朝日新聞の歌壇にボブ・ディランを詠んだ歌が入選(2012.5.29)

2012-05-29 23:53:51 | Weblog

*朝日歌壇;朝日新聞2012年5月28日付け
 今日は一日閉じこもっていました。だからブログネタがありません。こんな時には、新聞からのコピペです。
 昨日(5月28日)の朝日新聞朝刊の朝日歌壇のページに、ボブ・ディランを詠んだ短歌が載っていました。短歌だ俳句だという世界は、ワタシとは縁遠い世界です。新聞の歌壇俳壇のページを読むことはありません。毎日、いや毎週、目も通さないページです。
 しかし昨日は、ボブ・ディランの活字が目に入ったのです。

“青き月見上げて聴けばボブ・ディラン恋の歌さえ祈るが如し”(岡山市 佐藤茂広)

“青き月見上げて聴けばボブ・ディラン恋の歌さえ祈るが如し”

 う~~~ん、いいなあ。・・しかし、ボブ・ディランの恋の歌って、なんだ・・・です。
 プロテスト・ソング、反戦歌を歌っていた1962年、1963年から、ディラン、ハタチそこそこの頃、スーザン・ロトロと別れた頃、確かに愛だの恋だの歌っていたようにも思います。評論家先生は、深い人間愛の歌に変わったボブ・ディランと言っていたようにも思います。
 ただワタシには、プロテスト・ソングだから、その詩の一字一句、意味を読み取ろうとしていましたが、プロテスト・ソングから離れたボブ・ディランの歌に、訳詩さえ丁寧に読むことをしなくなっていました。ただの英語の歌、意味なんてどうでもいいロックになっていました。
 ボブ・ディランに、美しい恋の歌なんて気持ちで聞ける歌はありません。

 だから、かなりのディラン好きですが、
“青き月見上げて聴けばボブ・ディラン恋の歌さえ祈るが如し”
なんて気持ちになったことはありません。こういう風にディランを理解している作者は、素晴らしい。

*選者の評です。
 この歌が朝日歌壇の入選作として登場したことは、嬉しいのです。選者は永田和弘さんです。選者は、この歌をこう評しています。
“佐藤氏、ボブ・ディランはどの曲なのだろう。確かに彼の曲には祈りがある”と。
 この評にも、ほんとにそうかなと思ってしまうのです。

 ボブ・ディランは、日本の和歌からもっとも遠い、対極に位置するように思うのです。

 【おまけ】
*このアルバム“ブロンド
オン ブロンド”の中の曲かなと思いますが、たぶん作者に、この歌、決まった歌というのはないでしょう。ただなんとなく、ディランの歌と書いたのでしょう。


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