朝日ジャーナル最新号「わたしたちと原発」を取り寄せて読んだ(2012.3.16)

2012-03-16 23:48:59 | Weblog

*左;最新の2012年3月に発行、右;2011年4月発行。左の表紙<乳牛みたいなマダラ模様が何かわかりますか?>、福島原発の建屋(たてや)の塗装です。・・・・そうだったな・・・・。
 今、ガレキの分担処理、ガレキの引き取りを拒んでいる市町が多いようです。市民感情の根底に、放射能汚染の不安があるからでしょう。さらに言えば、福島原発事故の発生以来、国、政府のいうことが信用できないことが、この一年、身に染みているからでしょう。ほんとうのことを言っていなかったという事実が後から後から出てくるのです。何度、安全だ、安全だといってきたことでしょう。

 もう国民は、政府、国行政の言うことを信用していないのです。

 除染と称して、高圧の水で流しても、それはほんとうに除染なのか、汚染を下流に動かしただけではないか。

 原発・放射能に対する不信は、ワタシにも根強くあります。もう自分で守るしかないのです。
*新聞販売店のチラシです。
 朝日新聞の販売店の新聞折り込み広告に、<わたしたちと原発>と題した朝日ジャーナル、3月9日発売とありました。もう3日もすぎているのに、ほぼ毎日出かける地元の本屋ツタヤで見かけなかったのです。・・・今回も朝日ジャーナルは<お取扱いしていません>・・・だろうと、新聞販売店に配達してくれるように頼みました。

 私ら世代は、朝日ジャーナル世代と言ってもいいでしょう。朝日ジャーナルは片道90分の<通勤電車の友>でした。朝日ジャーナルが廃刊になってからも、ごくたまに出る臨時増刊号も必ず買ってきました。

 今回まず読みたいと思ったのが、朝日新聞の元科学部記者で、現役時代に原発を肯定的に書いてきた大熊由紀子さんが執筆している原稿です。

 今、朝日新聞夕刊は、<原発とメディア>という連載をしていて、夕刊が配達されるとそこから読みます。新聞、朝日新聞がどのように書いてきたかを検証しているのです。その連載での過去の執筆記事とむろん背景の検証を受けて大熊由紀子元記者(今は大学教授)が、今書くことを読みたいと思ったのです。
 今、朝日新聞自体は、反原発の方向に向いているように見えます。ワタシ自身は、原発は安全だと言い続けてきた人たちのフクシマ事故の以降にわかった事実隠しに、そして何よりも、事故が起こったというのに、日本の第一線の専門家=大学の先生や国の安全なんとかという委員会が対応ができないという事実を知って、原発を使う力は、日本にはないと思っているのです。

 東北大震災、大津波に襲われた人たちは気の毒に耐えません。しかし、原発に追われた人々への感情は、別のものがあります。単純にお気の毒とは思えないのです。もっと別の人こそ、もっと深く謝るべきでしょう。

 【おまけ】
*朝日ジャーナルに、1980年代の電気事業連合会の新聞広告=原発広告が8枚載っています。これは、そのひとつ。<汗だけじゃない、放射線も出しています・・・私たちの身体>、こんな広告で、原発は安全と言い続けたのです。
*昨2011年3月15日発行の朝日ジャーナルと、その日の新聞(日経)。むろん大震災、発行その日に原発事故が拡大することを予想しない時の編集・印刷した朝日ジャーナルです。あまりに見事な符合だったとブログに書いて、抗議のコメントをもらいました。


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