神話世界と彗星、流星といった天文現象が、美術作品に仕上げられています。
全天に88の星座があることすら知らないのですが、その88星座の七宝額がずらーっと並んでいました。思わぬ星座の名に、考え込んだりしていました。

*これは、顕微鏡座です。

全天88星座の七宝作品を見ていると、私のどこかに眠っていた星空に感じるロマンが眼をさますようです。

自然科学と芸術との融合と書いている新聞がありました。
自然を表現する美術はよくありますが、天文をとらえた作品は新しい刺激になりました。

*科学館の売店で、ポストカードを買いました。左;飯澤さんの作品で、ハーシェル家にある“妹・カロライン・ハーシェル”の七宝絵皿です。

時間が余ったらプラネタリウムを見たいと思っていたのですが、知人もまじえて作家さん、飯澤能布子さんと、コーヒーでおしゃべりしてしまいました。
227年前に天王星を発見したウィリアム・ハーシェルの業績に共鳴する日本ハーシェル協会員でもあります。イギリス・バースに訪ねて、ハーシェルの親族さんとの交流をお持ちのように感じました。

飯澤能布子さんは、北海道・長沼町にお住まいでアトリエをお持ちです。
長沼町は、おそらく星空がきれいな町なのでしょう。

2,3日前に、関東も梅雨入り。梅雨が明けたら、夜、空を見上げる季節です。子どものころ、庭に涼み台(ダイバと言っていた)を出して夜空を見上げて寝ころがっていました。今は、夜が明るすぎます。
梅雨のない北海道は、今が一番いい季節です。

  【おまけ】

*千葉市科学館には全国有数の高性能なプラネタリウムがあります。プラネタリウムには、50年も前に、大阪・四ツ橋(?)にあった電気科学館(だったと思う)で見た、よく覚えている懐かしい記憶があります。その後は見たことがないのです。

*天文少年だったわけではありません。“星座”というより“宇宙”には少々関心がありました。SF好きといった方がいいかもしれません。いずれにしても星空にロマンを覚えるには、ほど遠い人生です。

*飯澤能布子さん

*飯澤能布子さんの世界や、全天88星座の七宝焼の作品は、インターネットで見ることができます、例えば<ここにあります>


春日部市の旧庄和役場跡の図書館基本計画が、やっと普通の市民にも明らかに(2008.6.1)

2008-06-01 22:35:25 | Weblog

*表紙に、ちょこっとLibrary(図書館)とあります。

今日から6月1日。道路交通法が改定された日です。新聞も、テレビニュースも後部座席のシートベルト着用のことばかりです。ママが自転車に子ども2人乗せることの禁止はどうなったのか。安全な自転車ができるまで禁止と、あれほど言っていたのにどうなったのだろうか。特に改定されなかったらしい<このブログに、そうコメント下さった方がいます>。新聞が書かないということは、従来どおりなのでしょう。従来どおりと、書くことも報道の役割りです。

6月1日、春日部市の広報かすかべの発行日です。たいがい毎月4,5日に配られるのですが、今月は、今日配られました。
トップページ見開きで<庄和総合支所庁舎有効活用基本計画>が載っています。
ようやく普通の市民に、旧庄和町役場の図書館計画が見えてきたのです。総合支所機能のほかに、児童センター機能と図書館機能に分割されています。
正確には、図書館でなく図書館機能でしょう。だから表紙は、Libraryと玉虫色でしょうか。

*左;幻の庄和町の計画書

<春日部市庄和総合支所庁舎有効活用 基本計画書と同資料編>読んでみました。
冒頭に、春日部市長が<あいさつ>されています。
“・・・・合併時に、この庁舎に図書館を整備することを約束しましたが、このたび、図書館に加えて児童センターを併設することになり・・・” そうか、春日部市と旧庄和町の間に、約束があったのは、本当だったのか。図書館ができる、できると言われながら、春日部市役所が動かなかったし、人口からいえば<図書館は庄和地区よりやるべき他の(豊春)地区がある>なんて聞こえてきていました。
ほんとに約束はあったのだろうか、と思っていたのです。

*豪華本、春日部市・庄和町 合併の記録<図書館の約束なんて全く出てこない>。

合併時の資料が綴じこまれた、豪華本<合併の記録>を読んでいました。どこにも出てこないのです。
とにかく、まあ良かった、無視され続けることがなかったことは、ほんとに良かった。

知人から、旧庄和町の、たぶん庁内向け資料<庁舎改修及び図書館設置基本計画書(平成17年8月)を最近見せてもらう機会がありました。
当時の石原町長は、<今回の基本計画書を新市に引き継ぎ、早期の実現に期待をつなげたいと思います>と書いています。それだけのことかと、思っていたのです。

*上;庄和町計画、下;春日部市計画、色の部分が図書館、ただし図は1階。2階は大きな差があります。

旧庄和町の<図書館だけ計画>と春日部市の<図書館と児童センター計画>を比較してみました。その報告は省略しますが、スペースを削られての図書館です。

この基本計画書には、図書館運用について記述、蔵書数などの計画は全く触れていません。 ただその数字は、もう決まっているようです。
日本共産党春日部市委員会発行の<新春日部>2008年5月11日発行号に載っています。蔵書数約7万7200冊、視聴覚資料(CD,DVD)約6000点、そして新聞約20紙、雑誌約120誌と決まっているようです。

蔵書7万7200冊は、その収容スペースがあるということでしょう。一気に新しく揃えるということではないでしょう。しかし、新聞約20紙、雑誌約120誌は、当初からスタートでしょう。ならば充分満足です。
いい図書館は、建物やスペースではありません、蔵書、中身、その運用、あるいは配置される司書さんたちの気持ちにあります。
市役所の持続する姿勢に期待したいと思います。
オープンは、平成22年10月だそうだから、2年後です。

   【おまけ】
* 旧庄和町の<図書館設置基本計画書>は、2,3日前に初めて借りて読んだのです。<・・本計画は、平成5年8月に策定した「庄和町生涯学習会館基本計画」を参考にし・・・・>と出てきました。そこで、ちょっと“にやり”としました。

* この昔の計画つくりには、一町民として私も参加していました。町に図書館を作る目的でスタートしたのですが、出来上がってみたら<生涯学習会館>になっていた計画です。政府が、生涯教育・生涯学習といい始めた時期のことです。そして、計画が出来上がって、役場は、すぐに実行しないと決定したのです。お金がなかったのでしょう。なお、この計画書を、私は今も捨てずに持っています。役場も廃棄していなかったのです。

* この図書館いや、庄和総合庁舎有効活用計画について、住民説明会が6月21日(土)があります。詳細は広報に載っています。

* 基本計画書全文は、春日部市役所のホームページから読むことができます。<ここにあります>